本記事では、エコバッグを清潔に使うために知っておきたい洗えるエコバッグ・洗えないエコバッグの見分け方や、正しい洗い方、洗えないエコバッグのお手入れ方法、エコバッグの汚れを防ぐコツなどをご紹介します。一見キレイに見えるエコバッグも、実は汚れている可能性があります。本記事を参考にしてエコバッグを清潔に保ちましょう。
目次
エコバッグは見た目以上に汚れている
エコバッグの用途はさまざまですが、レジ袋が有料化になった今、食品を入れることも多いのではないでしょうか。
一見きれいに見えるエコバッグでも、日々使っていれば食品の汁や汚れ、野菜に付いた土などの汚れが蓄積していき、カビや嫌な臭いの原因になってしまうことがあります。また見た目には汚れが分からなかったとしても、目に見えない細菌や雑菌が繁殖している可能性もあります。
食品を入れる機会が多いエコバッグだからこそ、清潔な状態にしておくことが重要です。
洗えるエコバッグ・洗えないエコバッグの見分け方
エコバッグと一口にいっても、素材はさまざまです。素材によって洗えるエコバッグもあれば洗えないエコバッグもあります。
洗えるかどうか確認するには、洗濯表示をチェックしましょう。洗濯表示は衣類やタオル、寝具などに付いているタグのことで、多くのエコバッグにも洗濯表示が付いています。洗濯表示に桶に水が入ったようなマークがあれば洗濯可能です。その他にも桶の下に線が入っているもの、桶の中に手が入っているものなどがあり、以下のように分類されます。
● 水が入っている桶のマーク:洗濯機の標準コースで洗える。
● 水が入っている桶の下に線が引いてある:洗濯機の標準コースで洗えるが、ややデリケート。
● 水が入っている桶の下に二重線が引いてある:デリケートなので、手洗いコースやドライコースなどで洗う。
● 水が入っている桶の中に手が描かれている:手洗いが基本。洗濯機の機種によっては手洗いコースやドライコースで洗えるものもある。
● 水が入っている桶のマークに×印が付いている:家庭での洗濯はできない。
エコバッグに付いている洗濯表示のタグや洗濯機の取扱い説明書などを確認して、洗濯ができるかどうかを見分けるようにしましょう。
洗濯表示がない場合の見分け方
ほとんどのエコバッグには洗濯表示が付いていますが、中には洗濯表示がないものもあります。その場合は、素材の特徴から洗えるかどうかを見分けましょう。
素材がコットン、ナイロン・ポリエステル、不織布の場合、洗濯機で洗えるものがほとんどです。ただし装飾が付いている場合やプリントが施してある場合などは、洗濯機で洗うと劣化してしまう可能性があります。お気に入りのエコバッグなら、手洗いで洗うのが安心です。
また色が濃いエコバッグの場合、洗うと色落ちしてしまう恐れがあります。洗濯は避けた方がよいですが、洗う場合は他の衣類などと一緒に洗わないようにしましょう。
内側がアルミになっている保冷機能のあるエコバッグも、基本的には洗わずにメンテナンスするのがおすすめです。
【素材別】洗えるエコバッグの正しい洗い方
ここからは洗えるエコバッグの正しい洗い方を素材別にご紹介します。正しく洗って汚れを落とし、エコバッグの劣化を防ぎましょう。
コットン
まずはコットン製のエコバッグの洗い方を、洗濯機で洗う場合と手洗いする場合に分けてご紹介します。コットン製のエコバッグを洗うときは、弱アルカリ性の洗剤を使うのがおすすめです。
洗濯機を使う場合
コットン製のエコバッグを洗濯機で洗う方法は以下の通りです。
1. 洗濯ネットに入れる(プリントがある場合は裏返す)
2. 脱水時間は1分程度にし、洗濯機の手洗いコースやデリケートコースで洗う(洗濯表示がある場合はそれに従う)
3. 折り畳まずに陰干しする(プリントがある場合は裏返したまま)
コットンのエコバッグは洗濯機洗いができるものもありますが、シワになりやすいです。できれば手洗いで洗った方がシワを防げます。脱水しすぎるとシワが強く出てしまうので、脱水時間の設定に注意しましょう。
また、コットンは吸水性の高い素材なので、食品の汁が染み込みやすいです。シミがあったり汚れがひどい場合はまず歯ブラシに洗濯洗剤を付けてたたき、シミを前処理してから洗濯機に入れるのがおすすめです。
手洗いする場合
コットン製のエコバッグを手洗いで洗う方法は以下の通りです。
1. 桶などに水と洗濯洗剤を入れてしっかり混ぜる
