ジャンパーを長く大切に着続けるためには、着用シーズンが終わった後にきちんとお手入れをすることが大切です。ジャンパーの汚れを落とすにはクリーニングが必要だと思っている方もいるかもしれませんが、ジャンパーの洗濯表示によっては自宅での洗濯も可能です。
当記事では、自宅で洗濯できるジャンパーの見分け方と、自分で洗濯する方法を解説します。洗濯でジャンパーを傷つけないためにも、正しいやり方を知っておきましょう。
1. ジャンパーを洗濯するときに確認したいポイント
秋冬に活躍したジャンパーには汚れやニオイなどが付いているため、クローゼットにしまう前に洗濯をしておきましょう。手入れをしてからしまっておけば、来季に気持ちよく着用できます。
しかし、一般的にジャンパーを家で洗う機会は少ないです。ここでは、正しい洗濯方法を知りたい方に向けて、ジャンパーを洗濯する前の確認ポイントを解説します。
1-1. 必ず洗濯表示を確認する
洗濯前には、洗濯物についている洗濯タグの「洗濯表示」を確認しましょう。ジャンパーの素材などにより、洗濯方法(手入れ方法)が異なります。洗濯表示には、ジャンパーを痛めない洗濯方法が記載されているため、確認してから洗うとよいでしょう。ジャンパーなどの衣料には、以下5つの洗濯表示マークが記載されています。
- 洗濯のしかた
- 漂白のしかた
- 乾燥のしかた
- アイロンのかけかた
- クリーニングの種類
5つの記号(洗濯絵表示)には、それぞれ「強さ」「温度」「禁止」などの付加記号がプラスされます。たとえば、洗濯のしかたマークに40という数字が記入されていたら「液温は40度を限度とする」など、マークと付加記号の組み合わせで洗濯方法を記載しています。
タグに記載された基本記号と付加記号を覚えてしまえば、正しくジャンパーを洗えるようになるでしょう。
出典:
消費者庁「ポスターPDF」
1-2. 中性洗剤を使う
洗濯洗剤には、中性とアルカリ性の2種類があります。ジャンパーを洗うときは、中性洗剤の使用をおすすめします。
中性洗剤は、酸性とアルカリ性の中間性質をもつ洗剤です。アルカリ性より洗浄力は弱いものの、素材に優しくデリケートな衣類の洗濯に適しています。色落ちや風合いが損なわれにくいため、ジャンパーの洗濯にも利用できます。
中性洗剤の中には、デリケートな衣類の洗濯に特化した「おしゃれ着洗剤」もあります。おしゃれ着洗剤を使うと、型崩れ、シワ、毛玉を予防することができます。肌にも優しいため小さな子どもや敏感肌の人におすすめです。
1-3. チャックを閉めて洗濯する
ジャンパーに金属のチャック(ファスナー)が付いている場合には、チャックを閉めて洗濯をしましょう。チャックが開いていると、他の衣類を傷つける可能性があるためです。また、他の衣類への影響が気になる場合は、チャックを閉めてから「洗濯ネット」に入れて洗うのがおすすめです。洗濯ネットは100円ショップでも販売されており、サイズもさまざまあるため、ジャンパーに合った商品を選びましょう。
なお、金属だけでなくプラスチックのチャックも閉めて洗濯機を回す必要があります。プラスチックのチャックを開いたまま洗濯機を回すと、中でチャックが壊れる可能性があるため、注意が必要です。
1-4. 干すときは陰干しをする
ジャンパーを乾かすときは、陰干しをすることがポイントです。陰干しとは、日光に当てずに乾かす方法です。日光に当てたほうが綺麗に乾くイメージをもつ人は多いでしょう。しかし、直射日光や紫外線によりダメージを受ける可能性があるため、ジャンパーの乾燥時は陰干しがおすすめです。
陰干しのメリット
- 生地が日焼けで色褪せない
- 生地(繊維)のダメージを防げる
陰干しのデメリット
- 干す時間が長い
- 生乾きになるとニオイの原因になる
陰干しのデメリットである「ニオイ」を発生させないためには、風通しのよい場所に干すことがポイントです。
2. ジャンパーの洗濯方法
ジャンパーを洗濯するときは、洗濯機を使う場合と手洗いする場合があります。先述したように、洗い方の表示を確認してどちらの方法で洗濯をするか決めましょう。それぞれの洗濯方法や手順、注意点を解説します。
2-1. 洗濯機を使用する場合
洗濯機で洗う場合は、型崩れに注意が必要です。綺麗に洗い上げるには、ネットに入れること、洗濯機のコース選びを間違わないことがポイントとなります。
ネットの使い方 |
