バスケには、「どのポジションの選手が、何番の背番号を付けなければいけない」という明確なルールはありません。しかし、背番号としてポジション番号を設定することもあり、1番がポイントガード、2番がシューティングガードといったふうに割り当てるチームもあります。
当記事では、バスケにおける背番号の意味や人気がある背番号、ユニフォームに背番号を入れるときの注意点を紹介します。バスケットボールを始めてみたい人や、背番号の意味が知りたい人はぜひ参考にしてください。
1.バスケの背番号に意味はある?
バスケには、どのポジションの選手が何番の背番号を付けなければならないといったルールはありません。「0~99」の整数および「00」であれば、自由に背番号を決められます。
ルールで決められていないとはいえ、ポジションやチームの伝統によって、「ポイントガードは1番」「キャプテンは4番」など背番号に意味を持たせているチームもあります。
1-1.1~3番はかつて使用できなかった
現在は規程が廃止されていますが、かつてはFIBA(国際バスケットボール連盟)主催の大会や高校生以下の大会では、1~3番の背番号の使用が禁止されていました。一部の背番号の使用が避けられていた理由は、フリースローや反則のサインとの混同を防ぐためです。
バスケには、ゴール付近のペイントエリアにオフェンスチームが3秒以上いてはいけない「3秒ルール」があります。違反が生じると審判は3本の指を選手に向かって指し示し、バイオレーションを宣言します。「3秒ルール」違反なのか3番の選手が違反したのかが分かりにくかったり、フリースローの本数指示との見分けがつきにくかったりするため、1~3番の背番号が禁止されていました。
ビデオリプレイの導入で選手の識別が容易になり、FIBA主催の大会で1~3番の背番号が解禁され、現在は高校生以下の大会でも使用されています。
2.背番号としてポジション番号が使われることがある
自由に背番号を決めているチームもありますが、ポジションの番号を背番号として割り当てているチームもあります。以下では、ポジションごとの番号と主な役割を紹介します。
1番 ポイントガード
ボールをゴールまで運ぶポジションです。ドリブルやパスセンスに秀でた選手が担います。
2番 シューティングガード
「外からのシュート」と呼ばれるスリーポイントシュートを打つなど、攻撃のカギを握る重要なポジションです。
3番 スモールフォワード
ゴールからの距離にかかわらずシュートをして、点数を稼ぐことが求められるポジションです。
4番 パワーフォワード
ゴール下などコートの内側からの得点を担うポジションです。相手選手との接触プレーでリバウンドを奪う必要があるため、体格の良い選手が務めるのが一般的です。
5番 センター
オフェンスとディフェンスの切り替えのカギとなるゴール下を担うポジションです。高身長の選手が務めるのが一般的です。
3.人気があるバスケの背番号
自由に背番号が選べるようになり、現在は有名バスケ選手が付けていた背番号を付ける選手も増えています。コービー・ブライアントが付けた8番や24番、シャキール・オニールの34番などが背番号選びで人気です。
ここでは、人気の番号と人気になるきっかけとなった有名選手の功績を紹介します。
3-1.1番
ポイントガードに人気の番号が、1番です。アメリカプロバスケットボールリーグであるNBA創設後、しばらく1番を使用する選手はいませんでした。NBA選手で初めて1番を背負ったのが、ミルウォーキー・バックスのオスカー・ロバートソンです。ロバートソンはバックスの初優勝に大きく貢献し、引退後1番はチームの永久欠番になっています。
ロバートソンの後継者と言われたサクラメント・キングスのネイト・アーチボルドも1番を付けました。ガス・ウィリアムズやチャンシー・ビラップスなど得点能力に秀でた往年のポイントガードも1番を使用しています。
3-2.13番
13番は、NBAで1960年代~1970年代にかけて活躍したウィルト・チェンバレンが付けていた番号です。身長216cmの恵まれた体格を生かして、1試合100得点など数々の記録を打ち立てました。チェンバレンの偉業は、所属してきたウォリアーズ、セブンティシクサーズ、レイカーズの3チームすべてで背番号13が永久欠番となっていることからも垣間見えます。
