オリジナルTシャツを作成する際、デザインに刺繍を盛り込むことでさらに特別感を高められます。刺繍と聞くと難しく感じる方もいるかもしれませんが、Tシャツへの刺繍は道具を揃え手順を確認すれば初心者でも行えます。
当記事では、刺繍入りTシャツを自作する方法と刺繍の注意点を解説します。また、刺繍をする時間が取れない場合は業者に発注するという選択肢もあるため、自作するか業者に頼むか判断する際にも当記事をぜひ参考にしてください。
1. 刺繍入りのTシャツは自作できる?
刺繍入りのTシャツは、自作することも可能です。刺繍入りTシャツを自作するメリットは、以下の通りです。
- 世界に1つだけのオリジナルTシャツを作れる
- 刺繍のデザインやサイズを柔軟に選べる
- 高級感が増す
自作すれば、お気に入りのデザインを自由に取り入れて、世界に1つしかないオリジナル刺繍Tシャツを作れます。Tシャツの素材や色、刺繍糸の色、刺繍の配置やサイズなどを柔軟にアレンジできるため、デザインを考える楽しさが生まれることも魅力です。
また、刺繍はプリントよりデザインが立体的なので、ワンポイント刺繍が入っているだけでもTシャツに高級感も生まれます。
2. 刺繍入りTシャツの作り方
実際に刺繍入りTシャツを自作しようと考えた際、初めての方は何から手を付けたらよいか迷ってしまうことも多いでしょう。そこでここでは、刺繍入りTシャツの作り方を「事前準備」と「手順」に分けて詳しくご紹介します。
2-1. 刺繍入りTシャツ作りで準備するもの
刺繍入りTシャツを自作する際に必要なものは、主に以下の6つです。
刺繍枠 | 針を刺しやすくするために布を固定する枠です。刺繍が初めての方の場合は、12~15cm程度の枠を選ぶとよいでしょう。 |
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刺繍糸 | 図案によっても異なりますが、一般的には細い6本の糸が合わさった「25番」の糸を2本取りで使用するケースが多いです。糸は図案だけでなく、Tシャツの色も考慮して選びましょう。 |
刺繍針 | 裁縫用の針とは別に、刺繍用の針を用意しましょう。針にはさまざまな長さ・サイズのものがありますが、一般的には7号を使用します。迷う場合は、本に記載の指示を確認したり、手芸店の店員に相談したりして決めると安心です。 |
下地シート | 図案を生地に写すための刺繍用下地シートです。図案を手書きまたはプリントしたら、Tシャツに貼り付けてそのまま刺繍を行います。 |
接着芯 | 刺繍時にTシャツに貼り付けて、布を補強して縫いやすくします。刺繍部分に張りが出やすくなることもメリットです。 |
チャコペン | 生地に直接図案を描いたり、下地シートで写した線を補ったりするときに使用します。アイロンの熱や水で消えるチャコペンを使うと、線がきれいに消えて便利です。 |
準備不足で作業中に焦ってしまわないよう、事前にしっかりと必要な道具を用意してから刺繍に取り掛かりましょう。
2-2. 刺繍入りTシャツ作りの手順
準備が整ったら、以下の5ステップで実際に刺繍を行います。
STEP1:図案を探す | 刺繍図案の探し方には「Web上で著作権フリーの図案を検索する」「刺繍本を参考にする」「自分でイラストを描く」といった方法があります。初心者用の刺繍キットを利用するのも1つの手です。 |
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STEP2:図案を生地に写す | 図案を下地シートに転記またはプリントします。下地シートを図案の周囲1cm程度のサイズにカットしたら、Tシャツの刺繍したい位置に貼り付けて刺繍枠を取り付けましょう。接着芯がある場合は、生地の裏面に貼り付けておきます。 |
STEP3:刺繍をする | 刺繍針に糸を通し、玉結びを作らず裏面に10cmほど糸を残した状態で刺繍を始めます。バックステッチやサテンステッチなど、図案に合った刺繍方法を選んで作業を進めましょう。 |
