本記事では、パーカーとフーディーの違いや歴史、パーカーの主な種類、オリジナルパーカーをデザインするポイントを解説していきます。
パーカーとフーディーの違い
フード付きのスウェットシャツというと、日本ではパーカー(Parka)を思い浮かべる人がたくさんいます。実は、日本語のパーカーは和製英語です。海外ではフード付きのスウェットシャツはフーディー(Hoodie)と呼ぶことが一般的です。近年ではファッション誌などを中心として、フード付きのスウェットシャツをパーカーではなくフーディーと呼ぶことが増えてきました。
ここでは、パーカーとフーディーの違いについて、語源や歴史もふくめて解説していきます。
日本語のパーカーは和製英語
フード付きのパーカーは、ストリートファッションのアイコンの一つです。秋口に入って気温が下がると、ファッション誌やSNSなどでパーカーの特集記事を目にする機会が増えてきます。
実は、本来の意味でのパーカー(Parka)は、いわゆるフード付きのスウェットシャツを表す言葉ではありません。日本語のパーカーは、海外では通じにくい和製英語です。例えば、デジタル大辞泉でパーカーを引いてみると、以下のような解説が出てきます。
● パーカ【parka】
1. アノラック・ヤッケなど、フードつきの防寒・防風用上着の総称
2. エスキモーが用いる毛皮製の防寒服
つまり、パーカーはエスキモーの毛皮の服が元になったフード付きの防寒着を指す言葉であり、トレーナーやスウェットを表す言葉ではありません。フード付きのスウェットシャツはフーディー(Hoodie)、正確にはフーデッドスウェットシャツ(Hooded Sweatshirt)と呼ばれます。
● フーディー【hoody】
1. フードつきのトレーナーやジャケットなど
海外では、パーカーとフーディーの2つを明確に区別しています。近年では、日本のファッション誌やアパレルショップでも、パーカーではなくフーディーの名称を目にする機会が増えてきました。とはいえ日本でもまだまだパーカーは、フード付きのスウェットシャツを指す言葉として使われています。
ジーンズ(Jeans)のことを今でもデニムと呼ぶように、和製英語を使うことが悪いわけではありません。
パーカーとフーディーの歴史
パーカーとフーディーの違いをもっとはっきり知るため、パーカーとフーディーの歴史を振り返ってみましょう。前述のとおり、パーカーはエスキモーの毛皮の服が由来となった防寒着です。一方、フーディーはニューヨークで誕生し、労働者の作業着として広がってきた歴史があります。
パーカーはエスキモーの防寒服が由来
パーカーは元々英語ではなく、アラスカやカナダ北部で暮らすエスキモーの人々の言葉です。エスキモーは極寒の地で生き抜くため、アザラシやトナカイなどの動物の毛皮を利用し、防寒着を作ってきました。その毛皮の服をイヌイット語でパーカ(Parka)と呼びます。イヌイット語のパーカが語源となり、英語圏でフード付きの防寒着をパーカーと呼ぶ習慣が生まれました。
フーディーは1930年代のニューヨークで誕生
一方、フーディーは1930年代のニューヨークで誕生した労働者の作業着を表す言葉です。文字どおり、フード付きのカジュアルな衣服を指す言葉として、ニューヨークの倉庫街を中心に広がりました。フーディーがファッションアイテムとして注目を集めるようになったのは、1970年代にヒップホップアーティストがフーディーを好んで着るようになってからです。また、1976年には映画ロッキーが公開され、主人公がフーディーを着てトレーニングをする姿が人気を博しています。日本では、1990年代にストリートファッションの一環として、パーカー(フーディー)を着る流行が生まれました。
パーカーの種類
パーカーやフーディーには、さまざまな種類のアイテムがあります。例えば、よく見かけるパーカーとして、ジップアップパーカー、プルオーバーパーカー、スウェットパーカー、フリースパーカーの4種類が挙げられます。それぞれの生地や裏地、形状の違いを簡単にみていきましょう。
ジップアップパーカー
ジップアップパーカーは前開きの形状のパーカーです。前面にジッパーが付いており、インナーの上に羽織ってコーディネートします。着脱しやすく、季節に合わせて体温調節できるのもジップアップパーカーの特徴です。ジップアップパーカーには、ジッパーが上下に付いたダブルジップアップパーカーや、ジッパーを胸の辺りで止められるハーフジップパーカーなどの種類があります。
