作業着の背中に企業ロゴや社名、各社員の名前を入れると、統一感が出るだけでなく、社員のモチベーションアップにもつながります。複数社の作業員が現場に出入りする場合でも、一目で誰が自社の社員なのか見分けられる点も魅力です。ただし、刺繍やプリントといった形でロゴなどを印刷する場合、作業着1着あたりのコストは大きくなります。刺繍とプリントには価格や耐久性、デザインの自由度などの点で違いがあるため、それらを知った上で最適なものを選ぶとよいでしょう。
この記事では作業着の背中に刺繍やプリントをする場合の費用相場や、刺繍とプリントの違い、刺繡とプリントのそれぞれの種類や特徴について解説します。
1.作業着の背中はロゴを入れるのにぴったりの場所
作業着の背中部分は広く、会社名やロゴを入れると目立ちやすい場所です。作業着に会社名やロゴを入れる方法には、主に刺繍とプリントの2通りがあります。
ここでは、作業着の背中に刺繍を入れる場合と、プリントする場合のメリットを解説します。
1-1.作業着に刺繍を入れるメリット
作業着に刺繍を入れるメリットとしては、プリントと比べると耐久性が高い点が挙げられるでしょう。プリントは刺繍と比較して耐水性や耐候性が低く、洗濯や時間経過ではがれたり色あせたりと、劣化が起こりやすい方法です。
一方、刺繍は生地に直接刺繍糸を縫いつけるため、簡単に外れたり色褪せたりしません。汚れやすく何度も洗濯が必要な作業着や、過酷な環境での作業用には刺繍が向いているでしょう。
また、プリントタイプのロゴは平面的になりやすいものの、刺繍は立体感があり、おしゃれで高級感が出ます。見栄えがよく、お客さんや取引先にもよりよい印象を与えられます。着用する作業者にとっても、はがれて見栄えが悪くなることを気にせずに、作業や手入れができるでしょう。
1-2.作業着にプリントするメリット
作業着にプリントするメリットは、複雑なデザインを表現しやすい点です。刺繍は糸を布に縫いつける特性上、細かなデザインを反映できないケースもあります。一方、プリントであれば生地に印刷するだけでロゴを入れられるので、デザイン上の自由度が高まります。
また、プリントのロゴは大量生産に向いており、量産時のコストを抑えられる点もメリットです。プリントのロゴは、データさえあれば何度追加発注してもデザイン料がかからず、プリント代だけで何度も同じロゴを入れられます。
一方、刺繍は1枚ずつ糸を縫いつける必要があり、時間も1枚あたりのコストもかかる方法です。大量の作業着にロゴを入れたい場合は、プリントのほうが向いているでしょう。
2.作業着の背中に刺繍・プリントする費用相場
作業着の背中にロゴを入れる場合、刺繍とプリントではかかる費用が変わります。ここでは、作業着の背中にロゴを入れる費用の相場を、刺繍・プリントにわけて解説します。ロゴ・会社名を入れることを検討する場合の参考にしてください。
2-1.刺繍を入れる場合の費用相場
刺繍を入れる場合の費用は、ロゴのサイズや発注数によって異なります。刺繍代の費用相場は、3cm四方の刺繍の場合は1枚あたり600円前後、10cm四方の刺繍を入れる場合1枚あたり1,800円前後です。より大きな刺繍を入れたい場合は、価格がさらに上がります。
業者によっては、発注数が多くなると1枚あたりの価格が割引されるケースもあります。
刺繍は使う糸の色数が増えると価格が上がるのが一般的です。ただし、指定の色数まですえ置きの料金で請け負う方法をとっている業者もあります。
2-2.プリントする場合の費用相場
ロゴに使用する色数やサイズによるものの、作業着にロゴをプリントする場合の相場は、フルカラーで700円前後です。背面いっぱいにプリントするなど、刺繍と比べると広い範囲にロゴを入れられるサービスが多い点が特徴です。
利用者が自分でデータを用意して入稿する場合、デザイン料がかからない場合があります。また、刺繍と同様、発注数が多いほど1枚あたりの費用が安くなる傾向があり、大量発注する場合は大幅なコストカットが期待できるでしょう。
3.作業着の背中に入れられる刺繍の種類
一言で刺繍と言っても、さまざまな種類があります。ここでは、作業着の背中に入れられる刺繍として、3種類の刺繍を紹介します。
・ワッペン刺繍 |
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ワッペン刺繍は、作業着に直接刺繍するのではなく、刺繍が施されたワッペンを作業着につけて使います。文字の周りが縁取りされたデザインが一般的です。 ワッペンの取りつけ方には、縫いつける方法とマジックテープで貼りつける方法の2通りがあります。縫いつける場合は、つける際に手間がかかるものの外れにくい点、マジックテープは着け外しが簡単にできる点が特徴です。 |