STEP4:糸始末をする | 玉止めはせず、糸を裏面に出して近くの糸目の下を数回くぐらせて糸の始末をします。縫い始めに裏面に余らせていた10cmほどの糸にも針を通し、同様に始末をしてください。 |
STEP5:下地シートを取り除く | Tシャツを水に浸し、流水でもみ洗いして下地シートを取り除きましょう。洗うときは、刺繍を傷付けないよう丁寧に扱うのがポイントです。 |
細かな処理の仕方や扱い方によってTシャツの完成度に差が出るため、手順をよく確認した上で、丁寧に作業を進めましょう。
3. 刺繍入りTシャツを作るときの注意点
刺繍入りTシャツを自作することは可能ですが、実際に作る際にはいくつか押さえておきたい注意点があります。ここでは、刺繍入りTシャツを作るときの注意点を3つ紹介するので、自作を検討している方は参考にしてみてください。
3-1. デザインに制限がある
希望するデザインによっては、うまく刺繍ができず、デザインの変更をしなくてはならなかったり、イメージした仕上がりにならなかったりすることがあります。デザインを自由に決められると言っても、複雑な柄や細いラインが入ったものは作れない可能性がある点に注意してください。
特に刺繍に初めて挑戦する方は、まずはシンプルなデザインから取り組んだほうが失敗を防ぎやすくなります。刺繍入りTシャツの自作を検討するときは、イメージしているデザインを自分が作れるかどうかを一度検討してみましょう。
3-2. 生地が傷む可能性がある
Tシャツの素材選びを間違えると、刺繍中に生地がよれたり傷んだりする可能性があります。例えば、伸縮性の高い生地を使うと、刺繍枠を付けることで生地が伸び、枠を外した後に生地が縮んで糸が浮いたり、生地がよれたりするリスクがあるため注意が必要です。
また、布目の粗い安価な生地のTシャツを選ぶと、きれいに仕上がらず、刺繍に凹凸ができてしまうケースもあります。Tシャツに刺繍をするときは、Tシャツの着心地のよさや手触りだけでなく、刺繍に向いた生地かどうかも確認することが大切です。
3-3. 丁寧に洗濯する必要がある
自作の刺繍入りTシャツは、洗濯の仕方にも配慮する必要があります。誤った方法で洗濯をすると、せっかく縫った刺繍が傷付いたり、生地が縮んだりするリスクがあるためです。
刺繍入りTシャツの洗濯時は、刺繍部分を強くこすらないよう、丁寧にもみ洗いをしましょう。洗剤は固形石鹸または中性洗剤を選び、刺繍に直接かからないよう、30℃以下のぬるま湯に溶かして使います。
洗濯後は、乾いたタオルにはさんで水気を取り、風通しのよい場所で陰干ししてください。濡れたまま長時間放置すると色落ちの原因になるため注意しましょう。
4. 刺繍入りオリジナルTシャツは業者に頼むのもおすすめ!
刺繍入りオリジナルTシャツは、自作する以外に、業者に注文して作ってもらうことも可能です。業者に依頼した場合でも、登録した手書き原稿やデータをもとに、自分だけのオリジナル刺繍を入れてもらえます。
業者に依頼した場合、Tシャツデザインや糸のカラーを多数の候補の中から選べる上、失敗のリスクが少なく、凝った図案もきれいに刺繍してもらえます。また、時間をかけず手軽に刺繍入りTシャツを手に入れられるのも大きな魅力です。
ショップにもよりますが、Tシャツは少ない枚数から発注できます。名前入りTシャツやロゴ刺繍Tシャツを複数人でおそろいにしたい場合も、必要な枚数の商品をお手頃価格で用意できて便利です。
まとめ
刺繍入りのオリジナルTシャツは、自作することも可能です。Tシャツに刺繍を施せばデザインに立体感が出る他、世界に1つだけのTシャツを作れます。
自分で刺繍を行うときは、刺繍枠や刺繍糸、刺繍針など必要な道具を揃え、手順に沿って丁寧に作業をしましょう。刺繍に自信のない方は業者に頼むのもおすすめです。業者に発注することでオリジナルデザインの刺繍を高クオリティで作成でき、手間も減らせます。少ない枚数から発注できるため、刺繍入りのオリジナルTシャツを作成するときはぜひクラTジャパンにご依頼ください。