最近ではその定義外でも、帽子全般のことを指してキャップと呼ばれることもあります。
目次
キャップの種類
ファッションアイテムとして定番的な扱いをされているキャップ・帽子について、
種類ごとの特徴や着こなしのポイントなどをご紹介していきます。
ベースボールキャップ・BBキャップ
「野球帽」の名の通り野球ユニフォームとして誕生した、丸いトップに、前方にツバのついた帽子です。
単に「キャップ」と言う場合、ほとんどが「ベースボールキャップ」のことを指すくらい、誰もがイメージできる超定番のファッションアイテムです。
特にストリートファッションで着用されるベースボールキャップは、トップの大きさをしっかり取り、深めに被れる形状が主流です。
トップの縫い合わせには様々な繋ぎ方があり、縫い合わせ面の数は「パネル」と呼ばれたりもします。
ベースボールキャップは無地で使用されることは少なく、数字やアルファベットのワッペン、チームの刺繍などのデザインが好んで施されます。
丸顔から面長の方まで、デザインと被り方次第で、どなたでも似合う形状を見つけやすいアイテムでしょう。
メッシュキャップ
ベースボールキャップの中でも、トップの一部が網のようなメッシュ状になっている帽子です。
トップの縫い合わせを形成する「パネル」のうち、後方の4パネルがメッシュになっているものが一般的です。
見た目の通り通気性が良いため、汗をかくアクティブシーンや夏場の使用に好まれます。
また、帽子の素材も速乾性の高いポリエステル生地が使用されることが多いです。
ローキャップ
ローキャップとは、ベースボールキャップの形状の中でも、ロー(=低い)という名の通り頭を覆うトップ部分の被りが特に浅いものを指します。
ランニングウェアなどのスポーツシーンから登場した形ですが、最近では、すっきりとしたシルエットが大人のファッションアイテムとして取り入れられています。
派手なデザインは好まれず、小さめのワンポイント刺繍などシンプルなものが人気です。
ジェットキャップ
ジェットキャップとは、被りの浅いローキャップの中でも、頭を覆うクラウン部分が5枚のパネルによって構成されたアイテムを指します。
ストリートやキャンプ、アウトドアなどのシーンで近年注目度が高まっており、ナイロン素材でシンプルなロゴプリントで仕上げられたものが多いです。
丸顔の型は浅めに、面長の型は深めに被るなど、シンプルでスッキリしたシルエットを生かして着用するのがおすすめです。
ワークキャップ
ワークキャップとは、その名の通り「仕事着」を意味した作業帽のことを言います。
1900年代初頭のアメリカで生まれた、鉄道作業員の帽子が元になっています。
円筒形のトップにツバのついた形状がストリートブランド等で採用され、次第にファッションとして浸透していきました。
男性っぽいアイテムですが、あえて女性が着用することでキレイめのスタイルをちょっと崩す役割としても人気です。
ニットキャップ・ビーニー
ニット帽・ニットキャップとはニット生地で編んだ帽子のことを指します。
ニットワッチ、ビーニーなどと呼ばれることもあり、
寒冷地で使用されるフルフェイスの目出し帽や、近年はツバ付きニット帽など派生アイテムも多く、明確な境界線はなくなってきています。
素材も元々はウール生地の毛糸が使われていましたが、綿や麻、混合素材など、夏場でも通気性良く着用できるアイテムも増えております。
バケットハット
バケットハットとは、円筒形のトップ周縁に下向きの短いツバが付いた帽子を指します。
逆さにするとバケツのような形状をしていることが呼称の由来です。
ストリートファッションの流行から人気に火が点きましたが、折りたたんで持ち運べて、夏場の日除けとして実用性も高く、男女を問わず定番化している人気アイテムです。
大きすぎないジャストサイズを選んで、少し目深に被ることでどなたでも気軽に雰囲気を出すことができます。
ハンチングキャップ
ハンチング帽とは、19世紀半ばのイギリスで誕生した、狩猟用の帽子がルーツになります。
頭にしっかりフィットし、トラッドでカッチリしたイメージを演出できるので、綺麗目のファッションや、
乗馬やゴルフウェアなど、カジュアル過ぎないスポーツファッションにも取り入れられています。
キャスケット
キャスケットとは、ハンチング帽の一種で、おでこの部分が前に倒れず、頭のトップ全体がふくらんでいる帽子です。
