研究者・理系の学生は、仕事や授業で白衣が必要になるケースが多いです。白衣は危険な薬品やウイルスの検体などの付着を防ぐ役割があります。しかし、研究・実験用の白衣はどこで売っているのか、何を重視して選べばよいか分からないという悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
当記事では、研究・実験用の白衣を売っている場所や選び方、お手入れ方法を紹介します。仕事や授業で白衣の準備が必要になった研究者や学生の方はぜひ参考にしてください。
1. 研究・実験用の白衣を売っている場所
研究者や理系の学生は、仕事や授業で白衣を身につける機会が多くなります。とはいえ、研究・実験用の白衣を売っている場所はそれほど多くないため、白衣が購入できる場所を3つ紹介します。
1-1. 衣料品店
研究・実験用の白衣は、デパートやショッピングセンターの衣料品コーナー、ディスカウントショップの衣料品売り場で購入可能です。衣料品売り場で購入する場合、白衣に直接触れられるため、生地の素材やサイズ感、色味などを確認してから購入できます。
ショッピングセンターやディスカウントショップであれば、白衣と一緒に研究・実験に必要なものを購入できることがメリットです。また、お店で実施しているセールのタイミングが合えば、お得に白衣が購入できる場合もあります。
1-2. 作業着・ユニフォーム専門店
ワークマンのような作業着の販売店や、ユニフォームを専門に扱うお店でも、白衣を購入できます。作業着やユニフォームを販売する店舗は、一般的な衣料品店よりも白衣を取り扱っている可能性が高いです。
作業着・ユニフォーム専門店は、白衣の種類が豊富に揃っており、さまざまな商品から白衣を選べます。ストレッチ性が高いものや防汚加工品など、使い勝手がよく高品質なアイテムが購入できるのも嬉しいポイントです。
1-3. インターネット通販
ユニフォーム専門店のインターネット通販でも白衣を購入できます。通販は実店舗に行く手間を省き、いつでも注文できる点が大きな魅力です。白衣が必要になれば、スマホやパソコンで商品を検索して手軽に購入できます。
白衣を販売するサイトは多いため、複数の商品を比較しながら自分の好みに合った白衣を選べる点がメリットです。さまざまな選択肢の中から、シルエットやポケットなどの細かい特徴にこだわって、お気に入りの白衣を見つけられます。
2. 研究・実験用の白衣の選び方
白衣と一口に言っても、商品によって仕様が異なります。使いやすい白衣を購入するためには、選ぶ際に注目すべきポイントを押さえることが大切です。
以下では、白衣の選び方について3つのポイントを解説します。
2-1. 着丈・サイズで選ぶ
白衣の着丈はロング丈がおすすめです。研究や実験では、危険な薬品やウイルスの検体を扱う場面もあるため、露出はできるだけ抑えるのが望ましいです。おしゃれなデザインの白衣も多く展開されていますが、まずは安全性を優先しましょう。
ただし、丈が長すぎると動きにくくなり、移動中に白衣が台車に引っかかるといったアクシデントが起こるおそれがあります。ひざ丈を目安に、自分の身長に合った長さの白衣を選ぶことが大切です。ひざにちょうどかかる長さの白衣を選べば、動きにくくならないでしょう。
また、研究・実験中は安全のために前ボタンを閉めて着用する機会も多く、前ボタンを閉めても動きやすいサイズの白衣を選ぶ必要があります。
2-2. 袖口で選ぶ
研究・実験用白衣を選ぶ際は、袖口のデザインに注意を払うことも大切です。白衣は長袖が多いため、装飾がないものを選ぶ必要があります。
ボタンのような装飾があると、薬品の瓶やガラス器具が袖口に引っかかり、大きな事故につながる可能性も否定できません。袖口のデザインが実験や研究の邪魔にならないかどうか、購入前にしっかり確認しましょう。
ゴムで絞って調節できる袖口がおすすめです。ゴムは調節が簡単で、紐のようにほどける心配もありません。
手首周りが極端に細い場合は、ゴムが緩く感じることもあるため、紐タイプの白衣を検討しましょう。ゴムや紐で袖口を絞って、手首にしっかりフィットするような白衣を選ぶと、実験の安全性や効率性を高められます。
2-3. 機能性で選ぶ
