本記事では、作業服の着用ルールや、作業服を着用させるメリット、ルールを周知させる方法、作業服を選ぶときのポイントについて解説します。
作業服を着るときに徹底したい6つの着用ルール
作業服を身に着ける際に徹底したい基本の着用ルールを6つご紹介します。
1. 体型に合ったものを着用する
作業服のサイズが体に合っていないと、作業時の動きに支障を来したり、ストレスを感じたりする原因となります。特にオーバーサイズの作業服を着用した場合、袖を工場の機械に巻き込んでしまったり、ズボンの裾を踏んで転倒したりするリスクも高くなります。場合によっては大事故につながることもあるので、作業服はジャストサイズのものを着用することが大切です。
作業服のサイズを選ぶときは、まず作業員の身長、胸囲、肩幅、ウエスト、股下などを計測します。計った数値と作業服のサイズ表記を照らし合わせれば、一人一人の体型に適した作業服を選べます。
なお作業服のサイズ表記には、ヌード寸法と仕上がり寸法があり、ヌード寸法は作業員の体の寸法そのもので、仕上がり寸法は作業服自体の寸法のことです。作業服の多くは仕上がり寸法でサイズ表記されているので、あらかじめ計測した体の寸法に、ややゆとりを持たせたサイズを選ぶのがポイントになります。どのくらいゆとりを持たせるかは、作業員の好みや重ね着の有無などによって異なりますが、オーバーサイズになりすぎないよう注意しましょう。
会社で作業服を支給する場合は、いくつか見本を用意し、実際に試着してもらうと安心です。
2. 上着の袖口はしっかり締める
長袖の作業服を着用する場合は、上着の袖が手元に掛からないよう、袖口をしっかり締めることが大切です。
袖口にスナップが付いている場合はきちんと留め、開けっ放しにしないよう注意が必要です。袖口にゴムが入っているタイプはずり下がり防止に役立ちますが、長く着用しているとゴムが劣化し、フィット感が低下することがあります。ゴムが伸びてきたら、アームカバーを着用するか、あるいは新しい作業服の買い替えを検討しましょう。
3. 上着の裾をボトムスに入れる
上着の裾がひらひらしていると、工場などの機械に挟まれる要因となります。ジャンパーやブルゾン、シャツなどの裾ははみ出さないようしっかりボトムスに入れましょう。
また上着の裾をゴムで絞っているものや、ドローコードで裾を調節できるものなら、裾の巻き込み防止が可能です。なおドローコードを使用する場合は、コード自体が巻き込まれないよう、余った部分を結んでまとめておきましょう。
4. 衛生的な状態を保つ
作業服に汚れやゴミが付いていると、異物混入の原因となる恐れがあります。また油や薬品が染み付いた作業服は引火しやすく、火災などの事故につながる可能性もあります。作業服は一度着用したら洗濯することを徹底し、常に衛生的な状態をキープすることが大切です。
5. 肌を露出しない
暑い時期は半袖や短パンを着用したくなるところですが、肌を露出しているとケガややけどなどを負うリスクが高くなります。たとえ夏場でも、工場や工事現場などでは長袖を着用するルールを徹底しましょう。
6. ほころびはすぐに修繕する
作業服を長く着用していると、生地に破れや穴、ほつれなどが生じることがあります。ほころびをそのままにしておくと、製品や機械に引っかかってケガなどの原因になる可能性があります。ほころびを見つけたらすぐに修繕するか、必要に応じて買い替えを検討しましょう。
作業服の着用ルールを周知・徹底させる方法
作業服の着用ルールは、ただ決めておくだけでは意味がありません。作業員にルールをしっかり周知させるために、規定を守るよう呼び掛けが必要です。
ここでは、作業服の着用ルールを周知・徹底させるためのポイントを3つご紹介します。
1. ガイドラインやマニュアルを作る
作業服の着用ルールには細かな取り決めがあるため、口頭だけでは伝えきれない可能性があります。作業員の方も口で言われただけでは覚えきれないので、着用ルールを記載したガイドラインやマニュアルを作成し、目に付くところに置いておきましょう。
着用ルールは箇条書きにしたり、イラストや写真などを採り入れたりすると、より分かりやすくなります。着用ルールを記載した貼り紙を目立つところに掲示したり、作業員全員に配布したりしても良いでしょう。
2. 作業を開始する前に相互チェックを行う
