バッグにはショルダーバッグやバックパックなどさまざまな種類がありますが、ハンドバッグとトートバッグはどちらも持ち手が付いている形状のバッグです。この2種類の名称は混同されて使われることもあるため、異なる点を明確にしておくと見分けやすくなるでしょう。
この記事ではハンドバッグとトートバッグについて、定義や大きさ、素材、利用シーンの4点から違いを解説します。ノベルティグッズなどを利用するにあたって、この2つの違いが分からない方は、ぜひ当記事をご一読ください。
1. ハンドバッグとトートバッグの定義の違い
ハンドバッグとトートバッグはどちらも手で持ち運べる持ち手付きのバッグですが、それぞれ違った定義のバッグを指す言葉です。
ハンドバッグの一般的な定義は「女性用の手持ちのカバン」です。対して、トートバッグは「持ち手が2つある、口が広く仕切りのないカバン」と定義できます。
以下では、ハンドバッグとトートバッグの違いについて解説します。
1-1. ハンドバッグとは
一般的にハンドバッグは、ハンドルの付いていないクラッチバッグやショルダーバッグ以外の、手で持つタイプの女性用バッグ全般と定義されます。そのため、ハンドバッグのデザインは幅広く、形、デザイン、大きさなどのバリエーションが豊富です。
ハンドバッグは、手で持つことを前提にデザインされており、持ち手が短めなのが一般的です。小ぶりなミニサイズのもの、フラップ付きのもの、2wayバッグとしても使えるショルダーストラップ付きのものなど、いろいろなスタイルのハンドバッグがあります。
外出に必要な荷物を運ぶという機能面よりは、デザイン性やファッション性を求められることの多いファッションアイテムです。多くのファッションブランドから、さまざまな形やデザインのハンドバッグが販売されており、時代によって流行も変化しています。
1-2. トートバッグとは
トートバッグは、長方形のバッグに長めの持ち手が付いたシンプルな手提げバッグです。「トート(tote)」の語源は、アメリカ英語で「運ぶ」「背負う」という意味で、もともとはキャンプなどで氷塊を運ぶために作られたバッグでした。
伝統的なデザインのトートバッグは、長方形の帆布(キャンバス)生地に、異色の底マチ布と持ち手の2本のベルトが縫い付けられています。正方形や台形などのトートバッグもありますが、現在でも長方形で持ち手が付いたデザインのものが主流です。口部分にはフラップやファスナーなどは付いておらず、大きな荷物も出し入れしやすいのが特徴です。
肩にかけて持ち運べるように、持ち手は長めに作られています。
2. ハンドバッグとトートバッグの大きさの違い
トートバッグとハンドバッグは大きさも違います。一般的には、トートバッグのほうがハンドバッグよりも容量が大きく、多くの荷物を持ち運びできます。マチ付きのトートバッグなら、より多くの荷物が入ります。
ハンドバッグのサイズはさまざまですが、トートバッグよりも一回り小さいサイズ感のものが多めです。
2-1. ハンドバッグには何を入れる?
ハンドバッグはトートバッグやリュックサックに比べると小ぶりなので、持ち運べるアイテムが限られます。そのため、ハンドバッグに入れるアイテムは、外出に欠かせないものだけを厳選するのが一般的です。
お財布、スマホ、家の鍵、ハンカチは短時間の外出でも必要になるもので、ハンドバッグに入れるアイテムの定番です。また、ファンデーションや口紅などの化粧品を入れた化粧ポーチも、ハンドバッグに欠かせない必需品の1つでしょう。
外出が長時間になる場合は、充電切れや突然の雨に備えてモバイルバッテリーや折り畳み傘を持っておきたいという方も多いです。
特に容量の少ないミニサイズのハンドバッグでは、入れるアイテムに優先順位をつけるのがおすすめです。まずは「外出で必ず必要になるもの」を収納し、余裕があれば「持っておきたいアイテム」を入れましょう。
2-2. トートバッグには何を入れる?
