スウェットは、自宅でも外出先でも着用できる万能なカジュアルアイテムです。コットンやフリースといった柔らかい素材で作られており、快適に着ることができます。そこに、手作りの刺繍を入れることで、既製品のスウェットとは異なるデザインに仕上がります。
当記事では、スウェットに手作りの刺繍を入れる方法と手順、おすすめの刺繍デザインについて解説します。手作りの刺繍を入れることは難しく感じるものの、実際の手順はシンプルで難しくありません。スウェットに手作りの刺繍を入れたい方は、ぜひご一読ください。
1.スウェットに手作りの刺繍を入れる基本の手順
スウェットに手作りの刺繍をすると、既製品とは違った味わいがあるファッションアイテムに仕上がります。
以下では、スウェットに手作りの刺繍を入れる手順を解説します。
1-1.刺繍デザインを布に転写する
刺繍を行うためにはまず、好みのデザインを布に転写します。転写方法には、転写シールを使う方法や、トレーシングペーパー・セロファン・チャコペンなどを用いる方法があります。転写した部分が薄いときは、元の図案を見ながらチャコペンや水性ペンで書き足す方法がおすすめです。
初めて刺繍する方は、複雑なデザインよりも、大きい絵柄・模様のほうが作業しやすいでしょう。 初心者の場合は複雑な色使いを避け、単色で作成すると成功しやすくなります。
1-2.刺繍枠に布をはめ込む
デザインを転写した布は刺繍枠にはめ込みます。スウェットの場合、強く引っ張りすぎると伸びてしまうため、均一に伸ばしながら優しく枠にはめましょう。
刺繍枠に布をはめ込むのは、仕上がったときの細かいシワを防ぐためです。刺繍枠を使えない場合は、糸の引き加減を調整しながら刺繍します。
1-3.スウェットに刺繍をする
スウェットに刺繍する場合におすすめの方法は、ランニングステッチやバックステッチです。これらの方法は、いくつかの縫い方がある中で習得しやすい基本の刺繍方法です。
まずは刺繍糸を約50cmの長さに切ります。必要な本数を取って針に通し、糸が通ったら、好きな縫い方で刺繍します。基本的には、転写した図案通りに最後まで針を通しましょう。
1-4.アイロンをかける
刺繍を終えたら、アイロンをかけて刺繍した場所にある小さなシワを伸ばします。アイロンは高温に設定し、スチーム機能は使用しません。
刺繍した生地は、霧吹きでしっかりと湿らせてから、高温のアイロンをかけます。アイロンのかけ方は、刺繍部分のシワを伸ばすために、生地の水分をくまなく蒸発させるイメージです。
シワ伸ばしのアイロンは、伸縮性のあるスウェット生地を変形させないように、力加減に注意しながら行います。細かなシワをきれいに伸ばしたら、刺繍の完成です。
2.スウェットに手作りの刺繍を入れるための道具
手作りの刺繍を入れるためには、いくつかの道具を用意する必要があります。
ここからは、スウェットに刺繍を入れるときに使う道具を紹介します。まずは基本の道具を揃え、自分の作りたいものに応じて徐々に道具を増やしましょう。
2-1.刺繍針
通常の刺繍を行うのにおすすめの針は、フランス刺繍針です。刺繍針の種類には、フランス刺繍針とクロスステッチ刺繍針があります。
クロスステッチ刺繍針は、糸を交差させて縫うクロスステッチのための針です。クロスステッチ以外の刺繍を行うときは、一般的にフランス刺繍針が使用されます。
刺繍針の特徴は、号数が大きいほど針が細くなることです。スウェットを刺繍するのに適した針の号数は、生地の厚さや糸を何本取りにするかによって異なります。初めて刺繍針を準備するときは、異なる号数の針が何本かセットになったタイプを選ぶと便利です。
2-2.刺繍糸
刺繍糸は番号によって太さに違いがあり、番号が大きいほど糸は細くなります。
使い勝手の良い刺繍糸は、25番と表示されたもので、1束に6本の糸がまとまっています。25番の刺繍糸は、引き出す本数を変えることで、太めの刺繍にも対応可能です。例えば、糸を1本ずつ引き出して、3本揃えることを「3本取り」と言います。