2. エコバッグを桶に入れ、3〜5分程度優しく押し洗いをする(プリントがある場合は裏返しにする)
3. 何度か水を替え、洗剤の泡が出なくなるまでしっかりすすぐ
4. タオルで包んで水分を吸収させる
5. 折り畳まずに陰干しする(プリントがある場合は裏返しのまま)
前述の通りコットンは水分が染み込みやすいので、気付かないうちにバッグにシミができているかもしれません。シミがあると、上記の方法では落ちない可能性が高いので、前処理を行ってから洗うようにしましょう。全体的に汚れが目立つ場合は、40度までのぬるま湯を使って洗うと汚れが落ちやすくなります。
ナイロン・ポリエステル
ナイロン製やポリエステル製のエコバッグの洗い方を、洗濯機で洗う場合と手洗いする場合に分けて見ていきましょう。ナイロン製・ポリエステル製のエコバッグも、弱アルカリ性洗剤で洗うのがおすすめです。
洗濯機を使う場合
ナイロン製やポリエステル製のエコバッグを洗濯機で洗う方法は、以下の通りです。
1. 洗濯ネットに入れる(プリントがある場合は裏返す)
2. 通常コースもしくは手洗いコース・ドライコースで洗う(洗濯表示がある場合はそれに従う)
3. 通常コースの場合は1〜3分程度、手洗いコース・ドライコースの場合は5〜7分程度脱水する
4. 折り畳まないようにして陰干しする(プリントがある場合は裏返しのまま)
ナイロン製やポリエステル製のエコバッグはコットンと比べるとシワになりにくいので、通常コースで洗っても大丈夫なものが多いです。しかし素材が薄い場合はシワになりやすいので、手洗いコースやドライコースで洗うようにしましょう。
またナイロンやポリエステルは熱に弱い性質があります。普段乾燥機を使っている場合でも、乾燥機の使用は避けた方がよいでしょう。アイロンもNGです。ナイロンは紫外線にさらされると色落ちや劣化につながるので、必ず陰干しするようにしましょう。
ナイロン製やポリエステル製のエコバッグの場合でも、汚れがひどい場合は前処理が必要です。コットンと同様に、シミなどが目立つ場所に洗濯洗剤をつけて歯ブラシやタオルなどで軽く叩きましょう。
手洗いする場合
ナイロン製やポリエステル製のエコバッグを手洗いする場合は、以下の方法で行いましょう。
1. 桶などに水と洗濯洗剤を入れてしっかり混ぜる
2. エコバッグを桶に入れ、3〜5分程度優しく押し洗いをする(プリントがある場合は裏返しにする)
3. 何度か水を替え、洗剤の泡が出なくなるまでしっかりすすぐ
4. 洗濯ネットに入れ、1分脱水する
5. 折り畳まずに陰干しする(プリントがある場合は裏返しのまま)
シミが目立つ場合は、洗濯機で洗う場合の前処理と同じようにしてシミを落としましょう。
不織布
不織布製のエコバッグを洗濯機で洗う方法と手洗いする方法をご紹介します。不織布製のエコバッグを洗う場合は、中性洗剤がおすすめです。
洗濯機を使う場合
不織布製のエコバッグを洗濯機で洗う方法は以下の通りです。
1. エコバッグを洗濯ネットに入れる(プリントがある場合は裏返しにする)
2. 脱水を1分に設定し、手洗いコース・ドライコースで洗う
3. 折り畳まずに陰干しする(プリントがある場合は裏返しのまま)
不織布製のエコバッグも洗濯機で洗えないわけではありませんが、シワになりやすいため、できれば後述する手洗いがおすすめです。洗濯機で洗う場合は、脱水をしすぎないように注意しましょう。
汚れがひどい場合は洗濯ブラシや歯ブラシに洗剤を付け、シミの部分を軽く叩くようにして前処理してから洗濯機に入れてください。
手洗いする場合
不織布製のエコバッグを手洗いで洗う方法は以下の通りです。
1. 桶などに水と洗濯洗剤を入れてしっかり混ぜる
2. エコバッグを桶に入れ、3〜5分程度優しく押し洗いをする(プリントがある場合は裏返しにする)
3. 何度か水を替え、洗剤の泡が出なくなるまでしっかりすすぐ
4. 絞らずタオルに包んで水気を取る
5. 折り畳まずに陰干しする(プリントがある場合は裏返しのまま)
前述の通り、不織布はシワになりやすいです。水気を取るときに絞らないようにしましょう。汚れがひどい場合は、洗濯機の場合と同じように前処理をしてから洗ってください。
洗えるエコバッグの汚れが特にひどいときの対処法