トートバッグは容量が大きく、ハンドバッグに比べると多くの荷物が入ります。財布、スマホ、化粧ポーチといった必需品はもちろん、タブレット、モバイルバッテリー、羽織り物、折り畳み傘など、外出先で必要になりそうなものも収納可能です。
学生さんならノート、教科書、ラップトップなどを入れてリュックサック代わりに使う方も多くいるほか、買い物のときはエコバッグとしてレジ袋代わりにもなります。また、通勤や通学のサブバッグとして使い、お弁当や水筒を持ち運ぶのにも便利です。
トートバッグは多くのアイテムを収納できる一方で、仕切りポケットが付いているものは少なく、バッグ内の荷物が乱れがちです。バッグの中で荷物が迷子になってしまったり、必要なアイテムを素早く取り出せなかったりと、使いにくさを感じる方もいます。ノートやファイルで仕切りを作ったり、ポーチを使って細々としたアイテムを分類したりするなど、収納方法を工夫しましょう。
3. ハンドバッグとトートバッグの素材の違い
ハンドバッグとトートバッグでは、使われている素材が異なります。
ハンドバッグは、エナメル、本革、合成皮革、スエード、ナイロンなど、さまざまな素材が使用されます。全体的には高級感のある素材が好まれ、高級バッグブランドのものではクロコダイル、シカ、オーストリッチなど、希少性の高い高級素材が使われていることもあります。
一方、トートバッグで一般的な素材は、安価で丈夫なキャンバス地です。シンプルな素材だけに、カラープリントでブランドロゴ、ショップ名、可愛いイラストを入れたものなど、デザインを楽しめます。キャンバス以外の生地でも、デニム、キルティング、ナイロンといった、耐久性が高い素材が使われていることがほとんどです。
ただし、最近ではビジネスバッグとして通勤に使えるレザー製のトートや、防水力の高い合成皮革のトートなども販売されています。
4. ハンドバッグとトートバッグの使い方の違い
ハンドバッグとトートバッグは大きさや素材だけでなく、利用シーンも異なります。
どちらも外出時の荷物を収納するという目的は同じですが、大きく分けると、ハンドバッグはフォーマルなシーンで、トートバッグはカジュアルなシーンで使われます。
以下ではハンドバッグとトートバッグのそれぞれの使用シーンについて、詳しく説明します。
4-1. ハンドバッグを使うシーン
ハンドバッグは数多いバッグの種類の中でも、フォーマルなスタイルのバッグの1つです。冠婚葬祭で着用する礼服や喪服にも合わせられ、結婚式、入学式、葬儀、法事など、幅広いシーンで使用できます。ただし、1つのハンドバッグが万能に使えることは少なく、出席するシーンや着用する洋服に合わせて、素材・色・形の違うものを揃えるのが一般的です。
また、デートや観劇、レストランでの食事など、普段よりもおしゃれに装いたい時に使うバッグとしても、ハンドバッグは最適です。ファッショアイテムとして服装に合ったハンドバッグを選ぶことで、コーディネートを素敵にまとめてくれます。
4-2. トートバッグを使うシーン
最近では、ビジネスシーンで使えるレザートートバッグも販売されていますが、トートバッグは主にカジュアルなシーンで使われるバッグです。キャンバス生地をはじめとしたカジュアル素材でできたトートバッグは、耐久性が高くて価格も安いため、普段使い用のバッグに最適です。買い物バッグ、エコバッグ、サブバッグとして、通学、習い事、買い物など幅広いシーンで使われています。
ノベルティグッズでバッグを配布する場合も、耐久性の高いキャンバス生地で作られたトートバッグは人気アイテムです。用途に応じて日常的に複数のトートバッグを使い分けている方も多く、ノベルティグッズとして企業ロゴなどが入ったトートバッグを渡せば、喜んで使ってもらえるでしょう。
まとめ
ハンドバッグとトートバッグの違いは、ハンドバッグが主に女性が使うファッション性の高いバッグなのに対し、トートバッグは口が大きいシンプルなバッグという点です。一般的にトートバッグはハンドバッグより容量が大きく、多くの荷物を持ち運べます。また、ハンドバッグは主にフォーマルな場面で使われるのに対し、トートバッグは普段使い用に幅広く利用されるところも違いです。
クラTジャパンではノベルティグッズなどに利用できるオリジナルトートバッグを作成しています。最短1日で発送も可能で、1枚からの小ロットや大量オーダーまで発注を受け付けています。オリジナルトートバッグを発注されたい方は、ぜひクラTジャパンにご相談ください。