オリジナルTシャツを作成する際、ネームタグは重要な要素です。ネームタグはブランドの個性や品質を伝えるだけでなく、購入者にとってはTシャツの素材やケア情報を知るための手がかりでもあります。
Tシャツのブランドを際立たせ、特別感を演出するためには、ネームタグの選び方や取り付け方が鍵となります。
この記事では、Tシャツに取り付けるネームタグの重要性や種類、取り付けのコツについて詳しく解説します。オリジナルTシャツを制作する上で、ネームタグが果たす役割を理解し、自分らしいデザインを作り上げましょう。
目次
1.オリジナルTシャツにネームタグを取り付ける必要性
市販のTシャツには必ずと言っていいほどネームタグが付いています。ネームタグはTシャツの襟に取り付けられているケースがほとんどです。ネームタグには以下のような情報が記載されます。
- ブランドネーム、ブランドロゴ
- サイズ
- 素材
- 洗濯方法
ネームタグには、購入者がTシャツの情報を簡単に確認できるという大切な役割があります。また、多くのTシャツのネームタグに大きく記載されているのがブランドロゴです。ネームタグにブランドロゴが記載されていることにより、ブランドの認知度向上にもつながります。ブランドロゴが記載されたネームタグを取り付ければ、Tシャツのオリジナリティやブランド感を演出しやすくなるのも大きなメリットです。
また、ネームタグのデザインや形状にこだわることで、ブランドの魅力をアピールするケースも多くあります。ネームタグが一般的なものかオリジナルのデザインかによって、Tシャツの印象は大きく変わります。ネームタグのデザインによっては、Tシャツのデザイン性そのものを高めることも可能です。オリジナルTシャツの場合、既存タグだと原価を予想されるケースもありますが、オリジナルネームタグが付いていればブランドイメージの向上にもつながるでしょう。
2.オリジナルネームタグの取り付けがおすすめのケース
オリジナルのTシャツを作る際には、ネームタグもオリジナルのものを取り付けるのがおすすめです。以下では、オリジナルTシャツを作るケースごとに、オリジナルのネームタグを付けるメリットを紹介します。
オリジナルのアパレルアイテムを作るとき |
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自分でデザインしたTシャツを作り、オリジナルブランドとして販売したい場合は、ネームタグもオリジナルデザインのものに付け替えるとよいでしょう。ブランドロゴがある場合は、ブランドロゴを目立つように表示するのがおすすめです。Tシャツにオリジナルのネームタグが付いていればブランドのアピールになり、高級感も一気に増します。 オリジナルのネームタグは、こだわりを持って制作したTシャツであることが一目で購入者に伝わるのも大きなメリットです。オリジナルネームタグを取り付けることで、ブランド独自の価格設定をしやすくなるのも魅力と言えます。 |
イベントのノベルティとしてTシャツの作るとき |
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フェスや展示会といったイベントのノベルティとしてTシャツを作る場合も、ネームタグはオリジナルのものに付け替えるのがおすすめです。イベントの内容に沿ったネームタグを付ければ、Tシャツそのものの商品価値を向上させられます。例えば、イベントのロゴやキャラクターがある場合は、ネームタグに落とし込んでデザインするとよいでしょう。 音楽イベントであれば、バンドのロゴを反映させることで一気にプロっぽいデザインになり、ファンにも喜ばれるTシャツになります。 |
チームや従業員向けにユニフォームを作成するとき |
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企業や部活・サークル全体で共通のオリジナルTシャツを作る場合、チーム名やロゴが入ったオリジナルネームタグに付け替えると結束力が強まります。ネームタグはTシャツの着用中には見えないものの、仲間との絆を感じられる要素が増えればモチベーションアップにもつながるでしょう。 |
