夏の季節がやってくるとTシャツを着る機会が増えますが、半袖Tシャツを着用していても暑く感じたり汗をかいてベタついたりすることがあります。Tシャツと一言に言っても多様な素材が使用されており、暑い夏を快適に過ごすためには涼しい素材のTシャツ選びが大切です。
当記事では、コットン(綿)やリネン(麻)といった涼しいTシャツ素材をいくつか紹介するとともに、夏を快適に過ごすためにTシャツ選びのコツなどを解説します。
1.夏に着たい涼しいTシャツの素材とは?
Tシャツには多様な素材が使われており、その素材によって着心地や機能性は大きく変わります。今回は夏に着たいTシャツの素材5つについて、特徴やメリット・注意点などを紹介するので、参考にしてください。
1-1.コットン(綿)
コットンは半袖Tシャツやインナーをはじめ、多くの衣類に用いられるポピュラーな素材です。通気性や吸水性がよく軽量な素材のため、夏でも涼しく着用できるのが大きなメリットとなっています。
また、コットンは繊維の先端が丸みを帯びているのが大きな特徴です。化学繊維では出せない肌触りのよさがあり、肌が弱い方やアトピー性皮膚炎の方、子供や赤ちゃんでも安心して着用できます。
ただし、コットンは水を多く吸い込むと生地が重くなり、肌に張り付きやすいので注意が必要です。汗でTシャツが張り付くと、下着のラインが透ける可能性があります。
屋外イベントへの参加や水辺など、汗や水などで濡れやすい場所に着ていく場合は、上記のようなリスクがある点を覚えておきましょう。
1-2.リネン(麻)
リネンもコットンと同じく天然素材の一種です。夏物のパンツやスカートなどに使われることが多く、通気性のよさが大きな魅力となっています。最近ではTシャツの素材としても注目されており、おしゃれなデザインも増えつつあります。
リネンには特有の清涼感があり、汗や水で濡れても生地がべたつきにくいため、夏に着るのにぴったりです。リネン素材のナチュラルな風合いは、着用するとこなれた雰囲気を演出できます。
ただし、リネンには白やベージュといった淡い色の商品が多いため、着用する際には下着が透けないように注意しましょう。
1-3.ポリエステル
ポリエステルは化学繊維の一種です。肌触りはつるつるとしており、吸湿速乾性があるため、汗をかいてもべたつかないという大きなメリットがあります。ポリエステルはストレッチ性も優れており、スポーツ用のウェアにも多く使われている素材です。光を通しにくいため紫外線対策にもなり、まさに夏のTシャツにぴったりの素材と言えるでしょう。
また、ポリエステル製のTシャツは商品価格がリーズナブルなのも魅力です。くわえて型崩れや色落ちがしにくく、洗っても縮んだりシワになったりしにくいため、手入れが簡単という強みがあります。ただし、洗ったり擦ったりすると繊維が毛羽立ちやすいので、洗濯の際には洗濯ネットに入れるのをおすすめします。
1-4.レーヨン
レーヨンは、木材パルプを原料とした再生繊維です。元々はシルクの代用品として開発された素材であり、エレガントさが感じられる上質な光沢感があります。肌触りが柔らかく、吸湿性や通気性に優れており、夏はもちろん1年を通して着用できるのも魅力です。
レーヨンには消臭効果があるのが大きな特徴で、汗のにおいを軽減できるため夏にぴったりの素材と言えます。ただし、レーヨンはデリケートな素材で、耐水性が低くシミや汚れが落ちにくいのが弱点です。夏向けの素材ではあるものの、汗をたくさんかく場面よりも、おしゃれを楽しみたいシーンでの着用に向いていると言えます。
1-5.混紡素材
混紡素材とは、綿やポリエステル・レーヨンなど、複数の素材をブレンドして生成した素材のことです。例えば、「ポリエステル70%、綿30%」のように表記されます。混紡素材は、何の素材がどのくらい含まれているかによって、肌触りや着用感、機能性、商品価格が大きく変わるのが特徴です。
素材の割合次第ではあまり夏向きではない場合もあるため、混紡素材のTシャツを選ぶ際にはタグに目を通して割合をチェックしましょう。
2.暑い夏を快適に過ごせるTシャツ選びのコツ
夏用Tシャツを探す際には、ブランドや素材だけではなく、以下のようなポイントをチェックするのがおすすめです。
- 吸汗速乾性
- 接触冷感機能
- 生地の厚さ
