Tシャツを長く着つづけていると、襟の部分がだんだんよれてきます。襟がよれたTシャツはだらしない印象を与えてしまうため、お気に入りのTシャツでも仕方なく処分したことがある人もいるのではないでしょうか。実は、Tシャツの襟のよれはちょっとした工夫で直すことが可能です。
本記事では、Tシャツの襟がよれる原因や直し方、Tシャツの寿命を伸ばす方法を解説します。
Tシャツの襟がよれる3つの原因
Tシャツの襟がよれるのは、首周りの生地が伸び横向きに引っ張られるためです。Tシャツの生地は、縦糸と横糸を交互に編み込んでできています。首周りが横に伸びると縦糸と横糸の間に隙間ができ、生地が波打ったような状態になります。これがTシャツの襟がよれる仕組みです。
Tシャツの襟がよれる原因は実は身近な生活習慣にあります。
- 脱ぐときに首周りが伸びる
- 洗うときに首周りが伸びる
- 干すときに首周りが伸びる
Tシャツを脱ぐとき、洗うとき、干すときのちょっとした習慣が、襟がよれてしまう元凶です。Tシャツの首周りが伸びないように取り扱うだけで、格段に襟がよれにくくなります。
1. 脱ぐときに首周りが伸びる
Tシャツを脱ぐとき、襟や首元の生地を無意識に引っ張っていないでしょうか。着脱時にTシャツの首周りを引っ張ることで、だんだん生地にダメージが蓄積していきます。また、夏場の気温が高い日などにTシャツの襟に風を送るのもNGです。
Tシャツを脱ぐときは裾の側を手で持ち、Tシャツをひっくり返すように脱ぐとダメージが少なくなります。うまくTシャツが脱げない人は、裾を持つ手を交差させると脱ぎやすくなります。顔の皮脂や汚れをTシャツにつけたくない人は、襟にハンカチやティッシュなどを挟み込みましょう。
また、Tシャツに頭を通すときは、手で襟を優しく押さえながら首周りの生地が伸びないように気を付けることが大切です。
2. 洗うときに首周りが伸びる
Tシャツは洗濯を繰り返すたびに襟や首元の生地が伸び、よれよれになっていきます。特に他の服と一緒に洗濯すると、生地が擦れたり絡まったりしてTシャツが傷みやすくなります。
洗濯後に乾燥機を使う習慣のある人は注意が必要です。Tシャツを乾燥機にかけるとよれだけでなくシワの原因にもなります。お気に入りのTシャツや外行きのTシャツは乾燥機に入れず、自然に乾燥させることが大切です。
3. 干すときに首周りが伸びる
Tシャツの干し方を間違えると、首周りの生地が一気に伸びてしまいます。濡れた状態のTシャツをハンガーに干すと、Tシャツの重量で生地が引き伸ばされ襟のよれの原因になります。またTシャツをハンガーに通すときに首元を引っ張るのもNGです。どうしてもハンガーでTシャツを干したい人は、Tシャツを二つ折りにし、ハンガーにかけて干しましょう。クリップが付いたピンチハンガーなら襟元をしっかり挟むことで生地が伸びにくくなります。
Tシャツの寿命を伸ばす方法
お気に入りのTシャツを長く使うには、Tシャツの寿命を伸ばす習慣を日頃から意識することが大切です。Tシャツの襟のよれを予防する方法は主に4つあります。
- 洗濯するときに襟を輪ゴムでくくる
- 洗濯ネットに入れて洗濯する
- 手洗いコースで洗濯する
- よれ戻し効果のある柔軟剤を使用する
1. 洗濯するときに襟を輪ゴムでくくる
Tシャツを洗濯するとき、首周りの生地が伸びやすくなっています。そこで役に立つのが輪ゴムです。Tシャツの襟元を輪ゴムで軽く縛れば、他の洗濯物に引っかかって生地が伸びたり、引き伸ばされたりしにくくなります。ただし輪ゴムできつく縛ると逆に生地が傷んでしまうため、軽くまとめる程度にとどめましょう。
2. 洗濯ネットに入れて洗濯する
Tシャツを洗濯ネットに入れて洗濯する方法も効果的です。Tシャツを洗濯ネットに入れれば、他の洗濯物と絡まりにくくなり生地が傷むのを予防できます。洗濯ネットに入れるときは、Tシャツをきちんとたたみましょう。またTシャツの襟を輪ゴムでくくる方法と組み合わせればより襟がよれにくくなります。
3. 手洗いコースで洗濯する
洗濯機によっては、Tシャツの生地へのダメージが少ない手洗いコースを選択できます。手洗いコースを利用すれば通常のコースよりも生地を優しく洗い、脱水の時間も短く設定可能です。襟がよれやすいTシャツを洗濯するときは、なるべく手洗いコースを選びましょう。またお気に入りのTシャツは、洗濯機に入れずに手洗いで優しく汚れを落とすのも効果的です。
4. よれ戻し効果のある柔軟剤を使用する