・ネーム刺繍 |
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ネーム刺繍は別名「名入れ刺繍」とも呼ばれ、主に個人名や部署・役職などの文字を入れるために使われます。文字を入れるだけなので、注文時にデザインを考えたり型を作成したりする必要はありません。また、刺繍面積も小さく、比較的安価で作れる点が魅力です。 ただし、ネーム刺繍の場合、フォントは業者指定です。オリジナルフォントは使えない点に注意しましょう。 |
・オリジナル刺繍 |
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オリジナル刺繍は、ワンポイントから特大サイズまで、自由なデザインを再現できる方法です。会社名だけでなく、オリジナルデザインのロゴを刺繍にしたい場合におすすめです。 ワッペン刺繍やネーム刺繍と比べると、比較的大きなロゴも入れられるものの、サイズアップをすればするほど費用が高くなります。また、もともとの作成費用も割高です。特に大きなロゴを作るのであれば、作業現場用の作業服を大量に作る場合より、見栄えや高級感を重視したい場合に向いているでしょう。 刺繍の中では比較的デザインの自由度が高いものの、糸で縫う特性上、細かいデザインが表現しきれないことがあります。 |
会社名や部署名などを入れたい場合はワッペン刺繍・ネーム刺繍がおすすめです。ロゴを入れるにはオリジナル刺繍がよいものの、費用がかかるため、予算と相談しながら、サイズダウンなどでコストカットを図るとよいでしょう。
4.作業着の背中にできるプリントの種類
刺繍と同じく、作業着などの衣類に施すプリントもさまざまです。ここでは、3種類のプリントについて、メリット・デメリットを解説します。
・シルクスクリーン |
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シルクスクリーンは、衣類へのオリジナルプリントの代表格で、版画のように版を作ってインクで浸し、生地にプリントする方法です。版の作成コストがかかるものの、大量に作れば作るほど1枚あたりのコストが抑えられます。 ただし、1色ごとに版が必要なため、色数が多いデザインには不向きです。シンプルなロゴを大量の作業着に入れたい場合には、シルクスクリーンがよいでしょう。 |
・転写 |
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転写は、デジタルプリントとも言われています。任意のデザインを印刷した転写紙を熱で圧着し、作業着などにインクを転写する方法です。 デザイン自体はプリンターで印刷するのでフルカラー印刷ができる上、デザイン性の高いロゴが再現できます。また、シルクスクリーンのように版を作成する必要がなく、小ロットでも1枚あたりの費用を抑えて作れます。 ただし、転写に手間がかかり、大量生産は難しいでしょう。転写時にデザインの周りに縁が残る場合もあります。 |
・カッティング圧着 |
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カッティング圧着は、色つきのシートをデザインに沿ってカットし、アイロンなどの熱で圧着する方法です。転写と同様に版が必要なく、初期費用を抑えられます。 金・銀といった特殊な色も、シートさえあれば実現できるものの、既存のシートにない色は表現できません。転写と同様、細かい線など、思い通りのデザインを再現できない場合があるなど、デザイン面の制約が大きい点もデメリットです。 また、プリントに時間がかかり、大量生産には向きません。 |
プリントの中では、作業着を大量生産する場合はシルクスクリーンが最適です。ただし、使える色数に制限があり、ロゴをなるべくシンプルにするなどの工夫が必要です。
まとめ
作業着の背中に企業ロゴなどを入れる場合、刺繍とプリントの2つの選択肢があります。刺繍は耐久性が高く高級感が出る点、プリントは複雑なデザインを大きく入れやすい点がメリットです。刺繍でロゴを入れる場合は10cm四方で1,800円前後、プリントの場合はフルカラーで700円前後が相場です。コストや入れたいデザイン面からどちらを選択するか考えましょう。
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