せっかく買ったTシャツを実際に着用したとき、裾が長すぎておしゃれに着こなせない経験をしたことがある方もいるでしょう。Tシャツは丈の長さによって、着用したときの印象が異なります。丈が長すぎる場合は、裾上げをして自分に合ったTシャツのサイズにリメイクしましょう。
当記事では、Tシャツの裾上げの仕方について3つの方法を解説するとともに、Tシャツのサイズの目安も説明します。裾上げをしたい方だけでなく、どの程度丈を調整したらいいか分からない方も当記事をぜひ参考にしてください。
目次
1. Tシャツを裾上げする方法は?
Tシャツの裾が長いと感じたときは、自分で裾上げをすることが可能です。裾上げをすれば、せっかくのTシャツを無駄にせず、おしゃれに着こなせるようになります。
ここでは、自分でできるTシャツの裾上げ方法を3つご紹介します。裾の長いTシャツを持て余して困っている方は、ぜひ参考にして裾上げに挑戦しましょう。
1-1. 裾上げテープを使う
最も手軽に挑戦できるのが、裾上げテープを使う方法です。裾上げテープを使う場合、以下の5ステップで裾上げ作業を行います。
(1) | 市販の裾上げ専用テープを用意しましょう。裾上げテープには主に「両面接着」と「片面接着」の商品があり、両面タイプを選ぶと、仕上げ後にテープが見えずきれいに仕上がります。一方、裾上げを初めて行う場合は、テープが見える状態で貼り付ける片面タイプのほうが簡単に扱えます。 |
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(2) | Tシャツを着用し、裾上げしたい部分を折り曲げてピンで留めます。 |
(3) | Tシャツを脱いで裏返し、裾を裏面に向けて折り直して再度ピンで留めましょう。 |
(4) | 裾上げテープを「裾1周+数cm」の長さにカットします。テープをカットしたら、水に浸して軽く絞りましょう。 |
(5) | 裾上げしたい部分にテープを置き、接着します。接着時は、140~160℃程度に熱したアイロンを使い、当て布をして上から体重をかけるように20~30秒ほど押し当てます。アイロンは滑らさないのがポイントです。 |
注意点として裾上げテープは、アイロンNGの服や、裾部分の幅が異なる服には使えません。また、洗濯時に縮みやすい綿素材のTシャツの場合、洗濯を繰り返すことでテープが剥がれてしまう可能性もあるため注意しましょう。
1-2. 手縫いする
手縫いなら、テープやミシンといった道具なしでもTシャツの裾上げができます。手縫いで裾上げを行う場合の手順は、以下の5ステップです。
(1) | 「縫い針」「まち針」「糸」「糸切りバサミ」「布切りバサミ」「チャコペン」「定規」など、手縫いに必要な道具を準備しましょう。糸はTシャツと同じカラーを選ぶのがポイントです。 |
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(2) | Tシャツを試着し、裾上げしたい部分を折り曲げてピンで留めます。脱いだら折り曲げた部分の長さを測りましょう。 |
(3) | 裾をカットするための目安となる線を引きます。(2)で折り曲げた位置ではなく、縫い代として2~3cmを残した位置(5cm折り曲げた場合は裾から1~2cmの位置)に線を引きましょう。引き終えたら、線に沿って裾をカットします。 |
(4) | 縫い代を3つ折りにして、まち針やしつけ糸で固定してから縫い始めましょう。縫い方には、Tシャツ生地を等間隔に縫う「なみ縫い」や糸を縦に縫う「たてまつり縫い」、糸を斜めに縫う「流しまつり縫い」などさまざまな方法があります。 |
(5) | 裾を1周縫い、縫い代の裏側で玉止めをしたら、裾上げ完成です。 |
一口に手縫いと言っても、さまざまな縫い方があります。初めての方は「なみ縫い」を選ぶと、縫い方がシンプルで失敗しにくくなります。また、縫い方に迷う場合は洋裁本を参考にするのもおすすめです。
1-3. 家庭用ミシンを使う
