タオルは毎日使うものですが、気づけばゴワゴワになったり、吸水性が落ちたりするものです。タオルは消耗品のため、一定の使用回数を超えると劣化が進み、肌触りや機能性が低下します。しかし、「どのタイミングで買い替えるべきか?」と悩む方も多いでしょう。また、寿命を迎えたバスタオルを捨てるのはもったいないと感じることもあります。
この記事では、タオルの寿命を判断するポイントや、長持ちさせるためのケア方法を解説します。さらに、使い古したバスタオルの有効な活用方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。s
目次
1. タオルの寿命は洗濯30回
毎日使用するタオルやバスタオルは、肌触りや吸水性を保つために交換頻度を意識し、適切なタイミングで交換することが大切です。一般的に、ホテルなどの施設ではタオルの寿命は洗濯30回程度とされています。これは、頻繁な洗濯により繊維が傷み、吸水力が低下するためです。
家庭で使用する場合は30回を超えても問題なく使い続けることが多いものの、タオル交換の目安としては1年程度と考えられています。バスタオルは、頻繁に洗濯するため劣化しやすく、吸水力が落ちたり、ゴワつきを感じるようになったりしたら買い替えを検討しましょう。
1-1. 寿命を迎えたタオルは風水的にNG?!
おろしたての新しいタオルは気持ちの良いものです。タオルは運気アップに役立つとされる風水にも関係しているようです。風水の考え方では、タオルで拭く行為は厄落としの意味をもっており、寿命を迎えたタオルを使用していると運気を下げてしまう原因になると言われています。
生活に風水を取り入れてみたいと考えている人は、インテリアや持ち物だけではなくタオルの劣化具合も意識をしてみてはいかがでしょうか。
2. タオルの寿命に影響を与える要因
タオルの寿命は、使用頻度や洗濯頻度、お手入れ方法などさまざまな要因によって左右されます。特に、バスタオルの寿命を縮める主な要因として以下の点が挙げられます。
(1)使用頻度と洗濯頻度
タオルは使うたびに繊維が摩耗し、吸水性が低下します。特に毎日使用するバスタオルは、頻繁な洗濯によって寿命が短くなりがちで、毛羽落ちやタオル糸のほつれも目立つようになります。
(2)洗剤や柔軟剤の使い方
洗浄力の強い洗剤や、過剰な柔軟剤の使用は、タオルの繊維を傷めたり、吸水性を低下させたりする原因となります。さらに、酸素系漂白剤を適切に活用することで、皮脂汚れや生乾き臭を抑えることができます。いずれにせよ、洗剤や柔軟剤、漂白剤は適量を守ることが大切です。
(3)乾燥方法
タオルを長時間湿った状態で放置すると、雑菌が繁殖しやすくなり、臭いや劣化の原因になります。さらに、乾燥機の過度な使用も繊維を傷める要因となるため、風通しの良い場所で干すのが理想的です。
(4)素材と品質
タオルの品質や織り方によっても寿命は変わります。例えば、シャーリング生地のタオルは柔らかく高級感があり、高級タオルやブランドタオルは耐久性が高い傾向にあります。
こうした要因を意識することで、タオルの寿命を少しでも長く保つことができます。
3. タオルの寿命を見極める4つのポイント
歯ブラシの場合、一般的にヘッドから毛先がはみ出したときが交換の目安と言われていますが、タオルの交換時期は使う人の感覚に左右されがちです。家族の中でも「そろそろ交換しようかな」「まだまだ使える」と意見が分かれることもあるでしょう。ここではタオルの寿命を見極めるタイミングを解説します。
3-1. 臭いがとれない
洗濯したばかりなのにタオルからいやな臭いがする、繰り返し洗濯しても臭いがとれないという場合は、タオルに雑菌が繁殖している可能性があります。長時間濡れた状態だったり、長い間タオルを使い続けたりしたことによって、汚れや洗剤がタオルの繊維に残り、雑菌が繁殖していることが考えられます。早めに新しいタオルに交換しましょう。
3-2. カビなどで変色している
タオルが全体的に黒ずんできたり、黒い点が出てきたりしている場合は、カビが発生しているかもしれません。赤っぽく変色するのも、菌が繁殖してカビになる手前の状態です。カビを吸い込んでしまうとアレルギーや肌荒れを引き起こしかねないため、早急に新しいタオルへ交換することをおすすめします。
3-3. 吸水力が落ちた
一般的なパイル生地のタオルは表面の糸がループ状になっており、しっかりと立っているため水をよく吸います。しかし、繰り返しの使用や洗濯によって繊維が傷んで硬くなると、ゴワゴワとした肌ざわりになり吸水力が落ちます。顔を拭いたときに痛いと感じたり、以前より水を吸いにくくなったりしたら、新しいタオルに交換しましょう。
3-4. ほつれが出てきた