柔軟剤の中には、衣服の生地を長持ちさせる、よれ戻し効果を持つ製品があります。よれ戻し効果は、衣服のダメージを軽減し襟や袖のよれを元に戻す効果です。Tシャツのよれが気になり始めたら、よれ戻し効果のある柔軟剤に変えてみるのもおすすめです。また、よれ戻し効果のある柔軟剤は、衣服の伸び縮みを防止する効果があるため、ニット生地の衣服にも使えます。
Tシャツの襟がよれたときの対処法
Tシャツの襟がよれても、身近なものを使って直すことが可能です。Tシャツの襟がよれたときの直し方は4つあります。
- スチームアイロンを使用する
- 氷水に浸ける
- ドライヤーを当てる
- リメイクする
1. スチームアイロンを使用する
Tシャツの襟のよれをすぐに直すなら、スチーム機能のついたアイロンがおすすめです。よれた部分にスチームアイロンを軽く押し当てるだけで、簡単に生地が元に戻ります。ただし、スチームアイロンの温度設定に注意しましょう。Tシャツの材質によって、スチームアイロンの温度設定を変える必要があります。
綿や麻のTシャツは、比較的熱に強いため、スチームアイロンの温度設定を高温にしても問題ありません。一方、ポリエステルなどの合成繊維のTシャツは熱に弱いため、以下のような工夫が必要です。
- スチームアイロンの温度設定を低温~中にする
- スチームアイロンをかける場所に当て布をする
ポリエステルのTシャツに高温のスチームアイロンをかけると、生地が熱で溶け、焦げやテカリが生じる可能性があります。スチームアイロンを使用する前に、Tシャツのタグを見て生地の素材を確認しましょう。
2. 氷水に浸ける
Tシャツの襟のよれは、アイロンなしでも直せるのでしょうか。スチームアイロンが家にない人は、Tシャツの襟を氷水に浸ける方法がおすすめです。
- 洗面器などに氷水を入れる
- Tシャツの襟を蛇腹状に折りたたんで引き締める
- 折りたたんだ状態の襟を氷水に30秒ほど浸ける
- 力を入れずにTシャツの襟を絞る
- Tシャツを広げ、型崩れしないように平干しする
この方法なら、アイロンがなくてもTシャツの襟のよれを取り除くことができます。アイロンがある場合は、平干しする前に軽くアイロンをかけておくと、さらに効果が高まるでしょう。
3. ドライヤーを当てる
Tシャツの襟のよれは、アイロンの代わりにドライヤーを使って改善できます。ドライヤーを使う場合、首周りのよれだけでなく、Tシャツ全体のシワを取り除くことが可能です。ドライヤーを使う場合の手順は以下のとおりです。
- Tシャツのよれやシワが気になる場所を霧吹きなどで軽く湿らせる
- 湿らせた箇所を手で叩き、まんべんなくシワを広げる
- ドライヤーを軽くかけ、Tシャツの生地を乾燥させる
ただし、ドライヤーの熱風を長時間当てつづけると、Tシャツの生地が傷んでしまいます。時間がある人は、ドライヤーを使わず、なるべくTシャツを自然乾燥させましょう。
4. リメイクする
以上の方法を試してもTシャツのよれが改善しない場合、対処法はあるのでしょうか。思い切って襟のよれた部分を縫うことで、リメイクする方法がおすすめです。
例えば、Tシャツの首周りの部分に針を入れ、スモックのように縮めるスモッキングという手法があります。レース生地などが余っている場合は、よれた襟の上に縫い付け、新しい襟をつけることも可能です。思い切ってリメイクすることで、よれよれになったTシャツがオシャレに生まれ変わります。
また、夏場に着るTシャツの場合、首周りの生地を切り取り、襟ぐりを広くするアレンジもあります。Tシャツの襟のよれが直らなくても、諦める必要はありません。大事なTシャツをどうしても使いつづけたい場合は、リメイクやアレンジに挑戦してみましょう。
Tシャツの襟のよれは洗い方や干し方で予防できる
【まとめ】
Tシャツの襟がよれる原因は、日頃の脱ぎ方、洗い方、干し方にあります。Tシャツを優しく取り扱うだけで、生地の寿命を大きく延ばすことが可能です。特にTシャツを洗濯するときは、襟を輪ゴムでくくったり、洗濯ネットに入れたりすることにより、首周りの生地が伸びにくくなります。もしシャツの襟がよれてしまっても、以下の4つの方法で対処が可能です。
- スチームアイロンを使用する
- 氷水に浸ける
- ドライヤーを当てる
- リメイクする
家にスチームアイロンがない人は、Tシャツの襟を氷水につけたり、水で濡らしてドライヤーでシワとりしたりする方法を試してみましょう。また、Tシャツの襟のよれを縫い、自分でリメイクしてみるのもおすすめです。
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