厚めのスウェット生地を刺繍するときは、25番の刺繍糸を5~6本取るとうまくいく可能性が高まります。また、スウェット生地の刺繍で立体感やラフさを表現したいときは、5番の糸もおすすめです。
2-3.刺繍枠
刺繍枠を使用すると、シワのないきれいな作品に仕上がります。初めて刺繍枠を選ぶ場合は、刺繍したいサイズに合わせて8~15cmのものを選ぶのがおすすめです。ただし、大きすぎる刺繍枠は扱いづらい可能性があるため、店頭で確認し、手にフィットするものを選びましょう。
刺繍枠には、ワンタッチ式・ねじ式・ロールタイプといった挟み方の違いがあります。厚みのあるスウェットに刺繍する初心者には、好みの張り具合に調整できるねじ式や、はめ込むだけで使用できるワンタッチ式の刺繍枠が扱いやすいでしょう。
2-4.ハサミ
刺繍用のハサミで糸を切ると、切断面がきれいに仕上がるため、ほつれが少なくなります。また、刃先が細く尖っており、刺繍糸が切りやすい点も特徴の1つです。ハサミの形状は、眉毛用ハサミや甘皮切りに似ています。
刺繍用のハサミを使用するときの注意点は、糸を切る時のみ使用することです。布や紙を切ると、ハサミの切れ味が悪くなるので、糸を切る用途でのみ使用しましょう。
2-5.布
基本的に刺繍は、どのような布でも作業できます。ただし、スウェットの場合は伸縮するため、初心者には難しいと感じる場合があります。
刺繍しづらい場合は、スウェットの裏にフェルトを当てたり、接着芯を利用したりするのがおすすめです。接着芯は、布の裏側に貼ることで、変形を防ぎ、作業をしやすくします。
2-6.転写道具
転写道具には、転写シールやチャコペン・チャコペーパーがあります。転写シールは、初めて刺繍する方も簡単に転写できるため便利です。
フリーハンドで転写したい場合は、チャコペーパー(トレーシングペーパー)、セロファン、チャコペン(水性ペン)の準備が必要です。チャコペーパーは、裏側に布用のインクが付着しており、表側からペンでなぞると布に転写できます。作業に慣れると、細かい絵柄もスムーズに転写できるため、転写の定番と言えるでしょう。
転写シールの中には、水に溶ける素材でできており、シールを布に貼り付けて刺繍できるものもあります。自分がやりやすい方法に合わせて、転写道具を選ぶとよいでしょう。
3.スウェットにおすすめの刺繍デザイン
刺繍デザインは、服の印象を決める大切なポイントです。以下で、スウェットにおすすめの刺繍デザインを紹介するので、オリジナリティのあるスウェットを作りましょう。
- 定番の草花:アレンジしやすく、柔らかい印象を与えます。
- 動物:可愛いイラストやリアルなデザインまで、印象を変えやすいです。
- 食べ物:アイスクリームやポップコーンなどのデザインは、個性的な印象を与えます。
- メッセージ・ロゴ:生年月日や特別なメッセージは、記念品として最適です。
- ハート・星・スマイリー:シンプルで初心者にもおすすめのデザインです。
デザインに迷ったときは、花の刺繍をおすすめします。花のデザインは形や大きさなど自由にアレンジでき、複雑さを抑えやすいです。また、刺繍の教材テキストやインターネット上には多くの花のデザインが紹介されており、参考にできます。
初めて刺繍する場合、シンプルなデザインを選び、ワンカラーで仕上げると失敗しにくいでしょう。デザインの大きさは、刺繍枠に収まるサイズにすると、作業がしやすくなり、成功しやすいです。
まとめ
手作りの刺繍をいれることで、世界に1つだけのオリジナルのスウェットを作ることができます。刺繍を入れるための道具は必要なものの、一度準備すれば何度でも違った刺繍を入れることが可能です。刺繍を入れる手順も複雑ではないため、既製品と違ったデザインのスウェットを着たい方におすすめです。
クラTジャパンでは、オリジナルのスウェットを作るサービスを提供しています。後から刺繍を入れやすいデザインのスウェットも用意しているので、既製品とは異なる魅力を持つスウェット作りにぜひ挑戦してみてください。
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