パイル生地のタオルのループ状の糸は、繰り返し洗濯することで糸がほつれてしまいます。少しのほつれならばハサミで切って使い続けられますが、ほつれが多くなってきたり、長く糸が飛び出したりしている場合は、ハサミで切っても寿命がきていると言えるでしょう。
4. タオルの寿命を延ばす方法
生活に欠かすことのできないタオルは、毎回気持ちの良い状態で使いたいですが、経済面を考えるとホテルのように頻繁に交換することは難しいでしょう。また、お気に入りのタオルであればできるだけ長く使いたいものです。そこで、ここからはタオルを少しでも長く使うための方法を紹介します。
4-1. 柔軟剤を使いすぎない
タオルをふんわりさせたい、良い香りにしたいといった目的で柔軟剤を規定量よりも多く使用する人もいるのではないでしょうか。柔軟剤はタオルの繊維をコーティングして肌ざわりを柔らかくしますが、一方でパイルも柔らかくなってしまい糸が抜けやすくなってしまいます。また、柔軟剤で繊維がコーティングされることで吸水力が落ちたり、汚れが残りやすくなったりすることもあります。
柔軟剤を使う場合は、規定量を守るようにしましょう。柔軟剤の代わりに重曹やクエン酸を使うことでもふわっとした肌触りに仕上げることができます。
4-2. 洗濯物を詰め込みすぎない
洗濯の際、洗濯機いっぱいに洗濯物を詰め込んでしまうと、他の洗濯物との間に摩擦が生じ、生地が傷みやすくなります。また、すすぎが十分にできないことでタオルに洗剤が残ったり、汚れが落としきれなかったりと臭いの原因にもなりかねません。
洗濯の際は、一度に洗う量を減らしたり、洗濯ネットを使ったりして、洗濯物同士の摩擦が起こりにくい状態にしましょう。
4-3. 洗濯後に放置しない
洗濯後、脱水が終わった状態のタオルはパイルが寝ている状態です。放置しているとそのままの状態で乾くため、ゴワゴワとした手触りになってしまいます。また、洗濯物を長時間洗濯機に入れたままにしておくと、雑菌が繁殖してしまいます。洗濯後はそのまま放置せず、なるべく速やかに干すようにしましょう。
4-4. 干す前にタオルのしわを伸ばす
前述の通り、洗濯直後のタオルはパイルが寝ている状態です。干す前にタオルを上下に振り、しわを伸ばしてから干しましょう。タオルを振ることでパイルが起き上がり、空気を含んだふわっとした手触りが蘇ります。
4-5. 陰干しをする
タオルは陰干しが最適です。太陽の光をたっぷり吸い込める場所のほうが適していると考えられがちですが、強すぎる紫外線はタオルの色褪せや繊維を傷める原因となります。タオルの劣化を防いでできるだけ寿命を延ばしたいと考えるのであれば、陰干しがおすすめです。
4-6. 風通しの良い場所に干す
濡れた状態の髪がダメージを受けやすいのと同じで、タオルの素材が天然繊維であれば、洗濯後の水を吸った状態は強度が低下してしまいます。タオルを干す際はできるだけ風通しの良い場所を選び、短時間で乾かすことを意識してください。室内であればサーキュレーターや扇風機を活用するのも良いでしょう。
5. タオルの買い替えにおすすめの3つのタイミング
来客が少ないご家庭では、家族しか使わないからとタオルの買い替えを先延ばしにしてしまうこともあるのではないでしょうか。しかし、寿命を過ぎたタオルは生活の質を下げてしまいかねません。そこで、ここからはタオルの買い替えにおすすめのタイミングを紹介します。
5-1. 年末年始などに総入れ替えする
いつタオルを買い替えたか忘れてしまう人は、年末年始や新年度など、節目のタイミングでの総入れ替えがおすすめです。大掃除をした後、新年を迎えるとき、新学期の始まりなどにタオルを新しいものに交換すると、より新鮮な気持ちで生活のスタートがきれるだけではなく、替え時を忘れにくいというメリットもあります。
5-2. 場所ごとにルーティン化する
家にあるすべてのタオルを一度に交換するとなると、その分発生する古タオルの量も増えます。古タオルを活用したいけど、あまりスペースをとらずに保管しておきたい人には、場所ごとにルーティン化してタオルを交換する方法もおすすめです。
今月はトイレ、今月はキッチンというように少しずつ新しいタオルと交換していくことで、古いタオルが大量に溜まることを防げるでしょう。
5-3. 汚れが目立ってきたら
グレーやブラウンなどダークカラーのタオルはスタイリッシュですが、濃い色のタオルは汚れに気付きにくい傾向があります。白やベージュなどの薄い色のタオルを選んで、汚れが目立ってきたら変えるのも1つの方法です。白いタオルであれば色落ちを気にせずに漂白しやすいというメリットもあります。
6. 寿命を迎えたタオルの利用方法