3.Tシャツに取り付けるネームタグの種類
一口にネームタグと言っても、形状や加工方法はさまざまです。Tシャツに取り付けるネームタグの種類は主に以下の6種類となっています。
- ストレート
- マンハッタンホールド
- ブックカバーホールド
- センターホールド
- エンドホールド
- マイターホールド
それぞれの概要や特徴を紹介するので、参考にしてください。
3-1.ストレート
ストレートは、テープを切りっぱなしにし、折り曲げ加工を施さない状態の最もシンプルなネームタグです。カットするだけの加工はストレートカット、熱でカットする方法はヒートカットと呼ばれます。ストレートカットだけでは両端の糸がほつれやすいですが、ヒートカットであれば切り口のほつれを防止できるのが魅力です。
ストレートはバッグなどの雑貨のネームタグとしてよく使用されます。Tシャツの襟に付ける場合、人によっては首後ろがチクチク感じるケースもあるため注意しましょう。
3-2.マンハッタンホールド
マンハッタンホールドは、片側の端と縦半分もしくは横半分の三つ折りに仕上げるネームタグです。切り口が内側に隠れる加工方法で、表側から切り口が見えないのですっきりした印象に仕上がります。
マンハッタンホールドのネームタグは、縫製が完了したTシャツや既製品にもきれいに取り付けられる点が大きなメリットです。切り口が表に出ず、肌にチクチクする可能性が低いので、Tシャツの襟に着けるのに適したネームタグと言えます。
3-3.ブックカバーホールド
ブックカバーホールドは、タグを真ん中で二つ折りにした後、さらに両端を折り曲げて縫い付けたネームタグです。ブックカバーに似た形で加工するため、ブックカバーホールドやブックホールドと呼ばれています。
ブックカバーホールドはネームタグを生地の両側から挟み込んで取り付けるのに向いている加工方法です。Tシャツの襟にも適していますが、袖口や裾、胸ポケットといった部分に取り付けて表から見えるようなデザインにすれば、より個性的に仕上げられるでしょう。
3-4.センターホールド
センターホールドは、真ん中で二つ折りにした形状のネームタグです。縦半分もしくは横半分に折って、縫い代に挟み込む形で取り付けます。Tシャツやブラウスの脇、バッグの脇などに、表から見えるように取り付けるケースが多いです。
センターホールドは仕上がりがきれいになりやすいものの、縫い代を挟み込む加工方法なので、ネームタグの後付けには向きません。後付けする場合は縫い目を一度ほどく必要があり、費用が高くなる可能性があるため注意が必要です。
3-5.エンドホールド
エンドホールドは、ネームタグの両端を折り曲げて仕上げる加工方法です。ネームタグの仕上げとしては最もポピュラーな加工方法であり、Tシャツの襟はもちろん、ペットの服やバッグなどの雑貨、子供服などにも多く利用されています。シンプルですが、両端を折って加工しているため、切り口が表に出ずチクチクしないのがメリットです。
3-6.マイターホールド
マイターホールドは、タグの両端を斜めに折り曲げ、吊り下げ状に縫う特徴的な加工方法です。構造上、縦長のロゴマークには適さなかったり、タグの幅をあまり広くできなかったりなど、いくつかの制約があります。しかし、個性的な形状や、衣類をタグでフックに引っかけられるなどのメリットがあり、一部のユーザーに高い人気があるネームタグです。
4.刺繍ネームタグ・織ネーム・プリントタグの違い
ネームタグは、ロゴや文字の表現方法によって大きく以下の3種類に分けられます。
- 刺繍ネームタグ
- 織ネーム
- プリントタグ
どのタイプを選ぶかによって、ネームタグの作り方や仕上がりの雰囲気が変わるので、違いを知っておくことが大切です。ネームタグ3種類について、それぞれ特徴やメリット・デメリットを紹介します。
4-1.刺繍ネームタグ
刺繍ネームタグは、文字やロゴを刺繍して作るタグです。刺繍ネームタグは高級ファッションブランドのネームタグに使われることも多く、プリントタグなどに比べて独特な味わいや高級感があります。こだわりのオリジナルTシャツを制作・販売したい場合などに向いているネームタグと言えるでしょう。
