学園祭を控えている学生やスポーツチームに所属している方の中には、オリジナルのプリントTシャツを自作したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
プリントTシャツを自作する方法には、アイロンプリントやシルクスクリーンプリントなどがあります。それぞれに必要な道具があり、異なる工程を踏まなければなりません。
そこでこの記事では、プリントTシャツの自作方法として、アイロンプリントとシルクスクリーンプリントそれぞれの工程・必要な道具などについて解説します。
1.プリントTシャツを自作する方法
プリントTシャツを自作することには、さまざまなメリットがあります。例えば、チームで着るプリントTシャツを自作すると、チームに一体感が生まれ、思い出にも残りやすくなるでしょう。また、自分用にプリントTシャツを作った場合は、個性を発揮でき愛着も湧くオリジナルTシャツを手に入れられます。
オリジナルプリントTシャツを自作する方法は多種多様です。今回は代表的な方法を2つ紹介します。
1-1.アイロンプリント
アイロンプリントとは、アイロンの熱で生地に圧着する特殊な用紙「アイロンプリントシート」または「熱転写シート」を使用して、図柄を生地に転写する方法です。
アイロンプリントでは、パソコンとプリンターを使ってアイロンプリントシートに図柄を印刷し、アイロンとあて布などを使ってTシャツに図柄を転写します。パソコンとプリンター、アイロンをあらかじめ持っている方にとっては、あまりコストをかけずにプリントTシャツを自作できる方法と言えるでしょう。
アイロンプリントを用いれば、絵や文字だけではなく写真もTシャツにプリントできる点が大きなメリットです。
1-2.シルクスクリーンプリント
シルクスクリーンプリントは、アパレルからオーダーまで幅広いジャンルで活用されている、一般的なプリント方法です。
シルクスクリーンプリントでは、デザインの「版」を作成してその上にインクを置き、ヘラで伸ばして図柄を布にプリントします。版とは、枠に貼ったスクリーンメッシュ生地に、プリントしたい図柄の形で穴をつくったものです。
シルクスクリーンプリントには、仕上がりがきれいで色落ちが起こりづらく、洗濯後の耐久性が高いなどさまざまなメリットがあります。使用するカラーごとに版を作る必要があるものの、一度作成すれば繰り返し使用できる点もメリットです。
2.アイロンプリントでTシャツを自作する方法
アイロンプリントTシャツ作りで必要な道具は、下記が挙げられます。
- アイロンプリントシート
- あて布またはクッキングシート
- Tシャツ
- 家庭用アイロン
- パソコン
- プリンター
- ハサミ
アイロンプリントシートはTシャツの色や素材に応じてさまざまな種類があり、相性の悪いシートを選ぶと失敗の原因になりかねません。Tシャツのカラーや素材と照らし合わせ、適切なアイロンプリントシートを購入しましょう。また、アイロンはスチーム機能をOFFにできるものを使用してください。
以下では、アイロンプリントでTシャツを自作する方法を紹介します。
2-1.デザインを決めて熱転写シートに印刷する
まずは、Tシャツにプリントするデザインを決めます。自作のイラストや自分で撮った写真を用意するのもおすすめです。Web上から画像をダウンロードする場合は、著作権フリーの画像を使用しましょう。
Tシャツのデザインが決まったら、印刷する前にデザインを左右反転する必要があります。画像管理ソフトやデザインソフトなどの機能を使って水平方向に反転しておきましょう。
デザインの編集が完了したら、アイロンプリントシートにデザインを印刷します。印刷後は、インクを乾燥させるために1時間ほど置いてください。
2-2.Tシャツに印刷したい部分を切り抜く
アイロンプリントシートに印刷が完了したら、デザイン部分をハサミで切り抜きます。デザインぴったりに切り抜くのではなく、デザインの外周から5ミリ程度の余白を空けて切り抜いてください。デザインの外周ギリギリでカットすると、アイロンをかけた際にインクがはみ出して、Tシャツが汚れる可能性があるためです。
デザインが複雑な場合は根気のいる作業になりますが、Tシャツの出来映えを左右する工程のため丁寧に切り抜きましょう。
2-3.アイロンでTシャツに圧着する
アイロンプリントシートの印刷面をTシャツにあて、上からアイロンをかけます。アイロンをかける際にはアイロン台を使うか、机に新聞紙を10~15枚ほど敷いて行いましょう。デザインをなるべくきれいにプリントするために、先にTシャツにアイロンをかけ、シワを伸ばしておくのもおすすめです。
