年齢・性別問わず、ファッションの定番アイテムであるものにTシャツがあります。デザインや色などによって印象は変わってきますが、どのようなTシャツでもおしゃれに着こなすためにはサイズ選びがとても重要です。
そこで今回はTシャツのサイズ感や、サイズの選び方、体型別のおすすめサイズ感などを解説します。オンラインショッピングが主流の今、試着せずにTシャツを購入する人も多いはずです。この記事を参考にして、自分に合ったTシャツのサイズを選びましょう。
Tシャツのサイズ感
ブランドやデザインによってさまざまなサイズ感のTシャツがあるものの、男女ともにTシャツのサイズ感は大きく分けて3つあります。まずは、どのようなサイズ感があるのかと、それぞれが与える印象について見ていきましょう。
ジャストサイズ
ジャストサイズは体型にぴったりのサイズ感のことです。体にフィットしすぎず、それでいて大きすぎることもないので、きちんと感や清潔感が出ます。トレンドに左右されにくく、着る人を選ばないスタンダードなサイズと言えるでしょう。さまざまなボトムスと合わせやすいので、着回しもしやすいです。
ただし、シンプルなデザインのTシャツの場合はベーシックな印象になりがちなため、遊び心をプラスしたいならボトムスや靴、帽子などで工夫してみましょう。
タイトサイズ
体にフィットするタイトサイズは、ボディラインがはっきり出るサイズ感です。カジュアルな印象が強いTシャツでも、タイトサイズのTシャツならきれいめな雰囲気を演出できます。
ぴちぴちになってしまうと野暮ったく見えてしまうため、サイズ選びは慎重に行いましょう。ボディラインに合ったタイトサイズを選べば、着痩せして見えるので、スタイルアップ効果も期待できます。生地は伸長するものを選ぶと着心地が良くなるのでおすすめです。
ワイドパンツやゆるっとしたシルエットのボトムスと合わせてもスッキリ見えますし、スキニーと合わせるとスタイリッシュに見せることができるサイズです。
オーバーサイズ
トレンドのオーバーサイズは、ジャストサイズよりも2サイズ以上大きなサイズのことで、ゆったりとこなれ感を演出できるサイズ感です。
例えばいつもSサイズを着ている人がLサイズ以上を選べば、オーバーサイズです。丈が長めになるので、お尻やお腹周りが気になる人にも向いているサイズ感です。
抜け感を演出できるオーバーサイズですが、サイズが大きすぎるとだらしない印象になってしまいます。Tシャツをオーバーサイズにするなら、ボトムスはボディラインが出るものやスッキリしたシルエットのものを選ぶなど工夫してみましょう。
また10代や20代などの女性がオーバーサイズのTシャツを選ぶと、メンズライクな着こなしができますが、40代や50代以降の大人の女性にはカジュアル過ぎて野暮ったく見えてしまうこともあるため、注意してください。
オーバーサイズとビッグシルエットの違いは?
オーバーサイズとともにトレンドになっているのがビッグシルエットです。大きめのTシャツを着こなすことに違いはないのですが、ビッグシルエットは元々の身幅が大きめに作られていることがポイントです。
オーバーサイズは2サイズ以上大きめのサイズを選ぶと説明しました。一方、ビッグシルエットの場合、Mサイズの人はMサイズを選びます。全体的に大きめの作りになっていて肩幅も大きく、袖口が肘あたりまでくるようになっていますが、丈や首周りなどは元々のサイズに合わせて作られているため、バランスよく着こなせるのが特徴です。
Tシャツのサイズを構成する6つの要素
Tシャツのサイズ感が分かったら、自分のサイズを測ってみましょう。Tシャツのサイズを構成する要素は主に6つあり、これらのサイズを測れば、体型に合ったサイズが選べます。それぞれの要素がどのようなものなのか知っておきましょう。
1. 身丈
身丈は服の前面の襟ぐりと肩が交差する点(首の横の付け根)から裾までの長さのことです。一般的なTシャツの場合は、首周りにぐるっとリブがありますが、身丈を測るときはリブ部分を含んで裾までの長さを測ります。
2. 着丈
身丈と間違えてしまいやすいのが着丈です。着丈は服の後面の襟ぐりの中心から裾までの長さのことを指しています。着丈を測る場合はリブの部分を含みません。似たような名前ですが、同じTシャツで身丈と着丈を測ると、着丈のほうが数センチ短くなります。