作業服を着用した作業を開始する前に、作業員同士で服装の相互チェックを行うのも有効な手段の一つです。作業員自身と、他の人で二重チェックを行えば、見落としやルール違反の防止につながります。
3. 作業服の着用ルールの必要性を説明する
作業服の着用ルールの必要性が十分理解されていないと、ルールを遵守しようという意識が低くなり、ルール違反が横行する原因となります。
なぜ着用ルールを守らなければならないのかや、ルールを守らずに作業に当たった場合はどのようなリスクがあるのかなどを従業員にしっかり説明し、自発的にルールを守る意識を持たせることが大切です。
必要に応じて説明会などを開き、ルールの内容やルール違反のリスクについて周知させる機会を設けても良いでしょう。
作業服を選ぶときのポイント
工場などで着用する作業服を選ぶ際に、押さえておきたいポイントを4つご紹介します。
1. 作業用途に合わせて選ぶ
工場や建設現場などでの作業内容は業種や人によって異なるので、作業服も作業用途に応じて選ぶことが大切です。
例えば、屋外でも作業することがある場合は防水性や防風性を備えた作業服を選び、体を大きく動かす作業に従事している場合はストレッチ性の高い作業服を選ぶなどの工夫を採り入れましょう。
2. 速乾性の高い作業服を選ぶ
工場や建設現場での作業は汚れが付着しやすい傾向にあります。特に皮脂や泥、油、薬品などの汚れは、すぐに洗濯しないと頑固な汚れになってしまい、衛生的な状態を保ちにくくなります。
そのため、作業服は毎日洗濯するのが理想です。しかし綿100%など吸水性の高い素材を使用しているものは乾きが遅く、小まめな洗濯には不向きです。作業服を衛生的な状態に保ちたいのなら、ポリエステルなど速乾性の高い生地を使用したものを選ぶようにしましょう。
3. 季節に合わせて選ぶ
熱気や湿気がこもりやすい工場や、炎天下の建設現場などでは、熱中症のリスクが高くなるといわれています。熱や湿気を逃しにくい作業服を着ていると熱中症になる可能性があるので、夏場は通気性の高い生地や、薄手の生地を使用した作業服を選ぶのがおすすめです。
一方、冬場の冷えが気になる場合は、保温性の高い生地を使用したものや、中綿入りの作業服を選ぶと防寒になります。春夏用と秋冬用の作業服を揃え、季節に応じて使い分けても良いでしょう。
4. 作業服の色をチェック
作業服を会社から支給する場合、服の色は統一させるのが一般的です。作業服の色に特に決まりはありませんが、よく用いられる色はブルー、グレー、ホワイト、グリーンなどです。
ブルー、グレー、グリーンに関しては汚れが目立ちにくく、かつ、控え目な色で作業に集中しやすいというメリットがあります。
一方、ホワイトは他の色に比べると汚れは目立ちやすいですが、汚れが付かないように気を配って作業するようになる点がメリットです。また汚れが付いたらすぐに気付けるので、長時間汚れを放置するリスクも少なく、衛生的な状態を保ちやすくなります。
このように、作業服の色によってさまざまな特徴やメリットがあるため、色の選び方にもこだわってみると良いでしょう。工場が広い場合は、担当区画によって作業服の色を分け、ゾーニングするという方法もあります。
まとめ
作業服の着用ルールを徹底し、安全・効率的な作業を目指そう
作業服を着用する際は、体型に合ったものを正しい方法で着こなすことが必要です。作業服を正しく着用しないまま作業を始めると、袖や裾が機械に巻き込まれたり、工場内で転倒したりと、ケガを負うリスクが高くなります。
また作業服が汚れたまま作業を続けると、異物混入などのトラブルを引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
作業服の着用ルールを周知徹底するには、ルールの必要性をしっかり説明した上で、ガイドラインやマニュアルを設置し、相互チェックを行うなどの工夫を採り入れると良いでしょう。作業服を支給する場合は、作業用途や作業シーンに適したものを選んだり、速乾性の高いものをチョイスしたりすると、ルールを遵守しやすくなります。
適切な作業服の選び方と着用ルールの徹底した周知が、安全かつ効率的な作業環境を実現することができるでしょう。
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