刺繍によって作られた文字やロゴは、耐久性が高い点が大きなメリットです。小ロットからオーダーできるところが多く、少量生産のTシャツでも気軽に注文できるのもポイントとなっています。一方、Tシャツを大量生産したい場合には不向きな点に注意が必要です。また、刺繍するのが難しい細かな文字は表現できません。
4-2.織ネーム
織ネームは、ベースとなる生地に糸を織り込んで文字やロゴを表現するネームタグです。「小さな織物」とも言える方法で作られているため、織ネームと呼ばれています。
織ネームは糸を織り込んで作るため耐久性がある上に、刺繍ネームタグに比べて細かい文字にも対応できる点が大きなメリットです。発色が鮮やかで自然な光沢があるため、ブランドタグにも向いています。
織ネームには、さらに平織・朱子織・高密度織・裏朱子織・綾織・ベタ織などの種類があります。それぞれ特徴や強み、仕上がりの雰囲気などが異なるため、用途や好みに合ったタイプを選ぶとよいでしょう。
4-3.プリントタグ
プリントタグは、ベースとなる生地にスクリーン印刷機などで文字やロゴを印刷するネームタグです。プリントタグのプリント方法には、主に「シルクスクリーン印刷」と「シーリングプリント」の2種類あります。シルクスクリーン印刷は発色が鮮やかで、シーリングプリントは素材に馴染みやすくナチュラルに仕上がる点がメリットです。
プリントタグは細かい文字を表現するのに最適で、通常は小ロットでも大ロットでも低価格でオーダーできる点が大きな魅力となっています。コストを抑えてオリジナルTシャツを大量生産したい場合にも向いているネームタグと言えるでしょう。
ただし、プリントタグは耐久性が低く、擦れたり何度も洗濯したりすることでプリントデザインがかすれやすいため注意が必要です。また、刺繡ネームタグや織ネームと比べて高級感はあまりありません。
5.Tシャツのネームタグの縫い付け方法
ネームタグは縫い付け方法にもさまざまな種類があります。主な縫い付け方は以下の3種類です。
・一辺縫い
タグの上部のみを縫い付ける最もシンプルな方法で、「天一縫い」とも呼ばれます。オリジナルTシャツを制作する業者は、一辺縫いでネームタグを縫い付けるのが一般的です。ネームタグがめくれる仕様なので、洗濯表示タグと組み合わせて縫い付けるケースも多くあります。
・二辺縫い
タグの両端を縫い付ける方法で、「左右二点縫い」とも呼ばれます。Tシャツをはじめ、多くの衣類の既製品ではネームタグに二辺縫いを施すのが一般的です。ネームタグを左右で縫い付けるため、一辺縫いに比べて耐久性が高くなるのがメリットとなっています。ネームタグがめくれないので、タグ自体のよさをアピールしたい場合にも適した縫い方と言えるでしょう。
・四方縫い
ネームタグの四方を囲うように縫い付ける方法です。ネームタグがしっかりと固定されるので、仕上がりがきれいで高級感が醸し出されます。ネームタグにも特別感を演出し、Tシャツのブランド感を強く出したい場合は、四方縫いが適していると言えるでしょう。また、四方縫いはネームタグがめくれないので、着用時に違和感を感じにくいというメリットがあります。ストレートカットしたネームタグのほつれが心配な場合にも、四方縫いがおすすめです。
Tシャツのネームタグは、縫い付け方によって仕上がりの雰囲気や耐久性が変わります。オリジナルTシャツの用途や雰囲気、ネームタグの加工方法などに応じて、どの縫い付け方が最適かを考えるとよいでしょう。
ただし、縫い付け方によっては単価が大きく変わることもあるため注意が必要です。ネームタグをオーダーする際には、タグ自体の制作費用だけではなく縫い付け代もしっかりとチェックしましょう。
6.オリジナルTシャツ用ネームタグを取り付ける手順
オリジナルTシャツ用ネームタグは自分で制作・縫い付けを行うことも可能ですが、複数枚制作する場合は業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すれば、クオリティが高いネームタグを効率よく取り付けられます。
オリジナルTシャツ用ネームタグの取り付けは、これから紹介する流れを参考に行いましょう。
6-1.業者を見つける