毎日のように使うエコバッグは、汚れがひどくなってしまったり臭いが強くなってしまうこともあるでしょう。汚れがひどいときにできる対処法を2つご紹介します。
酸素系漂白剤を使用する
汚れがひどいときや臭いがきついときは、酸素系漂白剤を使用するのも一つの方法です。酸素系漂白剤は色落ちの心配がないので、白以外のエコバッグにも使用できます。ただし洗濯表示に漂白剤の使用がNGのマークがある場合は、漂白剤は使用できません。
つけ置きする
エコバッグ全体が汚れているのであれば、つけ置きしてから洗うのがおすすめです。洗濯機の場合でも手洗いの場合でも、30分程度つけ置きをしておきましょう。前述した酸素系漂白剤を入れてつけ置きするとより汚れや臭いが落ちやすくなりますが、漂白剤を使用できるかどうか洗濯表示を必ず確認するようにしてください。
洗えないエコバッグのお手入れ方法
洗濯表示で洗濯が不可になっているエコバッグや、内側がアルミのエコバッグは洗濯できません。その場合は、以下の方法で定期的にお手入れをして、清潔な状態を保ちましょう。
1. 水につけて固く絞った布で汚れを拭く
2. 汚れが取れないときは、別の布に少しだけ洗剤を染み込ませ、汚れが目立つ部分を軽く叩く
3. 1.で使った布で汚れが目立つ部分を叩き、洗剤成分と汚れを取る
4. キッチンペーパーや乾いた布で水分を拭き取る
エコバッグの汚れを防ぐコツ
エコバッグのお手入れを楽にするには、汚れを防ぐ対策をしておくことも大切です。エコバッグの汚れを防ぐための6つのコツをご紹介します。
1. 小まめに除菌する
除菌スプレーや除菌シートを使って小まめに除菌を行いましょう。洗えるエコバッグなら、除菌スプレーを全体的に吹きかけます。洗えないエコバッグは除菌シートを使うのがおすすめです。
2. ポリ袋を活用する
食品を入れる際は、ポリ袋を活用することも大切です。汁が出やすい食品や惣菜、冷凍食品の他、泥が付いた野菜は根本からポリ袋に入れ、エコバッグに直接付かないようにするとエコバッグの汚れが防げます。
3. 食品の入れ方を工夫する
食品を入れるときは硬いものを先に入れ、野菜や肉、魚などの柔らかく潰れやすいもの、汁が出るものなどが上になるように入れましょう。温かいものと冷たいものは結露を防ぐためにも、密着しないように入れるか、別の袋に入れるのがおすすめです。
4. エコバッグを使い分ける
エコバッグを使い分けるのもエコバッグの汚れを防ぐポイントです。食品や日用品を分けて入れれば、日用品用のエコバッグを洗濯する頻度を下げられます。食品を汚れやすいものと包装された汚れにくいもので分けるのもよいでしょう。
5. 作業台の汚れをチェックする
意外と見落としがちなのが、食品を袋詰めする作業台(サッカー台)です。さまざまな人が使う作業台は汚れていることも多いです。濡れている場所などは避けて、きれいな作業台で袋詰めをしましょう。
6. 帰宅したらすぐに中身を出して乾かす
帰宅したらすぐにエコバッグの中身を出すことも大切です。中身を出したらごみや食品のくずなどはゴミ箱に捨てましょう。また、エコバッグが濡れてしまった場合、そのままにしておくと臭いの原因になる可能性があります。陰干ししてしっかりと乾かすようにしましょう。毎日の積み重ねが汚れや臭いを防ぐことにつながります。
まとめ
正しく洗ってエコバッグを清潔に保とう
本記事では洗えるエコバッグ・洗えないエコバッグの見分け方や正しい洗い方、洗えないエコバッグのお手入れ方法、エコバッグの汚れを防ぐコツをご紹介しました。エコバッグは汚れやすいので、普段から汚れを防ぎつつ、定期的に洗ったりお手入れしたりすることが大切です。本記事を参考に、エコバッグを清潔に保ちましょう。
毎日使うエコバッグだからこそ「おしゃれなデザインのものが欲しい」という方も多いのではないでしょうか。オリジナルエコバッグなら自分好みのデザインのエコバッグが作ることができ、お友達や家族へのギフトにもおすすめです。オリジナルグッズ制作を行っているクラTジャパンでは使い勝手の良いエコバッグを多く取り扱っています。オリジナルエコバッグに興味がある方は、ぜひホームページをチェックしみてください。
株式会社フォーカス
MAIL:japan@forcus.co.jp
TEL : 0120-978-427
平日 : 10:00 – 17:00
定休日 : 土日祝日
URL: https://www.forcus.co.jp