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
2-1.吸汗速乾性に優れたものを選ぶ
夏は汗対策として、吸汗速乾性に優れたTシャツを選ぶことが大切です。吸汗速乾性とは、汗を素早く吸収・発散する機能を指します。吸汗速乾性に優れたTシャツを着ておけば、夏場に汗をかいても生地がべたつかず、ドライ感を維持できます。特にスポーツシーンや屋外での活動で着用する場合は、吸汗速乾性に注目してTシャツを選ぶとよいでしょう。
代表的な吸汗速乾素材としては、ポリエステルが挙げられます。ポリエステルには繊維に水分を溜め込みにくいという特徴があり、汗をかいても涼しく快適に過ごしやすいのが魅力です。最近ではTシャツだけではなく、スポーツ向けのマスクなどにもポリエステルが使われています。
2-2.接触冷感機能付きを選ぶ
夏の暑さを乗り切るためには、接触冷感機能付きのTシャツを購入するのも1つの手です。接触冷感とは、熱伝導率の高さによってTシャツを着た際に冷たく感じる効果のことを指します。接触冷感機能が備わったTシャツは肌に触れるとひんやりするため、暑い夏でも快適に過ごせるでしょう。
特にポリエステルやレーヨン、ナイロンといった化学繊維は接触冷感機能付きのTシャツが多い傾向にあります。接触冷感機能付きのTシャツを探す際には、まずは素材に注目しましょう。
なお、接触冷感は「Q-max値」で表されます。数値が高いほど冷感性能が高いことを示しており、Tシャツの場合はQ-max0.3を目安に選ぶのがおすすめです。
2-3.薄手よりも厚手を選ぶ
夏は薄手のTシャツを着たほうがよいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、薄手のTシャツは通気性がよく夏でも涼しい反面、汗をかくと暑く感じやすいというデメリットがあります。汗をたくさんかいてTシャツの吸水性のキャパシティを越えた場合、生地が風を通さなくなるためです。薄手のTシャツで涼しく感じるのは、大量に汗をかかない時期限定なので注意してください。
一方、厚手のTシャツは吸水性が高く、大量に汗をかいても涼しく感じるという特徴があります。また、厚手のTシャツはボディラインが出にくく、乳首や下着が透けないのもメリットです。
3.Tシャツ選びに迷ったら!ドライTシャツがおすすめ
夏のTシャツ選びに迷ったら、ドライTシャツを選ぶとよいでしょう。ドライTシャツとは、吸汗性・速乾性に優れ、通気性もよく暑い夏でも快適に過ごせるTシャツです。
ドライTシャツの素材としては、ポリエステルやレーヨン、混紡素材などの化学繊維が主な材料となっています。化学繊維は天然素材に比べて、汗を素早く吸収し、表面から乾燥させる機能に優れているため、スポーツや屋外イベントに参加する際でも快適に過ごせる点が魅力です。洗濯後も早く乾き、アイロンがけをしなくてもシワになりにくいので、普段使いのTシャツにも最適と言えるでしょう。
また、ドライTシャツによってはUVカット加工が施されており、紫外線対策としても着用できます。屋外で活動する方は、夏はもちろん1年を通して紫外線対策が必要です。ブラックなどの濃い色は暑く感じやすい一方、紫外線を通しにくいカラーでもあるので、Tシャツ選びの際には濃い色も検討するとよいでしょう。
「クラTジャパン」では、ドライTシャツも多く取り扱っています。以下のページから好みや用途に合ったTシャツを探してみてください。
まとめ
涼しいTシャツ素材としては、コットン(綿)やリネン(麻)をはじめ、ポリエステルやレーヨン、混紡素材などが挙げられます。できるだけ快適に夏を過ごしたい場合は、素材だけでなく吸汗速乾性や接触冷感機能が備わっているかなどにも着目しましょう。
夏はどうしても、Tシャツ1枚でコーディネートする機会が増えます。夏を快適に過ごすためには涼しい素材のTシャツを選ぶことも大切ですが、おしゃれも楽しみたい場合はぜひ自分だけのオリジナルTシャツを作ってみてはいかがでしょうか。
クラTジャパンでは、ドライTシャツはもちろん、機能性に優れた素材のTシャツを多数取り揃えていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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