まずは、制作したいネームタグに適した業者を探します。複数の業者の中から、価格や納期、品質などを比較し、自分の希望に合った業者を選択することが大切です。
業者によっては、1枚から対応可能なところから、最小100枚から対応可能なところなどがあります。複数枚注文したほうが1枚当たりの料金が安くなる場合もあるため、制作枚数によって依頼する業者を選ぶのも手段の1つです。
業者の中には、ホームページ上に制作したネームタグの実例を掲載しているところもあります。過去の実例をチェックして、理想とするネームタグを実現できる業者かを確認するとよいでしょう。
6-2.ネームタグのデザインを決める
依頼する業者を選んだら、ネームタグに施すロゴや文字のデザインを決めます。デザイン作成スキルがある場合は、ネームタグのデザインをあらかじめ決めておくのがおすすめです。発注の際にデザインデータを送ることで、制作がスムーズに進みます。
なお、ネームタグ自体が小さいため、基本的には細かすぎるデザインはNGです。なるべくシンプルで分かりやすいタグデザインにするとよいでしょう。
刺繍タグやプリントタグなど、タグのタイプによっても料金が異なります。業者によってはタグサイズが決まっていることもあるため、事前に調べておくことが大切です。
6-3.カラーを選ぶ
ネームタグのデザインやタグ自体のカラーを選びます。フルカラーで対応可能な業者であれば、作成したデザインのカラーの自由度も高いのが魅力です。Tシャツのカラーを考慮して、目立つ色を選ぶことでブランドロゴの認知度アップが期待できます。反対に、Tシャツと同系色にすることで統一感が出て、さり気ないおしゃれさを演出できます。
ネームタグ自体の色は白が一般的です。タグの色が選べる場合は、Tシャツやデザインの色と照らし合わせながら考えるとよいでしょう。また、業者によってはタグの素材を選べることがあります。タグの風合いは素材によっても変わるため、こだわりたい場合は素材もチェックしましょう。
6-4.元のタグの取り外しと新しいネームタグの縫い付け
最後に元のタグの取り外しと新しいネームタグの取り付けを行います。取り付け方法や位置に特に指定がない場合は、業者が一般的な方法で取り付けてくれます。ネームタグの縫い付け方法に希望がある場合は、依頼の段階で必ず業者に伝えてください。
また、Tシャツの襟ではなく袖や裾などにネームタグを取り付けたい場合も、事前に相談しましょう。
7.オリジナルTシャツを作ってタグを取り付けるならクラTジャパン
ネームタグの取り付けと合わせてオリジナルTシャツを作りたいなら、クラTジャパンに依頼するのがおすすめです。クラTジャパンは山梨県甲斐市の株式会社フォーカスが運営するサイトであり、オリジナルTシャツを1枚からでも依頼できます。
クラTジャパン最大の魅力は、オリジナルTシャツを依頼してから完成するまでの早さです。依頼したTシャツは最短即日制作され、早ければ翌日に依頼者の元に届きます。デザインのテンプレートも用意されており、デザインのスキルに自信がない方でもおしゃれなTシャツを作れます。
クラTジャパンで制作できるTシャツは、綿100%やドライ素材、ビッグシルエットやキッズサイズなど多種多様です。イベントやスポーツ、ノベルティといったシーン別にも用意されているので、以下のページから用途や好みに合ったTシャツを探してみてください。
まとめ
ネームタグは、オリジナルTシャツに個性を与えるだけでなく、ブランドイメージを強化する重要な役割を果たします。ネームタグの形状やデザイン、取り付け方などに工夫を凝らすことで、Tシャツの品質や価値を一段と高めることができます。さまざまな種類のネームタグや取り付け方を理解し、Tシャツの魅力を最大限に引き出すデザインを選びましょう。
また、適切な業者を選ぶことも、満足のいくオリジナルTシャツ作りには欠かせません。自分のブランドや目的に合ったネームタグを取り付けて、他にはない独自のTシャツを作りましょう。
お問合せ先
株式会社フォーカス
MAIL:japan@forcus.co.jp
TEL : 0120-978-427
平日 : 10:00 – 17:00
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