3. 身幅
身幅は右脇(右袖の下の付け根)から左脇(左袖の下の付け根)までの長さを指す言葉です。身幅を測るときはTシャツを平面に置き、しっかり伸ばして測りましょう。自分の体の幅よりも数センチ長い身幅を選ぶと、ジャストサイズになります。
4. 袖丈
袖丈は肩の付け根から袖口までの長さのことです。肩の付け根と袖口が直線になるようにして測りましょう。
5. 裄丈
裄丈は服の後面の襟ぐりの中心から、肩の付け根を通り、片側の袖口までの長さのことを指しています。袖丈と同じように袖の長さを見極める要素ですが、測り始めるところが違うので混同しないようにしましょう。
6. 肩幅
肩幅は右の肩の付け根から左の肩の付け根までの長さのことです。Tシャツでジャストサイズの肩幅を測るときは、実際の肩幅よりも数センチ大きめのものを選びましょう。同じ長さのものを選んでしまうと、窮屈な印象を与えてしまいます。
自分に合ったTシャツサイズを見極める方法
自分に合ったTシャツのサイズ感を見極めるのは、意外と難しいものです。特にオンラインショッピングでTシャツを購入する場合は試着ができないため、サイズはしっかりチェックしておきましょう。ここからは自分に合ったTシャツサイズを見極める方法を紹介します。
SML表記で選ばない
普段服を選ぶとき、SMLなどのサイズ表記で選んでいる人も多いはずです。SML表記は自分に合うサイズを探すときの一つの指標となるのですが、ブランドやデザインが異なれば、同じMサイズでもサイズ感が変わってきます。
また日本のMサイズと欧米のMサイズは同じサイズではないので、SML表記で選んでしまうと、失敗してしまう可能性が高いでしょう。
SML表記ではなく、身丈・着丈・身幅・袖丈・裄丈・肩幅などを目安に、サイズ選びをすることをおすすめします。
手持ちのTシャツで測ってみる
Tシャツを購入するときは、手持ちのTシャツで身丈・着丈・身幅・袖丈・裄丈・肩幅を測ってみましょう。気に入っているサイズ感のTシャツを使って測れば、同じようなサイズ感のTシャツを簡単に見つけられます。平面で測れるので、自分の体を測るよりも簡単です。
【メンズ】体型別のおすすめサイズ感
サイズ感の基本や自分に合ったTシャツサイズの見極め方が分かったところで、体型別のおすすめTシャツサイズを紹介します。まずはメンズからおすすめのサイズ感を見ていきましょう。
痩せ型
痩せ柄の男性がTシャツを選ぶときは、着丈が少し長めでゆったりと着こなせるサイズ感を選ぶのがおすすめです。ジャストサイズすぎるTシャツを選んでしまうと、線が細い印象になってしまうため、少しゆとりのあるものを選んで体型をカバーしましょう。
低身長
低身長の男性は、着丈が長すぎないジャストなサイズ感を選ぶのがおすすめです。着丈が長すぎると野暮ったい雰囲気になってしまいますから、腕を上げてもお腹が見えず、それでいてお尻が完全に隠れないくらいのサイズ感を選びましょう。着丈が長すぎるとバランスが悪く見えるので注意してください。
ぽっちゃり体型
体型をカバーしようと、オーバーサイズを選んでしまうぽっちゃり体型の人も少なくありません。ただ、大きすぎるサイズ感のTシャツを着ると、体型が悪目立ちしてしまいます。
スッキリと着こなすためには、ジャストサイズかジャストサイズより若干ゆとりがあるサイズ感のものを選ぶのがおすすめです。ボディラインがはっきり出るタイトサイズは避けたほうが良いでしょう。
【レディース】体型別のおすすめサイズ感
次にレディースの体型別おすすめサイズ感を見ていきましょう。女性は骨格タイプによってTシャツを選ぶのもおすすめです。
痩せ型
痩せ型の女性の場合、基本的にはジャストサイズのTシャツを選ぶとバランスの良い着こなしができます。タイトサイズを選ぶ場合は、ボリュームがあるボトムスを選ぶなど、バランスを工夫してみてください。
また痩せ型の女性が大きすぎるサイズのTシャツを着ると、着られている感が出てしまいやすいです。トレンド感がある着こなしをしたいなら、オーバーサイズを選ぶよりも、ビッグシルエットのTシャツを選びましょう。
低身長
