マルシェバッグとは
マルシェバッグとはフランス発祥の買い物用バッグのことです。マルシェはフランス語の「Marché」で「市場」を意味します。
ただし、マルシェは日本でイメージする市場とは趣が異なります。まず売っているものが野菜や鮮魚、お肉などの生鮮食品から、雑貨や衣料品までと多種多様です。個人経営のお店が路上や公園などで、明確な区切りがないまま軒を連ねた状態で商売しています。
フランスではこのようなマルシェでの買い物が盛んです。複数のお店で買い物をしても商品が十分に入る、開口部が大きいマルシェバッグは、市民の間に自然と定着していきました。
日本でのマルシェバッグもやはり買い物用バッグとして人気があります。その他にも、ビジネスバッグやお出かけ用バッグとしてもよく利用され、使い勝手のよさとおしゃれ感から男性にも幅広いニーズがあります。
マルシェバッグ発祥の歴史
マルシェバッグは元々、モロッコのカゴバッグから派生したものです。モロッコでは地元でとれるドームという植物を乾燥させたものを使い、荷物運び用にカゴを編んで利用してきました。
19世紀初頭のこと、モロッコがフランスの保護領となったとき、フランス人はモロッコ人が使っていたカゴバッグを大変気に入りました。それからも、カゴ型のマルシェバッグはその高い利便性とデザイン性から根強い人気を誇り、今でも買い物袋として多くの人に活用されています。
またマルシェバッグは、手軽でかわいいバッグとしてファッション業界でも注目を集めるようになりました。素材の面でもコットンやナイロン、レザー、クリア・ビニールなどが使われたさまざまなマルシェバッグが登場しています。かつてのカゴタイプ以外にもさまざまな形状のものがあふれ、マルシェバッグには素材・形状に対して一般的には定義がないといえます。
マルシェバッグはトートバッグ・エコバッグと何が違う?
実際に買い物用にバッグを買おうと思ったときに、エコバッグやトートバッグの名前で売られているバッグを買うこともあるでしょう。しかし、購入時にそれぞれの違いを意識して購入している方は少ないのではないでしょうか。
以下ではマルシェバッグとエコバッグ、トートバッグとの違いについて解説します。
エコバッグとは
エコバッグの「エコ」は「エコロジー」からとられたものです。買い物をしたときに買い物袋の代わりに利用します。
※参考:経済産業省「2020年7月1日よりレジ袋有料化がスタートします」
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/plasticbag_top.html(最終更新日2023-03-31)
トートバッグとは
トートバッグの「トート」は「運ぶ」を意味する英語で、アメリカ生まれのバッグです。冷蔵庫のない時代に食品の保冷用の氷を運ぶために作られたバッグで、現在では2つの取っ手が付いた、上が開口部になっているシンプルなバッグ全般を指します。
トートバッグは容量の大きいものが多いです。上品なデザインのものも多く、カジュアルとビジネスの両方で活躍するバッグです。デザインに合わせてレザーなどの上質な素材も使われています。
3つのバッグの違い
エコバッグとトートバッグ、マルシェバッグの3つとも、取っ手が2つで開口部も上、デザインもシンプルなことから違いが分かりにくいといえます。定義で何が違うのかというと、実際に明確なものはありません。あくまでもイメージの差というところでしょう。
実際にエコバッグというと、買い物袋の代わりに持参するバッグです。マルシェバッグでもトートバッグでも買い物袋の代わりに持参した時点でエコバッグといえます。
ではトートバッグはどうでしょうか。トートバッグはエコバッグと違い、買い物袋よりはキチンとした場面で使うもの、しっかりとおしゃれをしたときに持つものというイメージが強いです。デザインや素材の面でも、よそ行きのときに持つ2つ取っ手のバッグがトートバッグのメインイメージといえます。
最後にマルシェバッグを確認してみましょう。エコバッグとトートバッグの中間のイメージがピッタリはまるバッグがマルシェバッグです。実際トートバッグとは厳密に区別されています。マルシェバッグはあくまで買い物袋で、その分よりカジュアルに見えます。また商品で重くなったバッグを肩にかけられるように、持ち手の部分を大きく作る傾向がある点も特徴です。おしゃれに使うときには程よい抜け感を出し、エコバッグのような外し過ぎ感もありません。カジュアルでありながら程よくおしゃれ、それでいて実用性もあるバッグがマルシェバッグといえます。
マルシェバッグの魅力