プルオーバーパーカー
プルオーバーパーカーは前開きできない形状のパーカーです。インナーの上から被って着用します。パーカー単体でコーディネートが完結するため、インナーを選ばずに着ることが可能です。薄手の生地のプルオーバーパーカーをセットアップのインナーとしても着用できます。
スウェットパーカー
スウェットパーカーは吸湿性の高いスウェット生地のパーカーです。コットンを使用しているため着心地が良く、ルームウェアに適しています。また、ストレッチ性が高いため、スポーツウェアとしての着用も可能です。
フリースパーカー
フリースパーカーは保湿性の高いフリース素材のパーカーです。軽量で手触りが良く、タウンユースのカジュアルコーディネートに適しています。毛足の長いタイプのフリースパーカーは防寒性が高いため、冬でもアウターとして暖かく着こなせます。
オリジナルパーカーを制作するポイント
パーカーやフーディーは、自分で制作することが可能です。生地や形状、色やプリントなどを選び、こだわりのオリジナルパーカーの制作が可能です。例えば、クラブチームのユニフォームやカジュアルな仕事着、サークルでお揃いのパーカーを用意するなど、さまざまなシーンでオリジナルパーカーが活躍しています。ここでは、オリジナルパーカーを制作するときのポイントを4つ紹介します。
1. 生地や裏地を選ぶ
まず、オリジナルパーカーの生地や形状を選びましょう。オリジナルパーカーの制作を依頼する場合、前面にジッパーが付いたジップアップパーカーか、インナーの上から被るプルオーバーパーカーのいずれかを選ぶことが一般的です。また、生地の厚さも選ぶことができます。
パーカーの生地の厚さは、オンス(oz)という単位で表されます。スタンダードな厚さのパーカーの生地は9.7オンスです。分厚い生地が良い場合は9.7オンス以上、軽い着心地が良い場合はそれ以下の厚さの生地を選びましょう。
パーカーの裏地も選ぶことができ、パーカーの裏地は、タオル生地によく似た裏毛(裏パイル)と、ふわふわした生地の裏起毛の2種類です。裏毛のパーカーはスマートな印象の仕上がりになり、裏起毛のパーカーは保温性が高く防寒対策になります。
2. 印刷位置を選ぶ
オリジナルパーカーの制作では、ワッペンやプリント、刺繍などを入れられます。印刷可能な位置は、パーカーの前面、背面、袖、フードなどです。複数の箇所にプリントすると、こだわりのデザインのパーカーに仕上がります。ただし、パーカーの制作費用は、プリントが1箇所増えるごとに加算される仕組みのところが多いです。
3. 印刷方法を選ぶ
パーカーにプリントを入れる場合、1色ごとにプリントする単色印刷(レギュラープリント)か、色数が無制限のフルカラー印刷(ダイレクトカラープリント)のいずれかを選びます。1~2色でシンプルにデザインする場合、パーカーの制作費用は単色印刷の方が安価になります。一方、フルカラー印刷でオリジナルパーカーを制作する場合、写真をプリントしたり、複雑なグラデーションを入れたりできます。予算に合わせて印刷方法を選びましょう。
4. 制作枚数を選ぶ
オリジナルパーカーの制作では、制作枚数が多いほどスケールメリットが働くため、パーカー1枚当たりの料金が安くなります。そのため、パーカーを制作するときは希望者を募り、まとめて発注すると制作料金を抑えられます。制作料金をもっと抑えたい人は、お届け日の1週間以上前に発注する早割や、インターネットで注文するWeb割など、お得な割引サービスを利用しましょう。
まとめ
パーカーとフーディーは、日本ではフード付きのトレーナーやジャケット、スウェットシャツなどを表す言葉です。海外では、パーカーはフード付きの防寒着のことを指し、フーディーと明確に区別されています。日本語のパーカーは、海外では通じない和製英語だということを覚えておきましょう。
パーカーとフーディーの違いを知り、こだわりのアイテムを制作しよう
パーカーやフーディーは、オリジナルデザインで制作することも可能です。ジップアップやプルオーバーなどの形状の違いや、生地の厚さ、裏地の種類など、こだわりの条件でパーカーを制作できます。
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