白衣やナース服は白を基調としたユニフォームであるため、ボールペンの汚れが付着すると目立ちます。ボールペンの汚れが付着した際、すぐに対処するときれいに落とせる可能性が高いものの、タイミングによってはすぐに対応できない場合もあります。
当記事では、白衣・ナース服についたボールペン汚れの効果的な落とし方を解説します。対処法を知るだけでなく、汚れを落とすときの注意点を理解することも大切です。白衣やナース服を日常的に着用する方は、ぜひ参考にしてください。
1.白衣・ナース服についたボールペン汚れの落とし方5選
白衣・ナース服についたボールペン汚れを落とす方法はいくつか存在します。
以下では、ボールペン汚れの落とし方を5つ紹介します。それぞれの方法で必要なものや手順を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1-1.エタノール・除光液で汚れた部分をたたく
油性ボールペンのインク汚れは、エタノールや除光液を使って落とせます。油性インクは油分を含んでおり、アルコールに溶けやすいため、これらの溶剤が汚れの除去に役立ちます。
インクを落とす手順は下記の通りです。必要な道具は消毒用エタノールまたは除光液と、無地の布2枚です。
- 消毒用エタノールまたは除光液を白衣の目立たない場所に付け、色落ちや繊維の傷みがないか確認する
- インクが付いた部分を下にして、汚れが広がらないように当て布をする
- 汚れた部分の裏側にエタノールまたは除光液を少量ずつ垂らし、もう1枚の布で上からたたく
- 当て布にインクが染み出してこなくなるまで、何度かたたき続ける
- 仕上げにいつも通り洗濯し、残った汚れや溶剤を取り除く
1-2.水とペーパータオルで汚れを浮かして洗う
水性ボールペンの汚れは、水とペーパータオルを使うことで簡単に落とせます。水性インクは水に溶けるため、比較的簡単に処理することが可能です。
下記の手順で、白衣やナース服に付いた水性ボールペンの汚れを取り除きましょう。
- ボールペン汚れが付いた部分を水で湿らせる
- しばらく置くとインクが浮き上がってくるので、ペーパータオルで軽くふき取る
- 汚れが完全に浮き出るまで、ふき取る作業を何度か繰り返す
- 最後に洗濯機で洗い、残った汚れや水分を取り除く
1-3.酸素系漂白剤でつけ置き洗いする
頑固なシミには、酸素系漂白剤を使用する方法が効果的です。酸素系漂白剤は、時間が経過してしまったボールペンの汚れも効果的に除去できます。ただし、白衣やナース服の洗濯表示を確認し、手洗いやお湯に対応しているかどうかを確認してから実施しましょう。
つけ置き洗いの手順は、下記の通りです。用意するものは、バケツまたは洗面器、酸素系漂白剤、50~60度のお湯、ビニール手袋の4つです。
- 手荒れを防ぐため、ビニール手袋を装着する
- バケツや洗面器に約4Lのお湯を入れ、酸素系漂白剤のラベルに記載された量をお湯に溶かす
- 白衣・ナース服のインク汚れの部分を1時間程度浸ける
- 汚れが落ちていれば、通常通り洗濯機で洗う
- 1時間経っても汚れが完全に落ちていない場合は、もう少し長くつけ置きする
1-4.石鹸・中性洗剤でもみ洗いする
水性インクまたはゲルインクボールペンの汚れには、石鹸や中性洗剤でもみ洗いが効果的で、特に水だけでは落ちない頑固な汚れに有効です。
必要なものは石鹸または中性洗剤とぬるま湯で、手順は下記の通りです。
- 汚れた部分に石鹸または中性洗剤を付ける
- 汚れた部分を泡立つように優しくもみ洗いする
- もみ洗いした後、ぬるま湯でよく洗い流す
- 汚れが落ちたら、通常通り洗濯機で洗う
1-5.クリーニングに出す
時間が経ったボールペンの汚れは、自宅で落とそうとしても完全に取り除けない可能性があります。また、白衣やナース服の素材によっては水洗いができない場合もあるため、自宅でボールペン汚れが落とせないときはクリーニングに出しましょう。
クリーニングに出す際には、汚れが付いている場所を伝えておくことが重要です。何も伝えずにクリーニングに出すと、汚れに気づいてもらえず、そのまま返ってくる可能性があります。汚れの場所を確認してもらい、必要であればシミ抜きサービスを追加して依頼しましょう。
2.白衣・ナース服についたボールペン汚れを自分で落とすときの注意点