3-3.23番
バスケットボール経験がない人でも知っているほどの有名選手が付けてきたのが、23番です。1990年代に活躍し、「バスケットボールの神様」と呼ばれたマイケル・ジョーダンが着用していた番号です。
シーズン得点王に輝いたのは10回、ファイナルMVPには6回も選ばれています。ジョーダンの数え切れないほどの偉業を称え、ジョーダンが所属したことがないマイアミ・ヒートでも23番は永久欠番になっています。最近では「NBA史上最高選手」と称され、しばしばジョーダンの功績と比較されるレブロン・ジェームズや、アンソニー・デイビスも23番を使用しています。
3-4.33番
1995年にバスケットボール殿堂入りを果たしたカリーム・アブドゥル・ジャバーが付けていた33番も人気の背番号です。MVPを6回獲得し、NBA通算得点記録も樹立しました。ジャバーの功績を称え、所属していたミルウォーキー・バックスとロサンゼルス・レイカーズでは、33番が永久欠番になっています。
レイカーズで33番が欠番となっていたため、のちに33番を希望していたマジック・ジョンソンは32番に希望を変更したエピソードもあります。ジャバー以降ではラリー・バードやパトリック・ユーイング、スコッティ・ピッペンなどの人気選手が33番を付けて活躍しました。
4.ユニフォームに背番号を入れるときの注意点
バスケのユニフォームには、背番号の大きさや太さ、位置などさまざまな規程があります。規程から外れたユニフォームでは、公式ルールに沿った試合に出場できない可能性もあります。
ここでは、背番号の色や大きさなど、ユニフォームのデザインを決める際に知っておきたい規程を紹介します。
4-1.はっきり見やすい色使いにする
バスケのユニフォームは、ホーム用の淡色のユニフォームとアウェイ用の濃色のユニフォームを各2セット以上用意する必要があります。シャツとパンツは同じベースカラーのものをセットで着用します。ベースとシャツの色に応じて背番号の色を調節しましょう。
縁取りや縫い取りがない場合でも背番号が明確に識別できるように、シャツの色と選手番号の色は異なっている必要があります。背番号の色を本体のシャツと同色にし、縁取りを付ける中抜きは認められていません。背番号を立体的に見せる縁取りや影付きの縁取りも禁止されています。縁取りや縫い取りなどの背番号周辺への装飾も含め、チームメンバー全員が同じデザインと色のユニフォームを着用しなければなりません。
4-2.0・00以外で頭に0を付けた番号は使用しない
バスケの背番号は、「0」もしくは「00」、「1~99」の範囲内のいずれかの整数を使用する必要があります。「01」や「04」などは使用できません。たとえ同じタイミングで試合に出る機会がなくても、同じチーム内の選手が同じ番号を付けるのは認められていません。
4-3.サイズ規定より大きく番号を印字する
ユニフォームに付ける背番号は、位置やサイズも決められています。ここでは、背番号に関するデザインの規程を紹介します。
- サイドの切り替えから番号までは「5cm」以上離す
- シャツ前面の番号の高さは「10cm」以上必要
- シャツ背面の番号の高さは「20cm」以上必要
- 番号は幅が最も狭い部分でも「2cm」以上必要(縁取りや縫い取りは含めない)
ユニフォームのデザインや背番号の数字、桁数によって、規程に触れないよう細かく背番号のデザインを調整する必要があります。オリジナルユニフォームを製作する際は、規程に精通した専門業者に依頼するのが安心です。
まとめ
バスケでは背番号としてポジション番号が使われることはありますが、「どのポジションが何番の背番号を付ける必要がある」といった明確なルールはありません。ポジション番号を背番号として付ける場合は、「1番がポイントガード」「4番がパワーフォワード」のように割り振られます。
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