マルシェバッグはさまざまなシーンで使い勝手のよいバッグです。買い物袋として使うのであれば、開口部が大きいことから商品の詰め込みも楽にできます。マチもあるので容量が大きくたっぷり入る点も魅力です。
買い物で買い過ぎたときには、どうしてもバッグが重くて持ち運びに苦労します。しかし、マルシェバッグは肩にかけられる取っ手の長さが特徴です。手提げバッグと違って持ち運びにも配慮した形になっています。
さらにカジュアルでありながら程よいおしゃれ感がある点もマルシェバッグの魅力です。コーディネートに取り入れれば適度な抜け感を演出できます。季節に合わせて素材を変えられる点でもおすすめです。
マルシェバッグのお手入れ方法
マルシェバッグは素材にもよりますが、生地の縮みやシワの原因になるため、基本的に洗濯はしない方がよいです。プリント柄がはがれたり色落ちしたりすることもあり、せっかくのバッグが台無しになる可能性もあります。
では、バッグが汚れてしまったときにはどうしたらよいのでしょうか。コットン素材であれば、まずは毛先の柔らかいブラシなどでブラッシングして汚れを落とします。中性洗剤をぬるま湯に適量溶かし、優しく押し洗いしてください。汚れが付きやすい持ち手は、手洗い用せっけんか中性洗剤を歯ブラシなどに塗り付け、優しくこすり落とします。優しく押しながら洗剤をすすぎ落としたらシワにならないよう軽く絞り、最後に陰干しします。
注意点は揉んだり、こすったりしないことです。また色落ちを避けるために漂白剤も使用しないでください。失敗を避けたいならやはりプロに相談することをおすすめします。クリーニング店に持って行って相談しましょう。
マルシェバッグおすすめの使い方
本家フランスでのマルシェバッグといえば、やはり買い物袋が一般的です。では日本での使い方にはどのようなものがあるのでしょうか。マルシェバッグのおすすめの使い方をご紹介します。
お買い物用バッグ
日本でも本家フランス同様に、マルシェバッグの使い方として真っ先に浮かぶのは買い物袋でしょう。容量が大きくて持ち運びにも配慮されたマルシェバッグは、使い心地のよさから一度使うと手放せないとまでいわれます。実際に買い物に出かけた先でよく見かけるバッグではないでしょうか。
引き出物袋
適度な抜け感がありながらファッショナブルなアイテムであるマルシェバッグは、式場でも浮く心配のない引き出物袋として人気です。紙袋と違って破ける心配もなく、オリジナリティを出しやすい点も魅力といえるでしょう。役目を果たした後も普段使いしてもらえることから、参列者へのもう1つの引き出物としても働いてくれます。
ファッションアイテムに
マルシェバッグといえば発祥がフランスということもあり、どこかおしゃれなイメージです。適度な抜け感がコーディネートしやすいこともあり、メインバッグとしても人気があります。実際に多くの有名ブランドがロゴ入りのマルシェバッグを発売し、おしゃれアイテムとして注目を集めています。
またマルシェバッグはメンズアイテムとしても要注目なアイテムです。レディース同様に適度な抜け感を演出できます。ファッションにワンアクセント欲しいとき、上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
サブバッグとして
メインは小さいバッグでコーディネートしているものの、入りきらない持ち物はマルシェバッグで持つ人が増えています。
素材もさまざまなマルシェバッグはサブバッグとしてもピッタリです。薄手の生地なら小さく折りたためるため、用がないときはコンパクトに収納できます。出先で袋が欲しくなるケースもあることから、入れるものを選ばないマルシェバッグは重宝します。
まとめ
おしゃれなマルシェバッグでオリジナリティを演出しよう!
マルシェバッグは買い物のシーンだけでなく、おしゃれなファッションアイテムとしても活躍してくれるバッグです。形や素材、柄などさまざまな部分でオリジナリティを演出できます。単に買い物だけに使うのはもったいないバッグといってもよいかもしれません。結婚式や企業の宣伝などでオリジナリティのあるアイテムを探しているなら、マルシェバッグはピッタリのアイテムといえます。他にはないバッグを作って差を広げてみましょう。
クラTジャパンでは、さまざまなタイプのマルシェバッグをご用意しております。デザインは全てご自分で決めることができますので、オリジナリティあふれるマルシェバッグをお求めの方は、ぜひクラTジャパンにご相談ください。
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