新しいタオルに交換するというのもひとつの方法ですが、お気に入りのタオルなら、一手間加えてごわごわになったタオルを復活させましょう。
今回は、ごわごわになったタオルを復活させる裏技と、タオルがごわごわになる原因について解説します。
目次
洗濯方法や干し方を工夫すればOK!ごわごわになったタオルを復活させる裏技3選
一度ごわごわになったタオルは、捨てるか雑巾に使うしかないと思われがちですが、洗濯方法や干し方を見直すことでふわふわした質感を取り戻すことが可能です。
ここでは、ごわごわになったタオルを復活させる裏技を3つご紹介します。
裏技1. 粉末洗剤と酢で洗濯する
ごわごわになったタオルをふわふわにするためには、劣化によって失われた油分を補う必要があります。
そこで実践したいのが、粉末洗剤と酢を使った裏技です。
やり方はとても簡単で、粉末石けんをあらかじめお湯に溶かし、洗濯槽内に入れたタオルにかけたら、あとはいつものように洗濯するだけです。
あとは、すすぎの段階で洗濯の水量1Lに対し、酢1mlを投入すればOK。入れるタイミングは柔軟剤と同じなので、あらかじめ洗濯機の柔軟剤投入口に酢を入れておけば、洗濯から脱水まで全自動で行えます。
最初に粉末洗剤で洗濯した後、酢入りの水ですすぐとタオルに残った粉末洗剤の成分が脂肪酸に変化し、油分となってタオルの繊維に入り込むため、油分不足でごわごわになったタオルを復活させることができます。
ただ、ドラム式洗濯機の中には粉末洗剤の使用を推奨していないものもあります。そのため、この裏技を使うときはあらかじめ自宅の洗濯機の説明書を読んで粉末洗剤の使用可否を確認しておきましょう。
裏技2. 干す前にタオルを振る
タオルの多くは繊維を丸くループ状に織ったパイル地で作られています。
パイルがしっかり立ち上がっているとふわふわした質感になりますが、洗濯した直後はパイルが横に倒れているため、そのまま干すとごわごわとした肌触りになってしまうのです。
そのためタオルを干す際は、両手でタオルの端を持って上から下に大きく振り下ろし、パイル地をしっかり立ち上がらせましょう。
タオルはまず10回振ってから、表裏を返してさらに10回振ると、むらなくパイル地を立たせることができます。その状態で乾燥させれば、パイル地がしっかり立ち上がった状態で固定されるので、ふんわりとした質感がよみがえります。
裏技3. 乾燥機を使う
乾燥機は、洗濯物を回転させながらまんべんなく温風をかけることで、衣類を乾燥させる仕組みです。タオルを乾燥機にかけると、温風によってたくさんの空気を取り込むことができるため、風のない屋外で外干しするよりもふんわりとした質感に仕上がります。
家庭用乾燥機でも十分ですが、ごわつきがひどいタオルを復活させたい場合は、コインランドリーにある業務用乾燥機を活用してみましょう。業務用乾燥機は家庭用のものより容量が大きく、洗濯物を大きく回転させながら乾燥させられるので、タオルのパイル地をしっかり立たせることができます。
また温風のパワーも業務用乾燥機の方が上ですので、自宅の乾燥機で復活しなかったタオルもよみがえる可能性が高くなります。
洗濯時の摩擦や干し方に問題あり!タオルがごわごわになる原因
ごわごわになったタオルを復活させる裏技を3つご紹介してきましたが、そもそもなぜタオルはごわごわになるのでしょうか。
以下では、タオルがごわごわになる主な原因を6つご紹介します。
原因1. 摩擦でタオル生地が傷んでいる
タオルの繊維は細くてデリケートなので、洗濯時に摩擦が発生すると、生地が傷んでごわごわした肌触りになってしまいます。
タオル生地によっては、たった数回でふんわり感がなくなってしまうこともあるため、洗濯の仕方に気を付けなければなりません。
原因2. 柔軟剤を使いすぎている
柔軟剤にはタオルの表面をコーティングし、パイル地を立ち上がらせて衣類をふんわり仕上げるはたらきがあります。しかし、生地の表面がコーティングされると水を吸う力が低下するため、パサパサ・ごわごわの質感になってしまうおそれがあります。
タオルのふわふわ感を保つためには適度な水分を含ませる必要がありますので、柔軟剤の使いすぎには要注意です。
特に柔軟剤入りの洗剤を使用している場合、追加で柔軟剤を投入すると過剰使用の原因となります。柔軟剤入りの洗剤をシンプルな洗剤に変えるか、あるいは柔軟剤の追加投入は控えるようにしましょう。
原因3. パイルを寝かせたまま干している
裏技2でも説明しましたが、洗濯直後はパイルが倒れた状態になっているため、そのまま干すとふわふわした質感が失われてしまいます。
タオルを一枚一枚振りながら干すのはやや手間がかかりますが、タオルのふわふわ感をキープしたいのなら、パイルを立ち上げてから干すことを心がけましょう。
原因4. 洗濯物をすぐに干さない
洗濯が終了した後、洗濯物をそのまま長時間放置していると、パイルが寝たまま固定される原因となります。
洗濯物を濡れたまま放っておくと、雑菌が繁殖してカビや生乾き臭が発生する原因にもなりますので、洗濯が終了したらすぐに洗濯物を取り出し、裏技2を行いながら速やかに干すようにしましょう。