白衣を選ぶ時には、機能性に注目することも大切です。特に制菌加工、防臭加工、静電加工は、作業の安全性や着心地の良さに影響します。
下記は、制菌加工、防臭加工、静電気加工付きの白衣の特徴とメリットをまとめた表です。
機能 | 特徴 |
---|---|
制菌加工 | 繊維上の細菌の増殖を抑制する効果があります。抗菌加工よりも効果に期待でき、肺炎かん菌や大腸菌などの菌の増殖を抑制して、白衣を清潔な状態で保つことが可能です。 |
防臭加工 | 長時間の作業でも汗の匂いや体臭を防ぎ、快適に着用できます。 |
静電加工 | 静電気の発生を防ぎ、ほこりや細菌の付着を抑えます。 |
研究・実験用の白衣を選ぶ際は、高機能繊維製品に対して機能性および安全性の試験・評価を行い認証された、「SEKマーク」付きの白衣がおすすめです。SEKマークは性能により複数の種類に分けられます。研究・実験用の白衣を購入する際は、対応菌種が多い赤色のSEKマーク付きを選びましょう。
3. 白衣をきれいに保つためのお手入れ方法
学校や職場で白衣を着用するなら衛生面だけでなく、周囲の人に配慮するために白衣は清潔に保つことが大切です。クリーニングに出す方法もありますが、毎回クリーニングを利用するのは、手間とコストがかかります。
以下では、コストを抑えて自分自身で白衣をきれいに保つ方法を詳しく解説します。
3-1. 2日~3日に1回は洗濯する
着用時間や使用状況によって異なりますが、白衣は毎回洗濯するのが望ましいです。もし忙しい場合でも、2〜3日に1回は洗濯しましょう。洗濯の際は、タグの洗濯表示を確認し、適切な方法で洗うことが大切です。例えば、真っ白な白衣は蛍光増白剤入り洗剤が白さを保つのに効果的ですが、純白に少しだけ別の色が混じったオフホワイトの白衣は蛍光増白剤無配合の洗剤を使用することで変色を防げます。
洗濯機での脱水後は、形を整えてすみやかに干し、シワや臭いがつかないようにしましょう。綿やウール素材はシワになりやすいため、アイロンがけが必要な場合もあります。アイロンが苦手な方は、ポリエステルが混紡されている白衣のほうがシワになりにくく、おすすめです。
ボタンやファスナーがついている白衣は、ほかの服に引っかかる恐れもあるため、必要に応じて洗濯ネットを使用すると安心です。また、濃色の服と一緒に洗濯すると白衣に色移りすることもあるため、気になる場合は白衣と濃色の服は分けて洗濯しましょう。
3-2. 汚れが目立つ場合は浸け置き洗いで対応する
白衣の汚れが目立つ場合には、浸け置き洗いが有効です。白や淡い色が多い白衣は、ボールペンのインクや食べ物の汚れ、皮脂による黄ばみなどが目立ちやすくなります。洗濯機だけで汚れ・黄ばみが落ちにくい場合は、浸け置きを試してみましょう。
【食べ物や皮脂による汚れへの対処】
バケツに30〜40度程度のぬるま湯と洗濯洗剤を入れ、白衣を1時間ほど浸け置きます。なかなか落ちない頑固な汚れの場合は、汚れ部分に漂白剤を直接塗布する方法も効果的です。
または、ぬるま湯に洗剤と酸素系漂白剤を入れて、30分から2時間程度浸け置きします。その後は通常通り洗濯することで、汚れ落ちが良くなります。
【ボールペンのインク汚れへの対処】
油性ペンの汚れは、汚れの裏側にタオルを当て、表側からエタノールや除光液を垂らし、歯ブラシで軽く叩いて汚れをタオルに移す方法が効果的です。水性ペンの場合は、弱アルカリ性洗剤や漂白剤を使用し、同様にタオルとブラシを使った方法で汚れを落とします。
まとめ
研究・実験用の白衣は、デパートやショッピングセンターの衣料品コーナー、作業着・ユニフォーム専門店、インターネット通販で購入できます。購入できる場所は複数ありますが、それぞれの場所で購入するメリットがあるため、自分が購入しやすい場所を選びましょう。
研究・実験用の白衣は、体に薬品やウイルスの付着を防ぐためにロング丈で、動きやすいやすいものがおすすめです。袖口がゴムのものであれば、ボタンが機器や薬品に引っかかることがなく、未然に事故を防げます。また、制菌加工・防臭加工・静電加工といった機能は、作業の安全性や着心地の良さに大きく影響するので注目してみてください。
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