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洗濯機で洗うとき、まずは洗濯ネットにジャンパーを入れます。ボタンやチャックはすべて閉めて、袖口を表側に出すようにして畳んで入れましょう。洗濯ネットのサイズは、ジャンパーがぴったり入るものがおすすめです。大きすぎる洗濯ネットでは、洗っている最中にジャンパーが動いてしまい、型崩れや縮みにつながります。 |
コースの選び方 |
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ジャンパーを洗濯機で洗うときは、ドライコース、手洗いコース、おしゃれ着コースなど「水流が弱い洗濯コース」を選びます。優しい水流で洗うため、型崩れや縮みを防ぐことが可能です。脱水時間は、標準より短く設定しましょう。 |
洗濯ネットの使用とコース選び、脱水時間などに注意をして洗濯機を利用しましょう。
2-2. 手洗いする場合
手洗い表示があるジャンパーは、洗濯機で洗わないように注意が必要です。手洗いは型崩れや縮みの心配も少ないため、大切なジャンパーを洗うときにおすすめの方法です。ジャンパーは下記の手順で手洗いしましょう。
洗面器にお湯と洗剤を入れる |
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大きめの洗面器やたらい、洗濯桶など、ジャンパーが入る容器にお湯を溜めます。容器がない場合には、洗面台に栓をしてお湯を溜めてもよいでしょう。お湯の温度は洗濯表示に従い、洗剤液はお湯の量に合わせて入れます。 |
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優しくもみ洗い |
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ジャンパーの生地が傷まないよう、強くもむ、こするなどの洗い方はしないように注意しましょう。ジャンパー全体を包み込むようにして、優しい力でもみ洗いをします。 |
↓
優しくしっかりすすぐ |
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洗剤成分が残っていると、ジャンパーが変色する可能性があります。洗剤が残らないように優しくしっかりとすすぎましょう。 |
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絞らずに脱水機にかける |
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洗い終わったジャンパーは、手で絞らないように注意が必要です。手で絞ると生地が傷み、縮みの原因になります。脱水機にかけるときも、洗濯ネットに入れて標準より短めの時間設定にしましょう。 |
3. ジャンパーをクリーニングに出したほうがよいケースは?
ジャンパーを自分で洗う、自宅の洗濯機で洗うなどの方法以外に、クリーニングに出したほうがよいケースもあります。以下の特徴があるジャンパーは、クリーニングに出すことがおすすめです。
- 水洗い不可の洗濯表記がある
- 撥水機能がある
- ウールや革製品を使っている
ジャンパーのクリーニングを行う頻度は、着る頻度や汚れの有無をもとに決めるとよいでしょう。
着る頻度が高い場合 | シーズン中に1回、シーズンオフに1回の合計2回です。 |
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目立つ汚れがない場合 | 着る頻度が少なく汚れが目立たない場合には、シーズン終わり、衣替えのタイミングでクリーニングに出しましょう。 |
汚れやカビがある場合 | 急に汚してしまった場合やカビがあるときは、気付いたタイミングでクリーニングに出します。 |
ジャンパーをクリーニング店に出すと、型崩れや縮み、しわなどのトラブルリスクが少ないメリットがあります。オプションで撥水加工を付けると、汚れが付きにくくなりジャンパーを長持ちさせることも可能です。
まとめ
ジャンパーを洗濯するときは、自宅での洗濯が可能か、どのような洗濯方法をとればよいのか確認するために、洗濯表示をチェックしましょう。もし洗濯表示で水洗いが不可となっていた場合は、クリーニングに出す必要があります。
家で洗濯を行う場合は、ジャンパーが痛まないように中性洗剤を使い、チャックも閉じて洗うのがおすすめです。優しく洗うことを心がけ、脱水時間も短く設定します。ジャンパーのシーズンが終わったらしっかり手入れを行い、来年も気持ちよく着れるようにしましょう
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