作業着は泥や油、サビなどで汚れやすく、長時間作業中に着るため汗じみなども発生しやすい衣服です。一般的な家庭用の洗濯機では汚れを落としきれないときも多く、汚れの種類も多様なことから、汚れ別の洗濯のコツを知っておき、適切に汚れに対応するのが重要です。
この記事では作業着を洗濯する頻度や、基本的な作業着の洗い方、および泥汚れや油汚れなど汚れの種類別の洗濯方法も解説します。また、汚れのひどい作業着を洗濯した後にニオイ移りを避けるポイントも掲載しているため、ぜひご一読ください。
1.作業着を洗濯する頻度
作業着は汚れやすく、仕事着として着る頻度も高いため、毎日洗濯するのがおすすめです。汚れがついたまま放置すると汚れが落ちにくくなり、時間や費用をかけてクリーニングに出す必要が出てきます。すぐに洗濯して、自宅でスムーズに汚れを落とせるようにしましょう。
また、汚れがつきにくい作業でも、作業中に汗をかくなどの理由で、目に見えにくい汚れが付着します。気づかないうちに汚れがたまると、ニオイや染みの原因にもなります。ニオイや染みの予防にも、こまめな洗濯が大切です。
くわえて、作業着を着る行為には、仕事に入る際に気持ちを引き締めたり切り替えたりする効果もあります。毎日気持ちよく仕事に入るためにも、毎日洗濯して作業着の清潔を保ちましょう。
2.作業着を洗濯するときの基本ルール
作業着の汚れは、汚れの種類などによっては、普通に洗濯してもなかなか落ちない場合があります。特に泥汚れやサビ汚れなどがひどい場合、洗濯機が故障する恐れもあるので、事前にある程度汚れを落としてから洗濯機に入れることが必要です。
洗濯機を使う前に、以下のような2つのルールを守ると、汚れを落としやすくなるでしょう。
2-1.ブラッシングなどで汚れを落としておく
洗濯前の下処理として、粒が大きい固形の汚れをブラッシングなどで落としましょう。先に固形の汚れを取り除いておくと、汚れ落ちがよくなるだけでなく、異物が洗濯機に入り込むのを防げます。特に家庭用洗濯機は、ホースのつまりや異物混入で故障しやすいので、洗濯機の寿命を延ばすためにもブラッシングしましょう。
ブラッシングで落ちる汚れには、鉄などの金属の粉や砂、乾いた泥などがあります。特に金属加工や砂・泥を扱う作業に携わる人は、ブラッシングをしてから洗濯するのがおすすめです。
汚れが染みて落ちにくい場合は、手でもみ洗いしておくと汚れが落ちやすくなります。もみ洗いする場合は、汚れを浮かせるために洗濯用固形石けんや洗剤を使いましょう。
2-2.ぬるま湯につけ置きする
洗濯機で洗う前に、作業着をぬるま湯につけ置きすると、汚れが落ちやすくなります。繊維の奥まで汚れが入り込んだ場合、そのまま洗濯機で洗ってもなかなか汚れが落ちません。先につけ置きで汚れを繊維の奥から浮かせ、できるだけ汚れを取ってから洗濯すると、汚れがスッキリと落ちやすくなるでしょう。
つけ置きには、40~50度前後のぬるま湯を使うのがおすすめです。特に油汚れは温めるとゆるみ、より落ちやすくなります。1時間を目安につけ置きし、汚れがお湯に出てくるようであればお湯を入れ替え、汚れが出なくなるまで繰り返しましょう。
ぬるま湯に洗剤を混ぜるとより効果的に汚れを落とせます。ただし、つけ置きに使う洗剤は必ずタグの洗濯表示を確認した上で、適した洗剤を選びましょう。
3.【汚れの種類別】作業着を洗濯するコツ
作業着には、作業内容によって異なる種類の汚れが付着します。きれいに洗濯するには、汚れの特徴に応じて洗い方を変えることが大切です。ここでは、作業着の洗濯のコツを汚れの種類ごとに解説します。
3-1.泥汚れ
泥汚れは不溶性で水では落ちにくく、泥の粒が繊維の奥に入り込んでいるため、いきなり洗濯機で洗っても簡単には落ちません。泥汚れの洗濯は、汚れを簡単に取れる状態にしてから落とす作業をくり返すのが鉄則です。
泥汚れは先にブラッシングをして落としましょう。ブラッシングする前に、干したりドライヤーなどにかけたりして一度泥を乾燥させると、簡単に汚れをかき出せるようになります。
ブラッシングで汚れが落ちた後は、固形石けんなどでもみ洗いして、汚れを浮かせてから洗濯します。汚れがひどい場合は、洗剤入りのぬるま湯でお湯が汚れなくなるまでつけ置きするのも1つの方法です。もみ洗い・つけ置き洗いのいずれでも、汚れが繊維に戻らないようにしっかりすすぎましょう。