低身長の女性はクロップドTシャツのような、身丈・着丈が短めのコンパクトなTシャツがおすすめです。ジャストサイズのTシャツを選ぶ場合は、お尻が完全に隠れない丈のものが良いでしょう。
オーバーサイズを選んでしまうと、アンバランスになってしまいます。シャツインして丈を調節するなど工夫すると、バランスのとれたコーディネートになるはずです。
ぽっちゃり体型
お腹周りやお尻周りが気になるというぽっちゃり体型の女性は、オーバーサイズのTシャツを選ぶと、コンプレックスをうまくカバーできます。ただしお尻がすっぽり隠れてしまうと野暮ったい印象になるので、完全に隠れない身丈・着丈のものを選びましょう。
Tシャツもボトムスもオーバーサイズだと着膨れして見えるため、ボトムスはタイトなものを選ぶとバランスよく着こなせます。
骨格ストレートタイプ
ボディラインにメリハリがある骨格ストレートタイプの人は、身体や肩周りに厚みがあるのが特徴です。この体型をきれいに見せるには、ジャストサイズのTシャツを選びましょう。
タイトサイズのTシャツは体の厚みが強調されてしまいますし、オーバーサイズは着膨れしてだらしない印象になりがちです。
骨格ナチュラルタイプ
骨張った感じがあり、体の厚みが目立たない骨格ナチュラルタイプは、オーバーサイズのファッションが似合う体型です。Tシャツもオーバーサイズを選ぶことで、こなれ感のあるスタイリングになります。
オーバーサイズでも女性らしい着こなしをするには、タイトなボトムスを選んだり、ウエストマークをしたりしてみましょう。
骨格ウェーブタイプ
筋肉がつきにくく、骨が細くて柔らかな曲線のボディラインが特徴の骨格ウェーブタイプは、ボディラインを強調するアイテムが似合います。Tシャツを選ぶ場合は、タイトサイズのものを選んでみましょう。
コンパクトなサイズ感なら、体のラインがきれいに見えます。フェミニンなディテールのTシャツを選ぶと、より体型にマッチしやすいです。
サイズ感以外でTシャツを選ぶときに押さえておきたいポイント
Tシャツのサイズ感について解説してきましたが、おしゃれに着こなすためにはサイズ感以外にも押さえておきたいポイントがあります。Tシャツ選びをする際は、これから紹介するポイントもチェックしてみてください。
ネックタイプ
サイズ感と同じくらいTシャツの印象を大きく左右するのがネックタイプです。ベーシックなネックタイプは、丸首のクルーネックですが、それ以外にもVネックやUネック、ヘンリーネック、ボートネック、モックネックなどさまざまなネックタイプがあります。
自分の体型や作りたい雰囲気に合ったネックタイプを選ぶことで、よりおしゃれにTシャツを着こなせるでしょう。
袖タイプ
一般的な半袖以外にも、5分袖や7分袖といった袖タイプがあります。近年人気の高いビッグシルエットはドロップショルダーになっていますし、カジュアルの定番アイテムであるラグランスリーブはコーデのアクセントにもなる袖タイプです。
レディースの場合は、これ以外にもフレンチスリーブ、パフスリーブ、ティアード・スリーブなど、さらにさまざまな袖タイプがありますので、袖タイプにも注目してみましょう。
生地の厚み
生地の厚みも、Tシャツ選びの重要なポイントです。生地が薄ければ抜け感・こなれ感が演出できますし、厚みがあれば無骨でワイルドな印象や、よりカジュアルな印象をつくれます。ただし薄すぎると耐久性が低くなりますし、厚すぎると着心地が悪くなることもあるので注意しましょう。
Tシャツの生地は重さを表すoz(オンス)で表されており、オンスの数値が大きくなれば生地も比例して厚くなります。一般的なTシャツは5〜6オンス程度と言われていますから、これを基準にして厚みを選んでみましょう。
自分に合ったサイズ感のTシャツを見つけよう
【まとめ】
今回紹介した通り、Tシャツのサイズ感は大きく分けてジャストサイズ・タイトサイズ・オーバーサイズの3つがあります。それぞれサイズ感によって印象が変わってくるので、どのようなTシャツコーデを作りたいかによって、サイズ感を決めましょう。
購入する際はSML表記で選ぶのではなく、身丈・着丈・身幅・袖丈・裄丈・肩幅をきちんと測って、自分に合ったサイズ感のTシャツを選んでみてください。
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