アイロンをかける際、インクが滲む原因となるためスチームは出さないようにしましょう。なお、スチーム機能付きのアイロンの場合、スチームが出る穴の部分には圧力がかかりません。アイロンをずらしながら、少し体重をかけるようにアイロンプリントシートをTシャツに押し付けてください。1か所につきプレスする時間は「5秒程度」が目安です。
2-4.冷めたらゆっくりとシートを剥がす
アイロンをかけた部分を十分に冷ましてから、アイロンプリントシートを端からゆっくりとはがします。アイロンプリントシートの台紙を剥がし終えたら完成です。
アイロンプリントシートに仕上げシートが付属している場合は、デザインの上に仕上げシートをのせ、上からもう一度アイロンをあてましょう。仕上げシートを使えばTシャツにプリントしたデザインがはがれにくくなります。
3.シルクスクリーンプリントでTシャツを自作する方法
なるべく費用をかけずにシルクスクリーンプリントで自作Tシャツを制作する場合、必要になる道具は下記の通りです。
- ウッドフレーム(刺繍枠やコルクボードでもOK)
- タッカー(ホチキスのような工具の一種)
- Tシャツ
- カッター
- メッシュ生地
- カッティングシート
- 専用インク
- スクレーパー
スクレーパーはヘラのような器具で、スクイージーやスケッパーでも代用できます。
シルクスクリーンプリントでなるべく安くTシャツを自作したい場合、道具を揃えたり、専用ではないアイテムで工夫しながら制作したりする手間がかかります。なるべく簡単にシルクスクリーンプリントをしたいなら、コストはかかりますが専用キットを購入するのがおすすめです。
ここからは、シルクスクリーンプリントでTシャツを自作する方法を解説します。
3-1.デザインを決めカッティングシートと合わせてカットする
プリントしたいデザインを決めたら、カッティングシートと合わせてカッターで切り取っていきます。インクはカッティングシートの裏から付けるため、アイロンプリントとは違ってデザインは左右反転しません。
デザインのカットは、机を傷付けないように段ボールやカッティングマットなどの上で行いましょう。カットの際にシートがずれないように、マスキングテープなどで仮止めするのがおすすめです。
3-2.メッシュ生地に貼り付ける
ウッドフレームなど枠になるものに、メッシュ生地を貼り付けます。生地がピンと張るように、枠の後ろにタッカーやホチキスなどで留めましょう。メッシュ生地がゆるんでいると、インクがうまく付かずに失敗の元になります。
次にカッティングシートの剥離紙を外し、メッシュ生地に貼り付けましょう。カッティングシートとメッシュ生地の間に隙間ができないように、丁寧に貼り付けてください。以上でデザインの版が完成です。
3-3.インクをのせる
いよいよTシャツにデザインをプリントする段階です。インクをのせる前にTシャツの中に段ボールを挟むと、インクが背中側まで染み込みません。
準備ができたらTシャツの上に版をのせ、デザインよりも上のほうにインクをのせましょう。インクは筆や使い捨てのプラスチックスプーンなどを使い、横長にたっぷりとのせます。
インクはスクレーパーのようなヘラ状の道具で、上から下に向かって伸ばします。デザイン全体にインクが付くように、調整しながら伸ばしましょう。
3-4.インクを乾かしてアイロンをかける
インクを伸ばし終わったら、Tシャツから版をそっと外します。インクが完全に乾くまでTシャツを自然乾燥させてください。乾燥時間を短縮したい場合は、ドライヤーを使用するのもよいでしょう。
インクが乾いたら、定着させるために軽くアイロンをかけて完成です。完全に乾燥していれば、その後は洗濯してもインクが落ちたり剥げたりすることはありません。
なお、使用後の版は、メッシュがインクで目詰まりを起こさないようにしっかりと水洗いすれば、何度でもプリントに使用可能です。
まとめ
プリントTシャツは、アイロンプリントやシルクスクリーンプリントといった方法で自作できます。それぞれ必要な道具や工程が異なるため、予算や時間と相談しながら、自分に合った方法を取り入れましょう。
オリジナルプリントTシャツは自作する楽しみこそありますが、きれいに仕上がるか不安な方や自作する時間がない方は、クラTジャパンの利用がおすすめです。クラTジャパンでは、好きなプリント・デザインでTシャツをはじめとしたさまざまなオリジナルグッズを作製できます。
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