自宅にミシンがある方は、ミシンを使うことで早くきれいにTシャツの裾上げができます。家庭用ミシンを使った裾上げの手順は、途中までは手縫いの場合と同じです。家庭用ミシンを使用する場合は、ミシン用の糸と針を用意しましょう。
裾上げしたい部分の長さを測って、縫い代の部分を残して裾をカットするところまでは手縫いするときと同様に進めます。
(1) | 縫い代を3つ折りにして、アイロンをかけます。その後、まち針やしつけ縫いで折り目を固定しましょう。 |
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(2) | 3つ折りにした縫い代の上部0.1~0.2cmの部分にミシンをセットして、裾を1周縫います。糸の処理をしたら裾上げ完成です。 |
ミシンなら短時間で手軽にTシャツの裾上げができるので、ぜひ挑戦してみてください。
2. 裾上げは必要?Tシャツサイズの目安
Tシャツの裾上げが必要かどうか迷ったときは、「着丈」をチェックしてみましょう。着丈とは、Tシャツの背面襟ぐりの中央から裾までの長さのことです。
着丈と似た意味で使われる言葉に「身丈」がありますが、身丈とはTシャツの前面の襟の付け根から裾までの長さを指します。Tシャツのサイズを確かめるときは、身丈ではなく着丈を基準にするのがポイントです。
自分に合ったTシャツのサイズは、以下の計算式で求められます。
- 身長×0.42-10cm=着丈の最小値
- 身長×0.42-5cm=着丈の最大値
例えば身長160cmの場合、着丈57~62cm程度が適正サイズです。手持ちのTシャツの着丈が適正サイズより長い場合は、裾上げを検討するとよいでしょう。
2-1. 丈ごとのTシャツの種類
Tシャツは種類によっても丈の長さが異なります。Tシャツの種類と丈の長さの特徴は以下の通りです。
ショート丈 | 裾が腰骨やその前後1cm辺りにくる丈のTシャツで、ベルトが見えるか見えないか程度の丈です。レディースの場合は、それよりも短い丈のTシャツもあります。ショート丈のTシャツはタイトなデザインのものが多く、着痩せ効果が期待できます。 |
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ジャスト丈 | 腰骨全体が隠れる程度の丈のTシャツです。Tシャツの種類としては定番で、清潔感があり、トレンドに影響されにくいのがメリットです。 |
ロング丈 | お尻が隠れる程度など、ジャスト丈より丈の長いTシャツ全般を指します。ゆったりとしたデザインで体型を選ばず着られますが、長すぎるとだらしなく見えることもあります。コーディネートに注意し、全体のバランスを確認するようにしましょう。 |
Tシャツは丈の長さによって着用時の印象が大きく変わるため、種類や丈も意識してコーディネートを考えるのがおすすめです。
3. オリジナルTシャツでサイズの合ったTシャツを!
業者のサービスを利用すれば、お手頃な料金で自分に合ったサイズのオリジナルTシャツを作れます。「お店では希望するサイズのTシャツが売っていない」「自分で裾上げするのは面倒」という方は、ぜひオリジナルTシャツの注文を検討してみてください。
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オリジナルTシャツのサイズは、業者が用意しているサイズ表の中から選びましょう。多くの業者では「身丈(前面の襟の付け根から裾までの長さ)」と「身幅(左脇下から右脇下までの長さ)」をもとに目安サイズを記載しています。サイズ選びで迷う場合は、手持ちの服の身丈と身幅を測り、サイズ感の基準にしてください。
まとめ
Tシャツは着丈によって印象が変わるため、着用の際は裾の長さを確認しておくとよいでしょう。裾が長い場合は、自分で裾上げも可能です。
裾上げには、裾上げテープを使う方法と手縫い・家庭用ミシンで縫い上げる方法があります。手軽なのは裾上げテープですが、アイロンNGの素材や何度も洗濯をするTシャツの場合は縫い上げたほうがきれいに仕上がります。
オリジナルTシャツを作成する際も、自分に合ったサイズを選ぶことができます。サイズ表で身丈や着丈、身幅を確認してオリジナルTシャツを作りましょう。