3-2.油汚れ
機械油などによる油汚れは、温まるとやわらかくなる性質があり、お湯でつけ置きしてから洗濯するのが有効です。通常、つけ置きは40~50度で行いますが、油汚れの場合はお湯の温度を60度程度まで上げても構いません。
ただし、必要以上に高温のお湯で洗わないように注意しましょう。高温のお湯で作業着の繊維が傷む恐れがあります。
油汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹などで中和しても落ちやすくなります。油を浮かせる食器用洗剤もおすすめです。
また、ピンポイントで油汚れを落としたい場合は、ベンジンや化粧用のクレンジングオイルなどを汚れに塗り、ガーゼや歯ブラシなどで軽く叩いても落としやすくなります。汚れを叩いて落とす場合は、下にタオルや雑巾など汚れてもよいものを敷き、汚れ移りを防ぎましょう。
3-3.サビ汚れ
サビ汚れは、鉄などの金属が作業着に付着したまま酸化した場合や、作業着がサビに触れて付着した場合に起こる汚れです。サビ汚れを落とす際は、中性洗剤や酸素系漂白剤などの酸性の物質を使います。
サビ汚れ落としに使える身近なアイテムが、お酢と食器洗剤です。お酢をサビ汚れにかけたまましばらく置き、その後食器用洗剤でお酢を洗い流してから洗濯するときれいにサビ汚れが落ちます。
汚れがひどく、お酢と食器用洗剤で落ちない場合は、研磨効果がある重曹が効果的です。重曹と水を2対1の割合で混ぜたペーストを汚れに塗り、2時間程度置いてからブラシやメラミンスポンジでこすり落とします。こすりすぎると作業服が傷む可能性があるので注意しましょう。
3-4.汗染み
汗染みは、落としきれなかった汗汚れや皮脂汚れが変色したものです。汗染みを落とすには、洗濯用の固形石けんや中性の食器用洗剤をつけ、ブラシなどで軽くこすってから洗濯しましょう。特に襟元やわきの下などは、汗染みが出やすい部分なので注意してください。
汗染みがひどい場合は、つけ置き洗いを試しましょう。汗染みには洗濯用の漂白剤を使い、1~2時間つけ置きします。漂白剤は酸素系と塩素系のどちらを使う場合もありますが、酸素系漂白剤の場合は、つけ置き洗いの後、洗濯洗剤を汚れにかけて手洗いしましょう。塩素系漂白剤の場合はつけ置き洗いの後はすすぐ、あるいは洗濯機ですすぎと脱水をするだけでOKです。
漂白剤は素手で触れると危険なため、特に塩素系漂白剤を使って作業をするときは必ず手袋を着用しましょう。また、漂白剤に漬け込むと、作業服によっては色落ちする場合があります。色落ちが心配であれば、目立ちにくい場所で試してから本格的につけ置きしてください。
下洗いでもつけ置き洗いでも、汚れを浮かせやすいぬるま湯を使いましょう。
4.【ニオイ移りしない】作業着を洗濯した後の洗濯機のケア
汚れがひどい作業着を洗濯した後は、洗濯機の中に汚れが残り、カビの発生やニオイ移りを引き起こします。作業着を洗濯する機会が多い場合は特に、洗濯機自体のケアも入念に行いましょう。
洗濯機のケアのポイントは、洗濯槽と排水口付近です。洗濯槽の洗浄には、洗濯槽専用のクリーナーを使います。
洗濯槽には定期的なケアが必要です。クリーナーの種類にもよりますが、洗濯槽の洗浄は2か月から半年に1回行うと、比較的清潔な状態を保てるでしょう。洗濯槽の洗浄とあわせて排水トラップや排水口も掃除すると、ニオイの発生を抑えられます。
長らく洗濯槽のケアを放置していた場合や、自力でうまくケアできない場合は、業者に洗浄を依頼するのもおすすめです。
まとめ
作業着についた汚れの中でも特に泥や油、サビ汚れは落ちにくく、ほかの服と同様に洗濯すると洗濯機が壊れる可能性もあります。事前にブラッシングなどで汚れを落とし、ぬるま湯につけ置きしてから洗濯すれば、すっきりと汚れを落とせるでしょう。洗濯後は、洗濯機へのカビの発生や、ほかの衣服へのニオイ移りを防げるよう、定期的に洗濯槽を掃除しておくのがおすすめです。
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