原因5. 長時間干しっぱなしにしている
タオルを長時間干しっぱなしにすると、本来必要な水分まで蒸発してしまい、乾燥によるごわごわ感が強くなります。
特に直射日光に長時間当てると過乾燥の原因となりますので、タオルが乾いたらすぐに取り込むことを意識しましょう。
外出などにより短時間で取り込むのが難しい場合は、なるべく直射日光が当たらない場所を選んで陰干しすると、過乾燥のリスクを軽減できます。
原因6. タオルの寿命
タオルは消耗品ですので、どんなに気を付けて取り扱っていても経年劣化は避けられません。
前述した裏技2つを試してみてもふんわり感が戻らない場合はタオルの寿命ですので、買い換えを検討した方がよいでしょう。
タオルのごわごわを予防する方法
裏技を活用すれば、タオルのごわごわをある程度解消させることができますが、使い始めのふんわり感を長期間キープさせるに越したことはありません。
ここではタオルのごわごわを予防し、購入したてのふんわり感を長くキープする方法を6つご紹介します。
1. 一度に洗濯する量を少なくする
一度に洗濯する量が多すぎると、摩擦によってタオルの生地が傷みやすくなり、ふわふわの質感が失われる原因となります。
一度に洗える量は洗濯機の機種によって異なりますが、タオルを洗濯するときは上限量の7~8割程度に留め、洗濯槽内にスペースの余裕を作るようにしましょう。
2. 洗濯ネットに入れる
タオルを他の衣類と一緒に洗濯する場合は、タオルをあらかじめ洗濯ネットに入れてから洗うようにしましょう。
むき出しのまま洗濯すると、衣類についているボタンやファスナー、飾りなどがタオル地のパイル(輪っか)に引っ掛かり、生地を傷める原因になるので要注意です。
適当な洗濯ネットがない場合は、タオルと衣類を分けて洗濯すると、タオル地のダメージを最小限に抑えられます。
3. 洗剤を見直す
タオルの繊維は細く、とてもデリケートなので、刺激の強い洗剤を使用すると生地の劣化を早める原因になります。具体的には、洗濯物の白さを際立たせる蛍光増白剤や、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤の使用は避けた方が無難です。
タオルを洗うときは、化学物質が配合されていない無添加のものや、天然油脂が配合された洗剤を選ぶと、タオルをふわふわに仕上げることができます。
化学物質の有無は洗剤のボトルや箱の裏側などに記載されている成分表示で確認できますので、購入時にしっかりチェックしてみましょう。
4. 水量を多めに設定して洗濯する
少ない水量でタオルを洗濯すると、洗濯物同士の摩擦が発生しやすくなり、生地にダメージを与える原因となります。
水量を調整できる洗濯機をお使いの場合は、なるべく水量を多めに設定して洗濯すると、タオルのふわふわを長期間キープできるようになります。
5. 正しく収納する
タオルを二つ折り、あるいは四つ折りにした上で、積み重ねて収納すると、タオルの重みでパイルが潰れてしまい、ごわごわした肌触りになってしまいます。
タオルのふんわり感をキープしたいのなら、タオルは軽い力でくるくると丸め、立てて収納するようにしましょう。
積み重ねて収納する場合に比べるとややスペースを取ってしまいますが、棚などにぎゅうぎゅうに詰めると、やはりパイルがつぶれる原因となります。そのため、丸めた形が崩れないよう、余裕を持って収納するのがポイントです。
6. パイル抜けはすぐに対処する
タオルは繊維をループ状にしているぶん、ちょっとしたものに引っかかりやすく、繊維がツーッと出てくる「パイル抜け」が起こりやすい傾向にあります。
パイル抜けを起こした繊維を無理に引っ張ると、他のパイルも傷んでしまう原因となりますので、パイルが出てしまったらその部分をはさみなどでカットしましょう。
繊維をカットすると、糸がどんどん抜けてしまうと思われがちです。しかし、パイル地は縦糸と横糸でしっかり締めつけられているので、パイル抜けした部分をカットしても状況が悪化する心配はありません。
むしろ、パイル抜けしたタオルをそのまま使い続けるリスクの方が高いので、パイル抜けを見つけたらすぐに対処することを心がけましょう。
【まとめ】ごわごわのタオルは裏技を使えばよみがえらせることが可能!
タオルのふんわり感のもとは、適度な水分・油分とたっぷりの空気、そしてパイルの立ち上がりにあります。
粉末洗剤と酢を使って適度な油分を含ませつつ、多めの水量で洗い、干すときにパイルを立ち上げれば、ごわごわしたタオルを復活させることが可能です。
乾燥機を使えば、たくさんの空気を含ませながら乾かすことができるので、タオルをふわふわにしたいときは積極的に活用しましょう。
また、タオルは扱い方を誤るとすぐにごわごわになってしまいますので、日頃から正しい洗濯方法・干し方・収納を心がけることが大切です。
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タオルの各種サイズについての解説はこちらもご参照ください。