白衣やナース服のボールペン汚れを自分で落とす際には、いくつか注意点があります。汚れ落としのやり方を間違えると、ボールペンの汚れが広がったり、白衣やナース服が傷んでしまったりすることがあります。
以下の注意点を参考にして、汚れを落とす際の失敗を防ぎましょう。
2-1.汚れがついたときにすぐ対処する
ボールペンの汚れは、気づいたらすぐに対処することが大切です。
ボールペンのインク汚れは、時間が経つと徐々に繊維の奥まで浸透し、自分で落とすのが難しくなります。特に油性ボールペンは速乾性が高いため、インクが繊維に浸透しやすいとされています。
仕事中に白衣やナース服のシミ抜き作業を行うのは難しいこともあります。すぐに対処できないときは、布やティッシュを汚れに押し当ててインクが広範囲に広がらないようにしましょう。応急処置をしておくことで、帰宅後の汚れ落としが楽になります。
2-2.汚れのついた白衣・ナース服が水洗い可能か確認する
白衣・ナース服の中には、水洗いができない素材もあります。水洗いができない白衣・ナース服については、自宅でのシミ抜きは避けるのが大切です。
水洗いできるかどうかは、洗濯表示タグで確認できます。水洗い不可の衣類を自宅で洗濯すると、生地を傷めたり、縮んだりする可能性があります。
水洗いができない白衣やナース服は、クリーニングに出してシミ抜きすることをおすすめします。クリーニング店では特殊な溶剤を使用して汚れを落とすため水を使いません。汚れを落とす際に、繊維を傷めにくく、型崩れしにくいです。
2-3.衣服を激しく拭かない・こすらない
自宅でボールペンの汚れを落とす際には、衣類を激しく拭いたり、こすったりしないことが大切です。
白衣やナース服にインクが付いてすぐの場合、インクはまだ繊維の表面にとどまっている状態です。汚れを激しく拭いたりこすったりすると、インクが繊維に染みこみ、汚れが落としにくくなります。
また、時間が経った汚れを落とすために衣類を強くこすると、生地が傷む原因にもなります。ボールペンの汚れを落とす際は、優しく生地を叩くことを意識しましょう。
3.ボールペンのインクに対応した落とし方まとめ
ボールペン汚れをきれいに落とすためには、ボールペンのインクに適した対処法を試すことが大切です。インクの主な種類と落とし方は、下記の通りです。
ボールペンのインクの種類と落とし方
インクの種類 | 落とし方 |
---|---|
油性インク | エタノールまたは除光液を使用し、当て布を当ててたたき落とす。 |
水性インク | 水で濡らし、ペーパータオルでふき取る。汚れがひどい場合は、石鹸や中性洗剤を使用してもみ洗いする。 |
ゲルインク | 水性インクと同様に水で濡らして、ペーパータオルでふき取る。 |
エマルジョンインク | 水と石鹸でもみ洗いしてから一度乾かし、次にエタノールまたは除光液を使用して当て布をしてたたくようにして汚れを落とす。 |
フリクションインク | アイロンやドライヤーなどで汚れが付着した部分を高温にし、インクを透明化させて汚れを目立たなくする。 |
ゲルインクは、水性インクにゲル化剤を加えたインクで、乾くと繊維に入り込みます。水性インクと同様の方法で対処可能です。
エマルジョンインクは、油性インクと水性インクを混ぜたインクです。汚れを落とす際には、油性と水性両方の落とし方を採用する必要があります。
フリクションインクは、消しゴムで消したときの摩擦で文字が透明になるインクです。高温を使用してインクを透明化させる方法が有効です。
それぞれのインクに適した落とし方を確認して、適切に対処しましょう。
まとめ
白を基調とする白衣やナース服は、ボールペンの汚れが付着すると非常に目立ちます。付着した段階ですぐに対応すれば、汚れを落としやすいものの、仕事中に対処するのは難しい場合もあります。そこで、ボールペンの汚れの落とす方法を理解しておくことが重要です。
ボールペンの汚れを落とす方法は複数ありますが、エタノール・除光液で汚れた部分をたたく方法が最も手軽で効果的です。どうしても自宅で汚れを落とせないときは、クリーニング店に依頼し、必要に応じてシミ抜きサービスを追加するのがおすすめです。
クラTジャパンでは、オリジナルのメディカルウェアを作成できるため、汚れが付着した際に備えて2着目を用意しておくと安心です。
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