タオルは長く使い続けると吸水力が低下し、風合いも損なわれ、肌触りも悪くなります。しかし、寿命を迎えたからといってすぐに捨てるのはもったいないです。実は、古くなったバスタオルやフェイスタオルは、掃除やペットケア、生活のさまざまな場面で役立ちます。タオルの特性を生かして再利用することで、無駄を減らし、環境にも優しい暮らしが実現できます。ここでは、具体的な活用方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
6-1. 掃除道具として活用する
寿命を迎えたタオルは、雑巾やウエスとして掃除に再利用するのがおすすめです。タオルを適当なサイズにカットすれば、床や窓、家具のホコリ取りなど、さまざまな場所の掃除に使えます。吸水性が落ちたバスタオルでも、水拭きや乾拭きには十分対応可能です。
また、使い捨てできるのが大きなメリットで、汚れたら洗わずにそのまま処分できます。特に油汚れや水回りの掃除には、キッチンペーパー代わりとして活躍します。不要になったタオルを掃除道具にすることで、家計の節約につなげることも可能です。
6-2. ペット用品として再利用する
使い古したタオルは、ペットケア用品としても便利です。柔らかくなったバスタオルは、ペットの足や体を拭くのに最適です。新品のタオルに比べて肌あたりが優しく、ペットにもストレスを与えません。
特にお風呂上がりの水分拭き取りや、雨の日の散歩後に足を拭く際に重宝します。さらに、ケージやベッドの敷物としても活用可能で、適度なクッション性があり、ペットがリラックスしやすくなります。汚れたら気軽に交換できる点も、再利用の大きな利点です。
6-3. 足拭きマットやバスマットとして使う
バスタオルの厚みを生かせば、簡易マットとして活用できます。玄関に敷けば、靴底の汚れを取れ、室内への砂や泥の持ち込みを防ぐことが可能です。また、浴室の前に置けば、濡れた足の水分をしっかり吸収し、床が滑りにくくなります。
さらに、数枚のタオルを縫い合わせることで、よりクッション性の高いバスマットを作ることも可能です。新しくマットを購入しなくても、不要になったバスタオルを活用すれば、手軽に環境に優しい生活が実現できます。
6-4. 緩衝材として再利用する
タオルのクッション性を生かして、割れ物の梱包材として再利用できます。引っ越しや荷物の発送時、タオルは食器やガラス製品などの割れやすい物を守るのに最適です。特に、バスタオルはサイズが大きいため、花瓶や大きめの食器を包むのに適しています。
また、段ボールの中の隙間を埋めるクッション材としても活用でき、衝撃から荷物を守る効果があります。不要になったタオルを再利用することは、緩衝材を購入する手間・コストを削減できる方法であるだけではなく、環境にも優しいタオルの活用法です。
6-5. 座布団・ぬいぐるみのクッションの中身として利用する
細かく切ったタオルをクッションや座布団の中身として再利用すると、ふんわりとした弾力を保てます。古いタオルを細かくカットし、座布団やクッションの詰め物として使うことで、くたびれたクッションのボリュームを復活させることができます。バスタオルを重ねて縫い合わせれば、適度な厚みと弾力のある座布団を作ることも可能です。
また、ぬいぐるみの中綿として利用すれば、手軽にリメイクが楽しめます。廃棄せずにリサイクルすることで、思い入れのあるタオルを新たな形で生かせるのも魅力です。
6-6. NPOや動物愛護団体に寄付する
不要になったタオルは、NPOや動物愛護団体で役立てられることがあります。動物保護施設や災害支援団体では、タオルがペットの寝床や体拭き、清掃用品として活用されることが多いです。特にバスタオルは、大型犬の体を拭くのに便利で、施設では重宝されます。
寄付の際は、施設ごとに受け入れ条件が異なるため、事前に確認することが重要です。タオルの種類によっては、受け付けてもらえない場合があります。
不要になったタオルを必要とする場所へ送ることで、環境保護にも貢献しながら、誰かの役に立つことができます。
6-7. 子どもの世話に活用する
使い古したタオルは、子どもの食べこぼしや汚れの拭き取りに便利です。タオルの柔らかい質感は、赤ちゃんや幼児のデリケートな肌にも優しく、食事中のエプロン代わりやよだれ拭きとして活用できます。
バスタオルを小さくカットしておけば、手や口元を拭くための手軽な布巾として重宝します。また、お風呂上がりの体拭きやおむつ替えの際の下敷きとしても利用可能です。洗い替え用に何枚か常備しておくと、外出時の汚れ対策にも役立ちます。
まとめ
タオルの寿命は洗濯30回程度が目安で、吸水性の低下や臭いの残留などが買い替えのサインです。長く使うためには、適切な洗濯方法や干し方が重要になります。また、寿命を迎えたバスタオルも、掃除道具やペット用品、緩衝材などとして再利用できるため、すぐに捨てずに活用するのがおすすめです。
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