アメリカなどでは、新聞売りがかぶっていたことから、ニュースボーイ・キャップと呼ばれ、
ヨーロッパでは、頭頂部が風船のように膨らんでいることから、風船帽と呼ばれることもあります。
ハンチングよりもカジュアルに取り入れやすく、女性ファッションにも好んで使用されます。
キャップの素材の種類
綿(コットン)
綿(コットン)は衣料品全般に広く使われる素材で、吸水性・保湿性・通気性に富んでいます。
ベースボールキャップやバケットハット、コットンで編んだニットキャップなど、様々な帽子に採用される素材です。
肌触りは柔らかく扱いやすいですが、速乾性はないことと、キャップに使用すると型崩れしやすい欠点があります。
ポリエステル
ポリエステルは吸水性・速乾性があるため、スポーツ全般や、キャンプ・登山ウェアなどアクティブシーンで広く使用されています。
強度が高く、濡れたり多少擦れても気にせず使用できる扱いやすさと、キャップの形状をしっかりと保つ特性もあります。
見た目の高級感は損なわれるため、高いファッション性が求められる用途や、フォーマルなシーンには比較的不向きとなります。
ナイロン
ナイロンはポリエステルとよく比較・混同されますが、ポリエステルより更に耐久性が高く、
繰り返し使用しても変形・劣化し難い素材です。また、軽量で光沢感があり、弾力性に富んでいます。
アウトドア用のジェットキャップや、ランニングウェアとしてのローキャップなど、
ポリエステル同様アクティブな場面で使用されることが多い素材です。
ウール
ウールは見た目の高級感があり、型崩れし難く、弾力性が大きいためシワにもなり難い素材です。
保湿性・保温性・防寒性に優れていますが、水洗いすると変形するため洗濯ができません。
帽子全般の中では、フォーマルなハット類に使用されることが多いですが、
ベースボールキャップやワークキャップなどに採用しても高級感のあるカジュアルウェアとしてギャップを演出できます。
混紡素材
混紡素材とは2つ以上の素材を組み合わせることで、特製のいいとこどりをしたり、新たな質感を生み出したりできます。
代表的なものでは、ベースボールキャップの素材として、ウールにナイロンやポリエステルを混紡した素材を使うことで
ハリのある高級感と、吸水性や耐久性の高い扱いやすさをいいとこどりして、普段使いしやすいアイテムを実現しています。
デザイン・印刷・加工
キャップに文字やイラストデザインを加工する場合は刺繍やワッペン、プリントなどの手法が一般的です。
刺繍
針と糸を用いて、帽子生地に直接文字・柄を表現していく手法です。
立体的で高級感があり、耐久性も高いため、帽子全般に広く採用されています。
ワッペン
予め制作したデザインを施した生地を、帽子に縫い付けていく手法です。
帽子に直接デザインできないような複雑なデザインや細かい柄を加工したい場合に採用されます。
プリント
インクやシートを使って、帽子に直接デザインを印刷していく手法です。
キャップに手軽にデザイン加工したい場合や、文化祭やスタッフウェアなどイベント用の帽子には最適な方法です。
お手入れ・洗濯
帽子・キャップは縮んだり型崩れしたりするため、洗濯機で洗うことはNGです。
綿やナイロン、ポリエステル製のキャップなら手洗いできるものもあります。
基本的には、洗うというよりも、汚れが気になった際に濡れタオル等でやさしく拭って風通しの良い日陰で乾燥させるのが良いでしょう。
どうしても額や後頭部に直接当たるトップの円周部分に汗汚れが付きがちですので、気になる場合は「ハットライナー」(汗染みを防止する貼付けテープ)を使用するのもおすすめです。
高価なものだったり、大切なものの場合は、無理して自分で洗おうとせず、クリーニングのプロに相談する方が良いでしょう。
【まとめ】キャップの素材や特徴を理解して用途やシーンに合わせたものを選ぼう
キャップ・帽子にはさまざまな種類の素材・サイズ・形状のものがあります。キャップの定番といえる、前にツバの付いたベースボールキャップからハイブランドのレザーキャップなど、用途やシーン、ファッションに合わせて選ぶことができます。
素材によって耐久性や伸縮性、耐水性など、機能性にも大きな違いがあるため、まずは素材の特徴を把握し、自分に合った帽子を選びましょう。
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